海の翼 の商品レビュー
「トルコは親日国」 それは昔から漠然と知っていた。 でもなぜ? 考えたこともなかった。 「読んでよかった」 「知れてよかった」 多くの人に読んでほしいと思える一冊。
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エルトゥールル号の事故、日露戦争、そしてイランイラク戦争時の日本人救出機の派遣。世紀を越えて恩に報いるトルコ人の姿勢に感服。
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涙腺崩壊! 通勤電車で読んではいけない。 電車内で嗚咽あげてしまった... この手の物語には弱いのよ。 ・エルトゥールル号遭難事件 ・日露戦争 ・イラン・イラク戦争時のトルコ航空機での日本人救済 が描かれています。 トルコの日本人救済やその背景にあったエルトゥールル号遭難事件...
涙腺崩壊! 通勤電車で読んではいけない。 電車内で嗚咽あげてしまった... この手の物語には弱いのよ。 ・エルトゥールル号遭難事件 ・日露戦争 ・イラン・イラク戦争時のトルコ航空機での日本人救済 が描かれています。 トルコの日本人救済やその背景にあったエルトゥールル号遭難事件はテレビでも何度も紹介されていることもあり、知っている事柄です。 特に、エルトゥールル号遭難事件は映画にもなりましたしね。 しかし、本書のポイントは、その恩返しとして語られる、トルコの日本人救済。 自国民を置いてまで、日本人を救う決断をしたトルコ政府。 涙出ます。 本書を読むことで、その当時の混乱、困難、想い、意志がひしひしと伝わってきます。 特に100年近く前から伝えられてきたトルコの日本への想い。 その想いが引き継がれてきていることがすごい。 翻って、日本はどうなのか? 自らの危険を顧みず、救うことができるのか? 今後100年、想いを引き継いでいくことができるのか? 決して忘れてはいけません。 ただ、小説としては、とてもいい話だったんだけど、余計な演出が多かったのが残念(笑) ちょっと過剰演出です(笑) それを差し引いても、良いお話でした。 とってもお勧め、絶対に読んでほしい。子供たちにも読んでもらいたい。 でも電車ではやめたほうが良い(笑)
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【概略】 イラン・イラク戦争の最中、フセイン大統領がくだした宣告は「48時間以後のイラン領空の航空機無差別攻撃」だった。イラン在住の全ての外国人が国外への退去を始め、それぞれの国が自国民の退去をサポートする。ただ一つの国を除いて。動かない日本政府に対し、なす術もない在イラン邦人...
【概略】 イラン・イラク戦争の最中、フセイン大統領がくだした宣告は「48時間以後のイラン領空の航空機無差別攻撃」だった。イラン在住の全ての外国人が国外への退去を始め、それぞれの国が自国民の退去をサポートする。ただ一つの国を除いて。動かない日本政府に対し、なす術もない在イラン邦人、そこに一筋の光明が。それはトルコ共和国が飛ばしてくれたトルコ航空の飛行機だった。なぜ自国民でない日本人にトルコ共和国が手を差し伸べてくれたのか?それはおよそ100年も前に日本の海で起こったトルコ船籍の船の遭難、そしてそれに対する日本人の救助活動だった。 2024年03月04日 読了 【書評】 4月のトルコ遠征に向けた準備の一環、なんとかしてこのエルトゥールル号にまつわる英語落語を創ることができないかと思って手に取った。関連した本としては2冊目。 こちらは歴史小説としてのアプローチだね。そういった意味では日本政府や自衛隊の派遣に対する反対派への批判といった類の言及はされていない。著者はあくまで物語を綴る立場として気配を消してる。小説としては正しい姿勢だよね。 著者としての主張がストレートに出ていない分、しっかりと登場人物が生き生きと動いてたよね。エルトゥールル号の章における伝造さんやりつさんであったり、テヘランにおける松本夫妻だったり。そして歴史小説ということもあり、野田正太郎や山田寅次郎といった今後また読みたくなる歴史上の人物なども学ぶことができた。こういう出会いは、本当にありがたい。 これは読み手としての能力不足なのかもしれないけれど、ごく稀に「うん?誰の〇〇〇?」という立ち止まり現象が起きてしまった。日本語ならではの主語や所有格といったものの省略による「うん?」というもの。能力不足というよりも集中力不足かな? もしこの本を読んでみようかな?と思ったり、トルコという国に興味をもったなら、世界地図を横に置いて地政学的な感覚を持って読んでみると面白いかも。エルトゥールル号の件だけではなく、日本とトルコの小国としての親近感を味わうことができる。キーワードは「ロシア」という大国。トルコとロシアの関係・・・というか、現代のウクライナも然りだけど、ロシアの「南」に対する渇望と、それを実現するための言いがかり・難癖のつけ方は今も昔も変わらないのだなぁと知ることができる。疑心暗鬼になって煽るつもりはないけれど、大国が領土拡大をする際のケチのつけ方は知っておく&それに対する対応を考えておく必要、あるかもしれないね。あまりに露骨にはできないかもだけど、小国同士の連携などもめっちゃ重要かもと思ってしまった。 この本を読み進める間も、自分の現実世界ではトルコの方達とのやりとりが進んでいて。本の中に登場する地域名や歴史上の出来事が、現実に登場しているという、なんとも素敵なシンクロが起きているのは、とても幸せなことだね。 ちなみに著者の秋月達郎さんとは同じ半田高校卒業ということのようで。今年の夏に全体の同窓生総会があるそうで、そこで司会を担当しているのだけど、お会いすること、できたら嬉しいなぁ。
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面白かったと思う 序章のイランイラク戦争から 明治時代の話になり それが本編と思いきや 元の話に戻り、ちゃんとしたあらすじで 物語りを締めくくっている 双方、よい話であった
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日本とトルコの絆をドラマチックに書いたエンタメ本だが、かなりリアルに実際の事実に沿って書かれていてあっという間に読めた。自身もインドやボスニアなどの国で感じた、異国の人間への感謝と嫌悪感を改めて消化できるように思った。どこの国の人間も、美しい心で接しなければいけないことを思い出し...
