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の商品レビュー

3.3

83件のお客様レビュー

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2019/02/24
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※このレビューにはネタバレを含みます

2019/2/24 『私という運命について』がとても良かったので、作者の本をいくつか読んできたが、上回るものがない。 いつもがっかりしている。今回もかなり。 運命についてのストーリーでは、平野啓一郎さん『マチネの終わりに』の方が共感できたわ。 とにかく、里江子にも岳志にも非常に共感できない。 他の登場人物にもあまり共感できない。 いずれも家庭環境によりそうなった部分があるので同情もあるのだけど、自分の正当化の主張が鬱陶しい。 既婚、出産した人はこういう話ばっかりする、聞きたくねーと、上から目線。子供がいたら子供の話もそりゃ出るっつーの。 私の仕事での立場がこんなんなったのは上司のせいだーとか、幼稚な部分がある。 岳志は、知的さが会話にあるんだか、ないんだか。 医者の立場ながら患者を批判。わかる部分はあるけど、日本の医療や医者が変えていく意志が広まってないからこうなっている部分もあるのだ。 医療関係から変えず、患者の意識を批判していくなんて。 家族への考え方もクズ。 人に操作された人生と思っているのだろうか。自分も決定してきてやってきたことはやってきたくせに、こんな人と会話してたら気分が悪いわ。 死生観についても目新しくない。 聖子もそこまで言う夫にしがみついてるのもどうかと思うし。 でも、まさか、あんな脅しかけてくるなんて思わないよねってとこは同情できたな。 自由というのは、誰かを不幸にしてもいいってわけじゃないのよ。 視点がおかしいよ。 自分だけ自由に振る舞いたいということは、相手は犠牲になってるんだから。

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2018/11/11

価値観の違いなんだろうけど、こんな感じに自己の感情に正直に恋愛や人付き合いをできる人って・・・苦手。自由を勘違いしているように思える。なりたくもないし、近くにそんな人がいたとしたら巻き込まれたくないから離れたい。 いまいち、感情移入し辛い話でした。 ただ、自分のことを知っている人...

価値観の違いなんだろうけど、こんな感じに自己の感情に正直に恋愛や人付き合いをできる人って・・・苦手。自由を勘違いしているように思える。なりたくもないし、近くにそんな人がいたとしたら巻き込まれたくないから離れたい。 いまいち、感情移入し辛い話でした。 ただ、自分のことを知っている人がいなくなったら本当の死って部分だけは『なるほどね』と思った。家族は大事にしよう。

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2018/09/11

面白かった。死生観、生きる意味、男女、、とても深い。 思わず納得、同感した文 「子供や孫に目がない連中ほど、他の生き物には冷淡だな」 「当時は、美人ほど男性的に振る舞うものだと言う“常識”を私はまだ知らなかったのだ」 「人間はどんな人生を送ったとしても、最後にはちゃんと死ねるん...

面白かった。死生観、生きる意味、男女、、とても深い。 思わず納得、同感した文 「子供や孫に目がない連中ほど、他の生き物には冷淡だな」 「当時は、美人ほど男性的に振る舞うものだと言う“常識”を私はまだ知らなかったのだ」 「人間はどんな人生を送ったとしても、最後にはちゃんと死ねるんだ。」 「真実の人生を手に入れさえすれば、こんな嘘だらけの人生ときれいさっぱり縁を切ることができる」 多少の前後があり、最後はあっという間に衝撃の結末があって、そこまでグイグイ引きこまれる。

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2018/08/31

思いがけず泣いてしまった・・・ 一流企業でバリバリ働く里江子は、体調を崩し、クリニックへ。 そこで、10年ぶりに医師、岳志と再開する。 彼は里江子の友人・聖子の夫であるが、 10年前、聖子の彼氏として紹介された翌日に、 彼は、里江子に「結婚して欲しい」と言ってき...

