闇の喇叭 の商品レビュー
私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本ーー。女子高校生の空閑純(そらしずじゅん)は、名探偵だった両親に育てられたが、母親はある事件を調査中、行方不明になる。母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。探偵の存在意義を...
私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本ーー。女子高校生の空閑純(そらしずじゅん)は、名探偵だった両親に育てられたが、母親はある事件を調査中、行方不明になる。母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。探偵の存在意義を問う新シリーズ開幕!
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私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本――。女子高校生の空閑純は、名探偵だった両親に育てられたが、母親はある事件を調査中、行方不明になる。母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。探偵の存在意義を問う新シリーズ開幕...
私的探偵行為を禁止する法律が成立した平世21年の日本――。女子高校生の空閑純は、名探偵だった両親に育てられたが、母親はある事件を調査中、行方不明になる。母の故郷に父と移住し母の帰りを待つ純だったが、そこで発見された他殺死体が父娘を事件に巻き込む。探偵の存在意義を問う新シリーズ開幕! 先入観というか、無意識で読むとある意味危険な小説。 琴線に触れたセリフはこちら。 「自分探しって、どういうことだろうね。どこかに本当の自分がある、今のわたしは仮の姿だっていうのは、甘えじゃないかな」
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有栖川有栖の新シリーズ第一弾(とは言っても最初に理論社からノベルスが発売されたのは四年前だが)、『闇の喇叭』を読了。 思い切った設定が面白い。この作品世界での日本は、いろいろと現実のものとは少し違う。まず国そのものだが、大部分は現実通りの日本となっているものの、第2次世界大戦の...
有栖川有栖の新シリーズ第一弾(とは言っても最初に理論社からノベルスが発売されたのは四年前だが)、『闇の喇叭』を読了。 思い切った設定が面白い。この作品世界での日本は、いろいろと現実のものとは少し違う。まず国そのものだが、大部分は現実通りの日本となっているものの、第2次世界大戦の影響で日本は分断、北海道はロシアの統治となり、日ノ本共和国として独立。戦争の結果が現実とは違うのである。日本では探偵行為が禁止されていて、罪にはならないが方言も使うことが禁止されている。更に徴兵制まである。 主人公は空閑純という女子高生。ヤングアダルト向けのレーベル〈ミステリーYA!〉から出されたこともあり、青春ミステリらしさが感じられた。両親は共に探偵業を営んでいたが、母親は行方不明。空は父親と田舎で過ごしている。 この田舎で死体が発見される。殺人と見られ、指紋は徴兵制で登録されているどの指紋とも一致しない。本作はこの事件を巡って、作品世界の様相が描かれている。 トリックなどのミステリ要素も面白く、更に戦争の話を取り入れている辺りはただのミステリではなく、社会性の強いシリーズであるとも受け受け取れる。新たなこのシリーズ、現在第三弾まで発売されているが(文庫は二弾まで)、先が楽しみである。
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2014/11/20 なんだこれ? 違う歴史を歩んだ日本が舞台。 北朝鮮みたいに北海道が独立して対立してるんだって。 日本が朝鮮になったようでムカムカするね! 後半の謎解き部分はいいんだけど、それ以外が政治色強過ぎて気持ち悪い。 楽しくない。 こんなのヤングアダルトにお勧めできんわ。 私が最初に手に取った有栖川有栖の本がこれだったら他の作品は二度と手に取らなかっただろう。 火村シリーズ読みたい。
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再読3回目。 この作品をミステリと捉えるか、青春小説と捉えるか、悩んだ。わたしの読後感としては、完全に後者。でも文庫版のあとがきによると、どんな読み方をしてもよい、とあったので安心。どうやら主人公の彼女のその後を描くシリーズ物になっているらしい。この1冊で終わってもいいのになぁと...
再読3回目。 この作品をミステリと捉えるか、青春小説と捉えるか、悩んだ。わたしの読後感としては、完全に後者。でも文庫版のあとがきによると、どんな読み方をしてもよい、とあったので安心。どうやら主人公の彼女のその後を描くシリーズ物になっているらしい。この1冊で終わってもいいのになぁとも思うけど、やっぱり続きも読んでしまうのでしょうね。
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史実と違う背景設定にどうも違和感。10代向けということで、社会への抵抗を表すため?理解不足なだけかもしれません。小説内史実に絡んだトリック、理由が続編で出てくることを期待して次も読みます。
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※このレビューにはネタバレを含みます
書き出しは面白く、舞台は北海道が独立国家として存在するというパラレルワールド。 広島、長崎だけでなく京都にも原爆が落とされ、日本が分断された代わりに朝鮮半島にあるのは1つの国家、などという設定は充分惹起力があり、またそのパラレル日本では私立探偵行為が禁止されている…、という前提もチャレンジングだ。 肝心のミステリーとしての要素は少しパンチが足りず、また謎解き、トリックの部分も決して秀逸とは言えないが、各キャラクターの魅力とシリーズの今後への期待を込めて、甘めの4つ星。 ただ、著者の有栖川有栖氏は元々この作品をシリーズ化することを想定せずに書き上げたそうだが、だとすると色々と未回収のものが多過ぎたのではないか?
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20141030読了。 謎解きが急に始まり、ストーリーが若干強引なきがした。 これからどうシリーズ展開されるのか、そこに期待。
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あとがきの通り、これは抵抗の物語。 予想していなかったからか、ところどころの怒りは激しすぎるように感じて戸惑った。
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作者の新シリーズということで気になってました。 探偵行為を禁止された日本という設定からなる世界観はなかなか面白いが、事件の内容やトリックについてはグッとくる感じではなかった。 最後は気持ちのいい結末ではなく、いろいろモヤモヤしているが、そこはシリーズ一作目ということで、今後のソラ...
作者の新シリーズということで気になってました。 探偵行為を禁止された日本という設定からなる世界観はなかなか面白いが、事件の内容やトリックについてはグッとくる感じではなかった。 最後は気持ちのいい結末ではなく、いろいろモヤモヤしているが、そこはシリーズ一作目ということで、今後のソラの活躍とその辺の成り行きに期待しながら次作以降を読みたいと思う。 個人的にはソラと父の日常や友達3人のやり取りをもう少し見たかったなあ。
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