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「好き嫌い」と経営 の商品レビュー

3.9

61件のお客様レビュー

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2015/01/18

好きか、嫌いかという判断軸。確かに必要だと思う。 著名な経営者の人となりがよくわかり、とても面白かった。楠木さんの掘り方も上手い。見習いたいものだ。

Posted byブクログ

2015/01/03

ビジネス書というよりも読み物として最高に面白い。本書に登場する経営者とサシ飲みで話しているような感覚に陥るのは、テーマが好き嫌いにあることとインタビュアーの楠木さんの質問力に依るところが大きいのだと思う。 各経営者の好き嫌いはまさに千差万別で、競争が好きな人、そうでない人、スト...

ビジネス書というよりも読み物として最高に面白い。本書に登場する経営者とサシ飲みで話しているような感覚に陥るのは、テーマが好き嫌いにあることとインタビュアーの楠木さんの質問力に依るところが大きいのだと思う。 各経営者の好き嫌いはまさに千差万別で、競争が好きな人、そうでない人、ストイックに目標を定めて走る人、自然な流れに身をまかせる人など様々だ。 しかしながらどの方々も共通して、自分の好き嫌いをはっきりとわかっているし(当たり前だが)、お金をたくさん持っている上で足るを知っているし、失敗を経験からよく理解していて謙虚である。 一通り経営者のおもしろ話が聞けた後の楠木さんによる好き嫌いと競争戦略の関連性についての終章がまた面白い。 好き嫌いとはそもそも価値観であり、好き嫌いが最もはっきり現れるのはパラダラッコ氏が表現した決定的瞬間に見られるという。つまりどちらをとっても正しい選択であるときにどちらを選ぶか?が好き嫌いの分かれ目であるというわけだ。 また、好き嫌いは主に個人の価値観であるが、それをもっとユニバーサルな視点に引き上げていくとそれは世の中的な良し悪しにつながるという面白い指摘をしている。 つまり好きと嫌いの軸にユニバーサルとローカルの軸を加えた4象限に世の中の判断基準はプロットできるというわけだ。 また一方、市場と企業を取引のガバナンスの違いとみなしてこれまたユニバーサルとローカルのような延長線上にあるものと捉えると近年その境目はどんどん薄れていっているという現象が起きている。クラウドソーシングなどによる機能の外部化などはその一例であろう。 市場と企業の関係性を海と島というように表現した経済学者がいるが、その島の存在意義が薄れてきている今、島の形状を決めるのは好き嫌いに他ならないと楠木氏は締めくくっている。 世の中的に正しいこと、良いことである前提で、その中での選択を迫られたときに自分または企業はどちらを選ぶか?これは好き嫌いの問題であり、そこに共感する人々が存在する限り、労働者も消費者も存在し続けるわけで、それをいかに自覚できているか表現できているかは競争戦略の根源であると解くのである。 いやぁあっぱれ、好き嫌いって大事だなと痛感した次第。自分も、自分の好き嫌いを今一度振り返ってみたい。

Posted byブクログ

2014/12/13

一流経営者の、仕事、趣味などのテーマごとに好き嫌いだけの切り口で対談。人物像にフォーカスしていて面白い! みなさん価値観が明確で、大好きと大嫌いがはっきりしていてブレが無い。このブレない軸を基準に事業のやることとやらないこととか判断しているのかな? そんなことが対談を通して垣...

一流経営者の、仕事、趣味などのテーマごとに好き嫌いだけの切り口で対談。人物像にフォーカスしていて面白い! みなさん価値観が明確で、大好きと大嫌いがはっきりしていてブレが無い。このブレない軸を基準に事業のやることとやらないこととか判断しているのかな? そんなことが対談を通して垣間見える良書。 これらの企業受ける就活生にも必読書。

Posted byブクログ

2014/12/14

切り口が素晴らしい。主張に異論は無く、むしろ大いに納得しました。 なんとなく、好き嫌いは前面に出さない方が良いという感覚を持っているが、ことセンスを問われる経営という立場に置かれると、これが重要だと考えさせられました。 それにしても、人によってあまりにも違いが有って、面白いです。

