闇の喇叭 の商品レビュー
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うーむ、氏らしいと言えばそうなんだろうか。 虚実入り交じるところはさておき、設定が少しイレギュラーすぎて入り込めない感じが。ジュブナイルだろうから、そこらへんのニーズをという意識は多分にあるんだろうし、あえて若者の危機感を煽るという意味もあったのかもしれない。 知的な遊びでもあるミステリーはそれ自体に予言の自己成就的、というかマッチポンプ的な矛盾をはらむ。事件がなければ探偵はいらず、無能な警察がなければ探偵はいらず、悲しみがなければ探偵はいらず。それを強調しすぎるとのめり込めない人がでてくるだろうと予想される訳で、個人的には強調された作品はちょっと肌に合わない。そういう意味で今回の作品がそっち寄りだったのかもなぁと思う次第。 遊びではなく、真剣にやれば違うのかもしれんね。
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舞台設定がおもしろい。北海道が独立し別の国になっている日本。そして探偵業が法律で禁止されている。ミステリーだけれども、閉塞感のある日本が描かれているので、ディストピア小説としても楽しめる。そして、終わりは切なくて、泣きそうになった
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『わたし、探偵になる』 って、探偵 空閑純 誕生譚 的な位置付けの作品なのかなぁ。続編も早く読みたいなぁ。 個人的には、学生アリスシリーズが一番好きだから、またやって欲しいんだけどな。 探偵行為を禁じられたパラレルワールドの物語で、この辺の設定は古野まほろのセーラー服と黙示...
『わたし、探偵になる』 って、探偵 空閑純 誕生譚 的な位置付けの作品なのかなぁ。続編も早く読みたいなぁ。 個人的には、学生アリスシリーズが一番好きだから、またやって欲しいんだけどな。 探偵行為を禁じられたパラレルワールドの物語で、この辺の設定は古野まほろのセーラー服と黙示録シリーズ的な世界観でよい。古野まほろの方は聖アリスガワ女学校が舞台でおふざけも多いけど、有栖川有栖の方はけっこう真面目な世界観なんだけど、これまた独特で政治的なクセが強い世界観。
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ロシアに北海道を取られた世界線の日本がなかなか地獄で怖かった。 今のとこ夢も希望もない!って感じだけど続き読んでたらいいことあるのかな。
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タイトルと内容が一致しない・・・現実に近い下層社会が舞台です。探偵禁止の中での探偵行為。設定がおもしろく、この作品だけでなく、シリーズを通して読んでみたくなります。
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『新装版 46番目の密室』に続き、有栖川作品五作目。独特な世界観で展開される青春ミステリと言ったカンジ。学生アリスシリーズみたいで好きだなぁ・・(^^* 今後はシリーズ化されて行くみたいだから、ソラが警察の眼を盗み(←ここが大事!)どんな事件や人達に出会い、成長して行くのか楽しみ...
『新装版 46番目の密室』に続き、有栖川作品五作目。独特な世界観で展開される青春ミステリと言ったカンジ。学生アリスシリーズみたいで好きだなぁ・・(^^* 今後はシリーズ化されて行くみたいだから、ソラが警察の眼を盗み(←ここが大事!)どんな事件や人達に出会い、成長して行くのか楽しみだ!
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有栖川有栖の新シリーズ。 「探偵」が禁じられたパラレルな現代でのお話。こういうお話も書くんだなあ・・と失礼な感想。おまけに女子高生が主人公とか。むさい大学生とかおっさんだけじゃないんですねw で。 これはこれで面白かったけど今作に関しては、まずは世界観の紹介とこれからはじまる事...
有栖川有栖の新シリーズ。 「探偵」が禁じられたパラレルな現代でのお話。こういうお話も書くんだなあ・・と失礼な感想。おまけに女子高生が主人公とか。むさい大学生とかおっさんだけじゃないんですねw で。 これはこれで面白かったけど今作に関しては、まずは世界観の紹介とこれからはじまる事件のプロローグ的な感じの一冊かな。 この先どう話が展開していくのか楽しみです。
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今更ながら有栖川さん新シリーズ! 冒頭からの架空の日本史が新鮮で興味深いです。絶望的に歴史に疎い自分は、どこまで史実でどこから筆者の空想に突入したのか自信がありません(笑) しかし、北海道民の読者さんからは、この設定は反感を持たれかねないだろうなぁ……。 高校生たちの少し甘酸...