思いがけず泣いてしまった・・・ 一流企業でバリバリ働く里江子は、体調を崩し、クリニックへ。 そこで、10年ぶりに医師、岳志と再開する。 彼は里江子の友人・聖子の夫であるが、 10年前、聖子の彼氏として紹介された翌日に、 彼は、里江子に「結婚して欲しい」と言ってきた。 あまりにも突拍子もない話に、とまどいつつも、 その場は何とか切り抜けたが、 再開した時、彼は10年前と同じく 「妻と別れるから結婚して欲しい」と言う。 そこまで真剣になるわけは。。。? ......................................................... 最初に彼が登場した時、 いったい、この岳志という男は、どうゆう人物なのだろう?と、 不審に思ったのだが、 読み進めるうちに、彼の一途さが伝わってくる。 白石一文さんは、大好きな作家で、 今回もまた、私の心を満たしてくれました。 おススメしたい一冊です。

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2018/08/02

2018.8.1読了 ☆3.7 結末が気になり一気に読了。 手遅れにならないように大切な人をちゃんと大事にしないといけないなと感じた。

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2018/06/29

【あらすじ】 東京の半導体メーカーに勤める田宮里江子は、ひょんな事がきっかけで、大学時代の親友の夫・長谷川岳志と10年ぶりに遭遇する。岳志は、親友の恋人でありながら、初対面でいきなりプロポーズしてきた男であった……。直木賞作家のTwitter連載小説として、新聞各紙(讀賣新聞、日...

【あらすじ】 東京の半導体メーカーに勤める田宮里江子は、ひょんな事がきっかけで、大学時代の親友の夫・長谷川岳志と10年ぶりに遭遇する。岳志は、親友の恋人でありながら、初対面でいきなりプロポーズしてきた男であった……。直木賞作家のTwitter連載小説として、新聞各紙(讀賣新聞、日本経済新聞)で取り上げられ話題となった恋愛小説。何度も読んで、何度も涙するという読者が続出した。鉄筆文庫の創刊第一作であり、直木賞作家・白石一文の文庫最新作。 【感想】 読み終えてまず思ったのが、主人公にあなたは悪くないよと言ってあげたいと思ったことだった。あなたは岳志を救い切れなかったよ。もう少し早くいろんなことに気付いていればよかったね、と言いたいと思った。この本に出てくる登場人物はいろんな人がいて本当にいろんな生き方をしている。特にわたしの印象に残ったのは、やはり長谷川岳志だ。岳志の生き方、考え方は普通ではない。普通になりたかった。そう本人は言っていた。でも、岳志はわたしと似ているところがある。わたしはそう思った。誰のことも信じられないし、誰のことも心から赦すことができない人間なんだ。というところとか、最も大事なことは、この人が運命の人だと決断することだ。そう決める覚悟を持ったときに、初めてその相手は真実の運命の人になるんだと思う。たった一人、この人とだけ真実の喜びを分かち合うんだ、と決める。そしてそれを万難を排してやり遂げようとする。お互いがそういう覚悟を持ち続けている限り、人生というのは果てしなく豊かになっていくんだと僕は信じている。というところとか、すごく共感できた。だからそう思うと、わたしも普通ではないのかなと思った。でも、ここだけの話、わたしも自分を普通じゃないと感じたことがある。岳志のように普通になりたいと思ったことがある。岳志の心はきっとずっと不自由だったのだ。何かに縛られていたように感じていたのかもしれない。だから、主人公に死んだらどうなるか聞いたのだろう。自分が死んだら、この縛りから解放されるのだろうか。自分自身が死んでもこの縛りからは解放されないのだろうか。岳志はそれが知りたかったのかもしれない。たとえ自分自身が死んでも、自分のことを記憶している人間がいる限り完全に死んだことにはならないんなら、逆に、自分が生きていても、その自分のことを知っている人間が死んでしまえば、自分の一部が死んだことになる。そういうことだろ。これは城山の言葉だけどこの言葉にわたしは思わずギクリとした。岳志はどこかでこの言葉を聞き、自殺を覚悟していたのではないかとわたしは思う。岳志の心に翼があればよかった。岳志の心に、もう少し早く、主人公が翼を付けてあげればよかった。そうしたら自由に羽ばたけたのに。悔やんでも仕方ないけれど、そう思えてならない。学ぶことは多かったけれど、悲しい物語だったなと思った。