Posted byブクログ

2014/11/16

好き嫌い、良し悪し、勝ち負け。これってつながってるし、時々このサイクルを検証するとよいのだろうな。オポチュニティとクォリティ。

Posted byブクログ

2014/10/10

楠木さんと日本を代表する経営者14人との対談集。好き嫌いの事も当然面白いが、関連して判断基準について経営者達が話しているのは凄く興味深かった。個人的には原田さんの趣味への取り組み方が好きです。

Posted byブクログ

2014/10/09

刺激的な対談の本である。 一流の経営者(知らない人が多かったけど)に対して 好き嫌いを問う。 時代を騒がしている経営者も ゆったりと意見を言っている。 何方かと言えば 楠木健の 自分評価が ゆるゆる で だらだらで 机上の空論 をこね回している というポジショニングが  対談相手...

刺激的な対談の本である。 一流の経営者(知らない人が多かったけど)に対して 好き嫌いを問う。 時代を騒がしている経営者も ゆったりと意見を言っている。 何方かと言えば 楠木健の 自分評価が ゆるゆる で だらだらで 机上の空論 をこね回している というポジショニングが  対談相手の エネルギッシュさを 浮き彫りにする。 良し悪しは文明、好き嫌いは文化である。 「良い悪い。正しい正しくない。」と言う範疇の論議ではなく 「好きか 嫌いか」を聞く。 これだけ 素直に 好き嫌いだけを といかけるのも 最初は 抵抗があったが、対談がすすむにつれて 快感になるのは不思議だ。 抵抗感が うまれるのは 人間くささ にあるのかもしれない。 嫌いなものは 「偉そうにする」「人との競争」「実質を伴わないもの」である。 大前研一の 実質を伴わないものと言う判断基準は 全てに及んでいる。 結婚式は 実質が伴わずといって断り  葬儀は 過去にふれると言って積極的に参加する。 94歳まで生きるというのが スケジュールでできているのが面白い。 まぁ。そうじて 偉そうにするのは 嫌いなようだ。 一方 好きなものは 多様である。 好きなものに 邁進できれば意味がある。 そう言う好きというものが 人生の中にあることは楽しいのだ。 「なんでも一番」「でかい商売」「雷と大雨とクライシス」 「嫌いなヤツに嫌われる」「小トルク高回転」「今に見てろよ」 「好きなことを最初に」「活字と歴史」「理系ギーク」 「図面を引く」「スキーと目標設定」 と 好きなものは いろいろあるなぁ。 蓼喰ふ虫も好き好き。というが やはり そう言うのがあるから 一生懸命がんばれるのだろうね。 好きであれば 集中でき 継続的となる。それが 結果を生み出す。

Posted byブクログ

2014/10/07

日本を代表する経営者の個人的な好き嫌いを聞く対談。 まあ好き嫌いと言っても、食べ物の好き嫌いではなくプライベートで好きな事をする為に、どのように時間をねん出するかや自分の判断基準で嫌いや無駄だと判断した事を等を語っている。 面白いと感じたのは、経営者としての「公」の部分を当然意識...