今更ながら有栖川さん新シリーズ! 冒頭からの架空の日本史が新鮮で興味深いです。絶望的に歴史に疎い自分は、どこまで史実でどこから筆者の空想に突入したのか自信がありません(笑) しかし、北海道民の読者さんからは、この設定は反感を持たれかねないだろうなぁ……。 高校生たちの少し甘酸っぱいような会話はいまいちピンとこなくて、「やっぱり火村&アリスのコンビが良いなぁ」と思っておりましたが、お父さんと純による会話になると俄然テンポが良くなって、「これこれ、これだよ!」と胸中ガッツポーズです。 世界観を巡るストーリーとヒューマンドラマの割合が大きいので、本格推理の要素が少なめなのがちょっと物足りなかったかも。シリーズとしては、推理小説というより冒険小説になっていくのかな?
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日本が南北分断され、私的探偵行為の禁止された架空の世界。そんな日本の片田舎に住む女子高生が主人公の物語です。シリーズ化するつもりもなく、本作一編で終えるつもりだったというのは作者の言葉ですが、本編を読み終えてみると、明日へ繋がるような(希望があるという意味ではなく)終わり方をして...
日本が南北分断され、私的探偵行為の禁止された架空の世界。そんな日本の片田舎に住む女子高生が主人公の物語です。シリーズ化するつもりもなく、本作一編で終えるつもりだったというのは作者の言葉ですが、本編を読み終えてみると、明日へ繋がるような(希望があるという意味ではなく)終わり方をしているので、読者によっては気になるのかもしれません。私はこういう終わり方も好きですけども。 さて。 序章では、日本に原子爆弾が三発落とされたことが記述され、本章へと進んで行くわけですが、日本が南北分断されている背景もあって、主人公たちの住む土地にも閉塞感が漂っています。インターネット(作中では網絡)が利用されているのに、現代ではなく時代が古いような雰囲気ですね。 私的探偵行為が禁止された世界。 興信所の素行調査が禁止されている、ということかと思っていたのですけど(もちろんそれもあるのでしょう)、読んでいると警察が手を焼くような事件を解決する行為も含まれているようです。それでも、どういう理屈で禁止して、どういう風に取り締まるのかな、なんて思っていたわけですけど、思ったよりシンプルでした。この辺りも閉塞感を感じさせるところでしょうか。 推理小説ということで、殺人事件が起き、事件解決に向けて動き出します。 ただ、前述のとおり私的探偵行為が禁止なので、主に警察側からの事件対処になります。主人公たちも事件に巻き込まれて行くのだけど、そんな背景もあってずっと事件の話をするわけではないんですね。この辺りは、ミステリというより青春小説とでも言いますか、ミステリからは一歩引いたような感じなので、ちょっとだけ物足りないです。 また、提示された色々な謎が最後、一気に解決して行くというミステリ的爽快感もありません。もちろん、いくつか謎は提示されるんですけど、物語の途中で解決するので、ラストは少し寂しい。違う意味でもラストは寂しいけれども。 そんなわけで、普段ミステリを読み慣れていない人にお薦めかな、なんて思うのですが、ここでも一点気になるところがあります。 詳しくはネタを割ってしまうので書けないのですが、ミステリに慣れていない人には、ちょっと回りくどいというか、読むのが面倒だと感じるんじゃないかなあ、と思う描写があるのです。 作者曰く「ミステリというジャンルの幅を広くとって書いた」とのことですし、ミステリ初心者を対象にしているわけではないのでしょうから、それがどうしたということなのでしょうけど、青春小説の色合いも強いので、もう少し寄ってあげても良かったかな、なんて思いました。 とはいえ、本編を一作目として既にいくつかリリースされているようなので、そちらではどう変化しているのか色んな意味で楽しみな作品ではありますね。
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空閑純シリーズ第一段。 シリーズ導入だから仕方ないかもしれないが、世界観解説じみた叙述ややりとりが多く、物足りなかった。 ミステリとしても、少し謎解きの過程がクドイ。 分裂した日本、探偵業の違法化といった設定は面白く、文章も読みやすいのだが、“明快な本格”という著者の好きな部分は...
空閑純シリーズ第一段。 シリーズ導入だから仕方ないかもしれないが、世界観解説じみた叙述ややりとりが多く、物足りなかった。 ミステリとしても、少し謎解きの過程がクドイ。 分裂した日本、探偵業の違法化といった設定は面白く、文章も読みやすいのだが、“明快な本格”という著者の好きな部分は見えなかった。期待してハードル上げすぎたか。 2
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