「好き嫌い」と経営 の商品レビュー
「経営判断の本質は、好き嫌いである」という考えのもと、14人のスーパー経営者に対し、著者がそれぞれの「好き嫌い」を迫った対談集。これがとっても面白かった! まず登場する人物が凄い。 ・日本電産 永守重信氏 ・ファーストリテイリング 柳井正氏 ・日本マクドナルド 原田泳幸氏 ・...
「経営判断の本質は、好き嫌いである」という考えのもと、14人のスーパー経営者に対し、著者がそれぞれの「好き嫌い」を迫った対談集。これがとっても面白かった! まず登場する人物が凄い。 ・日本電産 永守重信氏 ・ファーストリテイリング 柳井正氏 ・日本マクドナルド 原田泳幸氏 ・ローソン 新浪剛史氏 ・インテグラル 佐山展生氏 ・マネックス証券 松本大氏 ・サイバーエージェント 藤田晋氏 ・ユナイテッドアローズ 重松理氏 ・ライフネット生命 出口治明氏 ・ネットイヤーグループ 石黒不二代氏 ・オールアバウト 江幡哲也氏 ・スタートトゥデイ 前澤友作氏 ・星野リゾート 星野佳路氏 ・経営コンサルタント 大前研一氏 以上、14名。超豪華。 メーカー、金融、IT、小売まで実に多種多様だ。 この中の何名かの著書は読んだ事はあり、その人たちの考え方等はある程度は分かっていたが、初めてインタビューを読む人もいたため、その方々の考えもとても興味深かった。 また、本書ではかなり飾り気の無いリラックスした雰囲気で対談が行われており、各人の好き嫌いを飾り気無く伺えるため、読んでいて非常に人間味を感じたり共感できたりする。ここが、やや誇張表現も含まれるのではないかと思わされる、世に溢れる社長本とは違う点で、本書の良い点だと思った。 印象的だったのは、各人ともに謙虚であり、嫌いな人物に「エラそうな人」を挙げる人が多かった点。これはこれらの人が著者のいう、「位置エネルギー」(名誉や役職に縛られる人)ではなく、「運動エネルギー」(自らのやりたい事に忠実に動く人)に基づいて生きる人だから、当然か。また、お金にとらわれすぎていない点も共通だ。 本当にどの経営者の話も興味深かったが、一番最後に私の大好きな大前研一氏が登場し、独特の節を炸裂しまくるのがとっても痛快だった! ページは多いがあっというまに読める、読んでよかったと思える良書でした。
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