日本を代表する経営者の個人的な好き嫌いを聞く対談。 まあ好き嫌いと言っても、食べ物の好き嫌いではなくプライベートで好きな事をする為に、どのように時間をねん出するかや自分の判断基準で嫌いや無駄だと判断した事を等を語っている。 面白いと感じたのは、経営者としての「公」の部分を当然意識しているが、「私」の個人的な好き嫌いが会社の経営にも多大に影響を及ぼしている事。 そして、それが会社のDNAとして外野から見る我々がその会社に対して抱くイメージと同じ事だった。 一言で経営者と言っても、目標を数値化して、その実現に向けて頑張る人もいれば、川の流れに身を任せるわけではないか、あまり目標や数値目標にとらわれず仕事に取り組む人もいたりと、経営者と言う事は共通しているが仕事へのアプローチに仕方は、色々な種類があり面白いと思った。 また、彼らは経営者として、個人の好き嫌いで判断してよいかと言う問題に対して、その好き嫌いをしっかり認識していると共に肯定的に捉えて、自分の仕事のスタイルを築いている事や何故好きなのか嫌いなのかと言う事の判断基準をしっかり持っている事も面白いと思った。 気に入った言葉 飲み屋でクダを巻いて上司の悪口を言っているサラリーマンは暇人です。暇な人につきっていると自分がダメになるからしゃべらない方が良い。(新浪) 確かに足元だけを見て歩いている人が多いかもしれません。私も時々足元を見ますが、基本的に出来るだけ目線を挙げるよう心がけていません。(佐山) 難しい話をするのは、その人が本当のことを分かっていない証拠(佐山) 自分で何かしたい。吸収したい学生が好きです。昔の私みたいに単位だけ取ろうとしている学生はダメ。人生を面白くする気持ちが無いと。(佐山) 「うまくいくか、行かないか」は理性的な判断。でも「うまくいきそうにないけれど、うまくいけば面白い」と言うのは好き嫌いから出て来る。(楠木) 成功する経営者に共通している事は、どなたも全力を出し切る能力が絶対ある。(楠木) ぼろくそ言われたら平気じゃないけど、それに耐えられないと企業家はやっていられないと思う。(藤田) 「この仕事をやろう」と決めたら、出来るだけ面白く楽しく早く、良い成果を挙げようと思います。(出口) 歴史の事実を見ると、人間が望んだことの99%は失敗して実現しない。でもやらなければ100%新しい事は起こらない。その1%にかけてチャレンジしてきた人が社会をよくして世界を変えてきた。そういう淡々とした事実が分かったら、安心してチャレンジできる(出口)

Posted byブクログ

2014/09/30

良し悪しは文明、好き嫌いは文化である。 競争戦略とは、競合他社に対して違いをつくること。 違いのつくり方は、ポジショニングと組織能力。 他の会社が真似できない組織能力(ケイパビリティ)の中核には、 そこで共有されている文化がある。 オポチュニティ(機会)企業とクオリティ(質...

良し悪しは文明、好き嫌いは文化である。 競争戦略とは、競合他社に対して違いをつくること。 違いのつくり方は、ポジショニングと組織能力。 他の会社が真似できない組織能力(ケイパビリティ)の中核には、 そこで共有されている文化がある。 オポチュニティ(機会)企業とクオリティ(質)企業。 製品やサービスのポジショ二ングを差異化するSP(Strategic Positioning) 卓越した組織能力で差異をつくるOC(Organizatinal Capability ) 新興国には、オポチュニティ企業が多い。 クオリティ企業はヨーロッパの優良企業に多い。

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2014/09/28

「ストーリーとしての競争戦略」の楠木先生の本。 テーマは「好き嫌い」。経営者は公人であるから物事は「良し悪し」でしか語らないことが多い。 だからこそ、普段は聞けない「好き嫌い」を対談形式で聞いている。 面子もユニクロの柳生さん、日本電産の永守さんなど超豪華。それだけでも読む価値...

「ストーリーとしての競争戦略」の楠木先生の本。 テーマは「好き嫌い」。経営者は公人であるから物事は「良し悪し」でしか語らないことが多い。 だからこそ、普段は聞けない「好き嫌い」を対談形式で聞いている。 面子もユニクロの柳生さん、日本電産の永守さんなど超豪華。それだけでも読む価値はあるように思えるが、「好き嫌い」というテーマがそこにさらに面白みを加えている。 なぜこのテーマなのか。 その答えは「すべては好き嫌いから始まるから」。 経営には良し悪しで判断できない時がある。例えば二つの選択肢があってどちらも正しい場合。 その場合、最終的に決め手になるのはその人の価値観であり、それは突き詰めれば「好き嫌い」。 ホワイト企業、ブラック企業よりもピンク企業、ブルー企業で企業を判断すべきという話もしっくりきた。 経営は理性的なイメージ。だから経営者は好き嫌いで判断してはいけないと思っていたけど、むしろ好き嫌いを出すことは良いことなんだと思えて考え方が変わった。経営者の好き嫌いはその企業がその企業たる所以に大きくつながっている。

Posted byブクログ