麒麟の舌を持つ男 の商品レビュー
料理の鉄人のディレクターが書き下ろした小説。「麒麟の舌」を持つナガレの料理人・佐々木。「最期の料理請負人」なんて見るからに胡散臭い肩書きを持ちながら思い出の料理を再現する。彼が請け負った仕事はレシピ集を探しだすという単純だが、難しい仕事で調べれば調べるほど軍隊がらみの危険な匂いが...
料理の鉄人のディレクターが書き下ろした小説。「麒麟の舌」を持つナガレの料理人・佐々木。「最期の料理請負人」なんて見るからに胡散臭い肩書きを持ちながら思い出の料理を再現する。彼が請け負った仕事はレシピ集を探しだすという単純だが、難しい仕事で調べれば調べるほど軍隊がらみの危険な匂いがする。現在・佐々木とレシピの考案者・直太朗と交差しながら進む。「本当の料理は……人を幸せにするものなんだよ」戦争という時代さえなければ。ただ、その戦争があったからして。「うちの家族はどうしてレシピでしか愛情表現できないんですかね」
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70年の時を超え、謎に包まれた幻のレシピが甦る…。 「満漢全席」に拮抗する「大日本帝国食菜全席」とは いったい何なのか。 死を目前にした人にかつて食べた最上の味を完璧に 再現する"最期の料理請負人"が挑む料理ミステリー。
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H28.8 昭和初期満州で「大日本帝国食菜全席」のために生きる山形直太郎を現代の「麒麟の舌を持つ男」佐々木充が追う
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初読み作家さん。絶対的味覚?「麒麟の舌を持つ男」、佐々木が人生「最後の料理請負人」として料理を請け負ううちに日本の歴史や本人の秘密に触れていき…。読み始めてからは現在と過去を行ったりきたりで忙しいなと思いましたが、話しが思わぬ方向に進んでいき、ついつい読み進めてしまいました。最後...
初読み作家さん。絶対的味覚?「麒麟の舌を持つ男」、佐々木が人生「最後の料理請負人」として料理を請け負ううちに日本の歴史や本人の秘密に触れていき…。読み始めてからは現在と過去を行ったりきたりで忙しいなと思いましたが、話しが思わぬ方向に進んでいき、ついつい読み進めてしまいました。最後はよかったなあ。あのレシピ再現できるのかな?
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料理をテーマにした小説であるため、当然に現代料理がストーリーの主軸と思っていましたが、読み終えたとき、永遠のゼロの読了感によく似ていることに気づきました。 戦争に翻弄されながらも、料理を通じて国に貢献しようとして裏切られますが、そのまま事切れてしまわず、自らの信念を後世に託そう...
料理をテーマにした小説であるため、当然に現代料理がストーリーの主軸と思っていましたが、読み終えたとき、永遠のゼロの読了感によく似ていることに気づきました。 戦争に翻弄されながらも、料理を通じて国に貢献しようとして裏切られますが、そのまま事切れてしまわず、自らの信念を後世に託そうとする直太郎の姿勢には感動させられました。 確かに絶対音感があるように、麒麟の舌をもつ人間もいると思われ、その能力は遺伝するという構成には納得できるものがありました。 久しぶりにどっぷり浸かれる小説に出会い、読了後の感動から現実世界に戻りたくないという余韻を楽しむことができました。
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テンポよく進み、ダレることなく進むストーリー展開。予想できたようで予想できなかった結末。小説としてとても面白かった。そして料理への深い愛情を感じ、感動がじわりと広がる。料理は面倒だし苦手であまりしないけど、そんなわたしが無性に料理をしようと思わされた一冊。
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料理は人を幸せにするもの。美味しいものは、作り手も、食べる人をも幸せな気持ちにするもの。またそうでなくてはならない。という信念をもって人生を全うした一人の料理人がいた。しかし、時代は戦時下。彼の料理の力を、人の幸せのためではなく、国の謀略、軍の勝ち負けの為に利用しようとするものが...
料理は人を幸せにするもの。美味しいものは、作り手も、食べる人をも幸せな気持ちにするもの。またそうでなくてはならない。という信念をもって人生を全うした一人の料理人がいた。しかし、時代は戦時下。彼の料理の力を、人の幸せのためではなく、国の謀略、軍の勝ち負けの為に利用しようとするものが現れた時、料理人本人も、その家族や弟子たちも悲しい運命の中に巻き込まれていきます。しかし、憎しみと誤解、失意の中で亡くなった人々の後に、最後に主人公および生き残った数名の人々には、誤解を解くことができ、未来に踏み出せるような希望の持てる状況がやってきます。ラストは「ちょっと出来すぎでしょ!」と思いましたが、まあ、ハッピーエンド、終わりよければすべてよし、ということで気持ちよく本を閉じることができました。ありがとう。
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これは面白かった!! 太平洋戦争を舞台とした小説は、本当に沢山書かれていますが、このストーリーは今まで無いだろうね。 そして、その目的が最終的には○○だったとか・・・ 何だか、ドラマに丁度言い感じです。あっと言う間にTV化されそうです。
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満州立国時から現代日本と中国を股にかけた、大河お料理エンタメ小説。読み物としての構成や伏線は申し訳ないがかなり荒っぽく、勢いで押し切っている感じ。しかし料理の描写がやたら美味しそうで、出てくる創作料理のメニューもみんなすごく食欲と好奇心をそそられる。読みながら、この著者の人は、俺...
満州立国時から現代日本と中国を股にかけた、大河お料理エンタメ小説。読み物としての構成や伏線は申し訳ないがかなり荒っぽく、勢いで押し切っている感じ。しかし料理の描写がやたら美味しそうで、出てくる創作料理のメニューもみんなすごく食欲と好奇心をそそられる。読みながら、この著者の人は、俺はこういうのが書きたかったんだー!というか……とにかく料理とか食べることにすごく深く関わって、そういうことについて一生懸命考えてきたんだろうな…というのが感じられた。最後に履歴を見て納得。
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面白かった。 現代と戦時の満州が交互に語られていく。レシピの行方や過去に一体何があったのか、気になることだらけで、ぐいぐい引き込まれた。 出来過ぎ感はあるものの、最後の方いい意味で裏切られ、読み終えて温かい気持ちでいっぱい。 巻末にレシピ名が書かれている。それぞれどんな味なのか、...
面白かった。 現代と戦時の満州が交互に語られていく。レシピの行方や過去に一体何があったのか、気になることだらけで、ぐいぐい引き込まれた。 出来過ぎ感はあるものの、最後の方いい意味で裏切られ、読み終えて温かい気持ちでいっぱい。 巻末にレシピ名が書かれている。それぞれどんな味なのか、興味津々。
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