日本とトルコの絆をドラマチックに書いたエンタメ本だが、かなりリアルに実際の事実に沿って書かれていてあっという間に読めた。自身もインドやボスニアなどの国で感じた、異国の人間への感謝と嫌悪感を改めて消化できるように思った。どこの国の人間も、美しい心で接しなければいけないことを思い出した。嫌な側面もあれば、良い側面もあり、どっちを見出してどっちに自分を染めるかは自分次第だと。
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こちらブクログで見つけた小説で帯に書かれている文言と評価の高さから気になり手に取った。 トルコについては日韓W杯ではトルコに負けてしまった悔しさがある、他にはトルコアイスやカッパドキアぐらいしかトルコの事を知らない。 トルコが親日国家だというのは知っていたが理由は知らなかった。 ...
こちらブクログで見つけた小説で帯に書かれている文言と評価の高さから気になり手に取った。 トルコについては日韓W杯ではトルコに負けてしまった悔しさがある、他にはトルコアイスやカッパドキアぐらいしかトルコの事を知らない。 トルコが親日国家だというのは知っていたが理由は知らなかった。 もっと早くにこの話を知る事が出来れば、この本がもっと早く出版されていて読めれば日韓W杯での対戦時にはもっと複雑な感情で試合を楽しめただろうと思うし、トルコが親日ではなく、日本が親トルコなのだと思えたのになと思った。 日本人として知らなかった事が恥ずかしいと感じた。 自分より下の世代はトルコの方々の様に授業などで取り扱い語り継ぐべきだし、そうしてくれていたらいいなぁと思う。 自分の様にこの話を知らない方は是非読んで欲しい。 この本でなくともいいが、日本人として知っておくべき大切な歴史の一つだと思う。 2022/6
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イラン・イラク戦争によりイランからの脱出を余儀なくされた在イラン邦人達を救ったのは、トルコの人々だった。百年前に起きた、エルトゥールル号の難破の窮地を救ったことから、トルコの人々は日本人への厚情を連綿と積み重ねていた。 史実に沿った出来事であり、とても素晴らしいことなのだが、あく...
イラン・イラク戦争によりイランからの脱出を余儀なくされた在イラン邦人達を救ったのは、トルコの人々だった。百年前に起きた、エルトゥールル号の難破の窮地を救ったことから、トルコの人々は日本人への厚情を連綿と積み重ねていた。 史実に沿った出来事であり、とても素晴らしいことなのだが、あくまでも史実を元にした「小説」なので登場人物のキャラクター性が煩わしい。 非常時とはいえ、いちいちヒステリックに喚き立てるばかりの利佳子、空爆の最中に外出する七歳児の淳一、一刻を争う事態なのに何かと寄り道をする邦人達。過去編でも、りつとウシュクの淡い交流に嫉妬する伝造のくだりは必要だったのだろうか。 著者の書き癖なのか、セリフの後に「こんな感じ……っ」の描写が多くて引っ掛かってしまう。誰も彼もがこの調子なので、芝居掛かりすぎている気がしないでもない。
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泣ける。 いい話しすぎる。 トルコにこんなに好かれているとは知らなんだ。 重厚濃厚なストーリーかと思っていたら、 余分な部分を削ぎ落とした、ややこぢんまりとした話になっている。 そのせいか、重くならない分読みやすくで、スルスルと読める。 暗くならずに娯楽性の高い一冊。
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今となっては少し有名になった歴史かもしれない。他にも色んな歴史が埋もれてるんだろうな。本や映画を通して知っていきたい。 それにしても、このような事実をもっと歴史の時間に習いたかった。
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