敬語で旅する四人の男 の商品レビュー
アスペルガー気味の斉木さんに目が離せない。なんとなく集まった友人でもない4人の男たちが佐渡を旅行して微妙な距離感を保ったまま色々な場所に旅をする連作集です。面白いです。
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四人のアラサー男性が、それぞれの所縁ある場所へ共に旅をする─。四章それぞれの視点でのストーリー。知り合い以上友達未満という、深くは踏み込まないけど、さりげなく支えになってくれるような付かず離れずな距離感が絶妙。こういう関係って男性だからこそ成立するのかなと思うと羨ましい。 多か...
四人のアラサー男性が、それぞれの所縁ある場所へ共に旅をする─。四章それぞれの視点でのストーリー。知り合い以上友達未満という、深くは踏み込まないけど、さりげなく支えになってくれるような付かず離れずな距離感が絶妙。こういう関係って男性だからこそ成立するのかなと思うと羨ましい。 多かれ少なかれ誰しも心に抱えてることがある─。それを優しく丁寧な言葉で少しずつ払拭してくれるような、読了感が穏やかな本。
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タイトルが気になり、読みました。 初めて読む作家さん。 面白かったです。 周りの人は大変だと思いますが、斎木さんがイイ。 他の3人も優しく面白い。 続編読みたいです。
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- ネタバレ
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タイトルに惹かれて読んだけど、ページをめくる手が止まらなかった。 鳥取砂丘には確かに夢うつつにさせる雰囲気があるので、また行ってみたくなった。 ラストに絶妙なオチがある繁田さんの話がとてもよかった。
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面白かった。 キャラクターがとても設定としてしっかりしています。 斉木さんの優しさが、きちんと伝わること 最後にフォーカスされることで さらに作品に愛着が出ました。 斉木さんの続編作ってほしいです。
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タイトルが秀逸。 下品な男性とは一線を画する登場人物達。 それぞれに抱えた不安も、読み進める毎にわかってくる。 求め、求めららるのが男女間。 同性間では与え合い、許し合える。 敬語の距離感は好きだ。 相手への気遣いを生み出す。
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第7回小説宝石新人賞を受賞した作品。タイトルが面白いなと思って購入。 選評にもあったが、必ずしもずっと敬語を使ってるわけじゃない。ただ、登場人物の距離感が「敬語を使う」くらいの距離感なのかなと。踏み込むようでいてふと離れる。そのつかず離れずの、でも、ふっと寄り添ってくる感じがあた...
第7回小説宝石新人賞を受賞した作品。タイトルが面白いなと思って購入。 選評にもあったが、必ずしもずっと敬語を使ってるわけじゃない。ただ、登場人物の距離感が「敬語を使う」くらいの距離感なのかなと。踏み込むようでいてふと離れる。そのつかず離れずの、でも、ふっと寄り添ってくる感じがあたたかい。 斎木さんはおそらく発達障害なのだろう。文中にも「専門医の診断がおりている」という記述があったし。こういう人が「ただの変な人」ではなくて、そういう特性を持った人だときちんと描写されているのがいいなと思った。真島くんのお母さんについても、侮蔑した感じがなくて、きわめてフラットに語られているのがよかった。でももうちょっと書き込んで欲しかった気もする。 仲杉くんのエピソードは読んでいて胸が苦しくなってきた。新開さんとの思い出は切なくて苦くて、ふと涙がにじみそうになる。繁田さんはちょっとキャラがつかみづらかったな。スク水好きのおじさんで登場してるのに、子どもや元妻との関係ではけっこうちゃんとしてるので。でもそういう二面性が人間らしさなのかもしれないとも思う。 読みやすかったし、物語世界もしっかりしていたので、次回作も読んでみたいと思った。
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表紙とタイトルに惹かれ購入したのだけど予想以上によかった。 一人一人の短編でほんわかし、旅に出たくなった。 斎木くんが幸せになりそうで良かった
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