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2018/03/11

田宮 七回忌 西新宿 ダイオード 西鉄久留米駅 天神 中洲 四十九日 矢萩典弘 九電工 浜松光学 発覚の仕方が余りにも陳腐で滑稽だった タイに撮影旅行に出かけた 包丁 針金 消えてくれよ のぞみ 人は故郷を捨てるのではなく、こうやって失くしていくのだ。 小倉 阿佐ヶ谷 えぼだい ...

田宮 七回忌 西新宿 ダイオード 西鉄久留米駅 天神 中洲 四十九日 矢萩典弘 九電工 浜松光学 発覚の仕方が余りにも陳腐で滑稽だった タイに撮影旅行に出かけた 包丁 針金 消えてくれよ のぞみ 人は故郷を捨てるのではなく、こうやって失くしていくのだ。 小倉 阿佐ヶ谷 えぼだい 山崎の18年 子供や孫に目がない連中ほど、他の生き物には冷淡だな 浜山田 カラス 人の死は関係者全員の死をもって完全な無になるのかもしれない 太陽さん 理想の父親像 ロイヤルホスト 営業日誌 長谷川岳志 サモサ キングフィッシャー インドで一番のシュア ネグラモデロ コクのありそうなメキシコのビール 百人町のうまいインド料理屋 結局、人間は智恵や理性では絶対に行動しないからね。例外なく感情のままに行動する。 言葉遣いの垣根が低くなっていくのが分かる さほど 自分から楽しもうと思わない限りどんどん醒めていく 妻も子供も自分の人生を賭けるほどの存在じゃない 横須賀中央駅 選挙運動というものを一度体験しておきたいと考えていたのは事実だった 憑き物が落ちた 医者 総合診療科 患者 死に様 そう直感した 天の啓示 投函 朝子 百メートルを九秒台で走れると分かってる人間のたぶん三分の一しか陸上なんてやらない ヘンな人間 普通の一番の素晴らしさ アブストラクション=抽象 パイロット オランダに墜落 カリフォルニア州サンノゼ 蚊に刺される 背中をかいてやる 高熱 塩化カリウム 致死量 不忍池しのばずのいけ上野 山口県 姉と心中未遂 漂流 カツオドリ 死様 僕たちの人生は誰かを不幸にしない為にあるわけじゃない いよいよ通念を拭うときだと確信しています 上梓じょうし

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2018/03/06

「僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるわけじゃないよ。愛する人を幸せにするためにあるのだし、そして、何よりも自分自身が幸福になるためにあるんだ」

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2017/10/11

淡々とした語り口ながら、読む手を引っ張られる引力のある作品。 後半の独特な主人公の感性に疑問を覚えはするが、その疑問こそが物語の根幹になっているのだと思う。(考え方は人それぞれなので) 運命の人、という題材が素敵だった。

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2017/08/26
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※このレビューにはネタバレを含みます

主人公と岳志の恋愛ものかと思ったら恋を超えた運命(岳志の一方的なものだが)の話だった。 人生に関する哲学めいた言葉は安定の白石一文流。 「僕たちの人生は誰かを不幸にしないためにあるんじゃない(中略)自分自身が幸福になるためにあるんだ」 元夫の伸也との子どもを身ごもった朝子も印象に残った。 みな生きること、愛することに全力だ。愛する人は必ずしも今隣にいる人ではないかもしれない、それでもその人を愛することを諦めない、自分に嘘をつかないことが自分の幸福につながるのではないかと思わされた。

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