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いま生きる「資本論」 の商品レビュー

4.2

26件のお客様レビュー

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2015/09/08

労働力の商品化、同語反復(トートロジー)、ポストモダン。実は資本力によって労働力を生産することはできない。国家は搾取しているのではない。収奪している。 難しいけど勉強になった。論理で物を考える。それをどう実生活に落とし込むか。

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2015/09/06

現在の労働者が生きやすい様に、マルクスの資本論を通して、現在の資本主義の仕組みを読み解く本。数回の講義を書面に起こした形式になっており、ブラックユーモアがタップリでとても面白い。 資本論を理解する為のとっかかりとしては良い本だと思うけど、資本論には様々な読み方があるらしく、その他...

現在の労働者が生きやすい様に、マルクスの資本論を通して、現在の資本主義の仕組みを読み解く本。数回の講義を書面に起こした形式になっており、ブラックユーモアがタップリでとても面白い。 資本論を理解する為のとっかかりとしては良い本だと思うけど、資本論には様々な読み方があるらしく、その他の多くの本を読み進めないと全体像の把握は難しいと感じた。 印象的なのは、資本主義というのは全ての物に値段つく。命にも値段がつく。偏差値75の子と40の子が交通事故でひかれた場合、75の子は将来官僚になってお金を稼ぐ可能性が高いから、40の子より慰謝料が高い。 当然労働力も商品になっている。安い給料で沢山働いてくれる労働者が、資本家にとっては当然嬉しい。今流行りのブラック企業は無くなることはないだろうと。 金が無いと生きていけないと思っているのは、資本主義の枠に囚われているからであって、金が無くなったからといって命を絶つ必要は全くない。大変だろうけど。 資本主義を生きる全ての人にオススメです。

Posted byブクログ

2015/05/17

「資本論」というのは何が書いてある本なのかが、(少しかもしれないが)理解できたように思う。 難しい話をしているはずだが、とてもわかりやすい(著者の力と頭のよさによる)。 各章の長さが適量という理由も大きいかもしれない。これは、講座1回分が1章ということとも、もちろん関係しているだ...

「資本論」というのは何が書いてある本なのかが、(少しかもしれないが)理解できたように思う。 難しい話をしているはずだが、とてもわかりやすい(著者の力と頭のよさによる)。 各章の長さが適量という理由も大きいかもしれない。これは、講座1回分が1章ということとも、もちろん関係しているだろう。 同時に、佐藤さんからあのときに聞いた話、あそこの本で読んだ話は、この論理とつながっていたのか、こういうことだったのか、と気づけた点が多かったのも、この本を読んだ収穫だった。 佐藤優ファンは、この本を読むことで佐藤さんの言っていることがより理解できるようになるように思う。

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2015/04/12

『資本論』の読み方の案内本であり、ブックガイド的でもあり参考にはなるのだが、講義形式で脱線も多く、これを読んでも『資本論』についてはよくわからない(受講生は原典を読んだ上で受講しているのだろうけど)。しかも佐藤氏による解釈でしかない。が、『資本論』に限らず古典には様々な解釈があり...

『資本論』の読み方の案内本であり、ブックガイド的でもあり参考にはなるのだが、講義形式で脱線も多く、これを読んでも『資本論』についてはよくわからない(受講生は原典を読んだ上で受講しているのだろうけど)。しかも佐藤氏による解釈でしかない。が、『資本論』に限らず古典には様々な解釈があり、いろんな解釈を比較してみる必要性に気づかされる。時間と場所の制約を受けて2万払う6回の講座が、休日に1300円で読めるのはお得かなとは思う。

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2015/04/12

全6回、講座参加料1万9千円。佐藤優による、資本論の講義録。読んで損な訳がない。 講義内容の有用性は様々で、資本論的感覚は既に実社会で取り立てて考えなくても染み付いている事が多い。従い、思想の成り立ちや言葉の定義を理解する事は、さして実用的に利する中身とは思わないかも知れない。...

全6回、講座参加料1万9千円。佐藤優による、資本論の講義録。読んで損な訳がない。 講義内容の有用性は様々で、資本論的感覚は既に実社会で取り立てて考えなくても染み付いている事が多い。従い、思想の成り立ちや言葉の定義を理解する事は、さして実用的に利する中身とは思わないかも知れない。応用の必要性がなく、せいぜい教養と試験に役に立つ程度、と言い切って良いのではないか。 しかし本著が明確な意思を示し、際立つのは、資本主義の心情的限界とも呼ぼうか、理念的な刷り込みに疑問と気付きを投下してくれる点だ。筆者は、経済を媒介しない直接的人間関係を築く重要性、拝金出世信仰の問題を提起してくれている。そこに、本著を読む価値があった。

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2015/03/16

佐藤優さんによる「資本論」の解読(ピケティじゃなくてマルクスですよ)。 資本論は様々な読み方があるという前提で、○○派はこう読んでいる、○○派はああ読んでいる、などの考察が面白い。格差や少子化など資本主義の行き詰まり感がある現在、古典の資本論を振り返ると考え方が整理できる。

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2015/03/01

佐藤さんは西洋にかぶれることなく、日本人思想家や学者を引き合いに出すので親近感がわく。 本の内容も難解ではあるがシンプルな筋立てであるため、思考の整理がしやすい。 もう一度読み返して深く理解したい内容である。

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2015/02/19

下手に経済学部に行くよりもこの1冊を熟読したほうが経済に精通できる。もっと勉強しないと。古典の重要かも分かる。

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2015/02/10

佐藤優さんはものすごく頭のいい人という印象があり、資本論の本が読めるかどうか不安だったが、講義形式だということもあり、非常に読みやすく理解しやすかった。資本論のエッセンスを学びかじることができた。

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2015/02/09

カール・マルクスの資本論の全3巻を、一番重要な部分だけを取り上げて、全6回にて読んでいく著者の講義を本にされたものです。資本論は難しいし結論も分かりにくものなので、このように全体を俯瞰できるようにまとめてくださったものは有り難かったです。また、それぞれの論点に対する見方も色々と取...

カール・マルクスの資本論の全3巻を、一番重要な部分だけを取り上げて、全6回にて読んでいく著者の講義を本にされたものです。資本論は難しいし結論も分かりにくものなので、このように全体を俯瞰できるようにまとめてくださったものは有り難かったです。また、それぞれの論点に対する見方も色々と取り上げていただき、資本論の良いところ、悪いところも体系的に身につけることができると思います。 マルクスという人間像も把握したうえで読むというところも資本論への良い近づき方を与えていただいたと思います。資本が良いものなのか、悪いものなのかはともかく、それがどんなものかについては大分整理できるのではないでしょうか。

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