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胡蝶殺し の商品レビュー

3.9

51件のお客様レビュー

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2024/05/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あらすじとタイトルから毒親&イヤミスを覚悟して読んだけど、殺しではなく胡蝶の夢に通ずる読後爽やかな話。 歌舞伎の世界が興味深い。他作品も読んでみたいと思える結びだった。

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2024/03/05

タイトルから嫌な流れを想像してこわごわ読み進みていったけど、どんどん引き込まれてあっというまに読み切ってしまった。 ラスト20ページほどの疾走感。ちょっとうるっとくるエピローグ。幻想的な締めくくりの一文。 他の作品も読もう〜

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2023/10/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 何冊か読んで、近藤史恵さんは芥川賞にも直木賞にもどちらにもふさわしい作家さんに思えています。「胡蝶殺し」、2014.6発行。歌舞伎界がテーマで2人の御曹司の対照的な生き様を描いた作品。俊介と秋司、早生まれ6歳と7歳、同学年。順風満帆の俊介、父が病死、本人もおたふく風邪の後遺症で難聴になった秋司。秋司が梨園を去って12年、俊介と秋司が再び一緒に踊る日がやってくる。

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2023/01/20

歌舞伎…詳しくないけど好きです\(//∇//) 演目に詳しくないからタイトルも意味分からず笑 タイトルに殺しってつけたのはなぜ? サスペンスでもミステリーでもなかった(^^;) 主人公は市川萩太郎、37歳の女形です。 慕っていた先輩女形・竜胆が急死し(花田屋) 一人息子の後継人...

歌舞伎…詳しくないけど好きです\(//∇//) 演目に詳しくないからタイトルも意味分からず笑 タイトルに殺しってつけたのはなぜ? サスペンスでもミステリーでもなかった(^^;) 主人公は市川萩太郎、37歳の女形です。 慕っていた先輩女形・竜胆が急死し(花田屋) 一人息子の後継人になって欲しいと連絡がくるところから物語が始まります。 萩太郎の息子・俊介6歳 竜胆の息子・秋司7歳 歌舞伎の子役のことはニュースとかで、歌舞伎父と 初舞台‼︎とか?海老蔵と勸玄くんとか? それくらいしか知らない♪(´ε` ) でもさすが近藤史恵さんです! 素人にもよくわかる歌舞伎界 そして御曹司たちの環境と行く末… 俊介と秋司という2人の御曹司もいいけど、萩太郎がとても良い人(T_T) ハッピーエンドでよかった〜‼︎

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2022/06/09

女形の市川萩太郎は、7歳で、父親を亡くした、中村秋司の後見人となった。 萩太郎には、 秋司と同学年の息子、俊介がいた。 秋司は、天才的な踊りの才能を持っていた。 我が息子は、踊りの稽古にも、興味を示さない。 萩太郎は、悩みながらも、形だけの後見人になるつもりはなく、秋司を、...

女形の市川萩太郎は、7歳で、父親を亡くした、中村秋司の後見人となった。 萩太郎には、 秋司と同学年の息子、俊介がいた。 秋司は、天才的な踊りの才能を持っていた。 我が息子は、踊りの稽古にも、興味を示さない。 萩太郎は、悩みながらも、形だけの後見人になるつもりはなく、秋司を、我が息子俊介と同じように扱うと決心する。 そして、二人の初共演「重の井子別れ」で、台詞の多い、重要な三吉役を、秋司に、台詞の少ない調姫を俊介にやらせるこたにした。 ところが、初日前日に秋司が、おたふく風邪に。 急遽、三吉役を俊介が演じる事に。 歌舞伎界の不文律の一つ「三日御定法」により、俊介を本役とする事になった。 更に、秋司に難聴の症状が。 「春鏡鏡獅子」の「胡蝶」を二人にやらせるのが夢だった萩太郎は、秋司の持っていた踊りの才能を惜しみ、事の重大さを悩んだが、秋司は、歌舞伎界を去っていった。 一気読みで、面白かった。

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2022/05/09

久しぶりの近藤史恵さん。 歌舞伎の世界を描いているが、知識のない私でも読めて、やはり読みやすいです。 タイトルから、殺人事件がいつ起きるのかとハラハラしながら読みました。 息子の俊介と、後見人を断りきれず引き受けた秋司と、二人の少年を指導する萩太郎の心の動きが、自然に伝わってき...

久しぶりの近藤史恵さん。 歌舞伎の世界を描いているが、知識のない私でも読めて、やはり読みやすいです。 タイトルから、殺人事件がいつ起きるのかとハラハラしながら読みました。 息子の俊介と、後見人を断りきれず引き受けた秋司と、二人の少年を指導する萩太郎の心の動きが、自然に伝わってきて、引き込まれた。 大きな事件は起きないが、静かな中に糸がピンと張ったような緊張感があり、それが歌舞伎の世界観と合っていて、この味も良いなと思う。 最後まで読み、少年たちの目と心を後から知る。 子供の目は真っ直ぐで、大人には見えない物事の本質が見えているのかもしれない。

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2021/01/17

歌舞伎の家に産まれた運命 俊介と秋司の胡蝶見てみたいなと思った なんか踊ってる姿想像したら感動しちゃった 歌舞伎の豆知識 代役を立てたら3日間はやらせなければならない 3日過ぎても舞台に戻れない場合は千秋楽まで演じる権利がある 三日御定法 へぇ〜と思った

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2020/09/07

近藤史恵さんは、小説を通して、この世にある様々な未知の世界を教えてくれる存在。本当に幅広い。 私は歌舞伎のことは全く分からないけれど、それでも、知らない世界のほんの一部を垣間見るように、楽しく読ませてもらった。 梨園のことや、歌舞伎の演目や舞台に詳しい人だったら、きっと馴染みがあ...

近藤史恵さんは、小説を通して、この世にある様々な未知の世界を教えてくれる存在。本当に幅広い。 私は歌舞伎のことは全く分からないけれど、それでも、知らない世界のほんの一部を垣間見るように、楽しく読ませてもらった。 梨園のことや、歌舞伎の演目や舞台に詳しい人だったら、きっと馴染みがあって、更に楽しめたのかもしれない。 題名から、歌舞伎を舞台にした殺人事件ミステリーかと思ったら、全然そういうのではなく、ヒューマンストーリー。 子供が大人になる時っていうのは、大人にならざるを得ないから。

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2019/06/04

歌舞伎の題材だが、堅苦しくなく、すらすら読めた。 近藤さんの本は、専門分野の題材を扱っても、興味を持たせてくれる。 タイトルからして、誰が死ぬのか悲劇のラストだと思っていただけに、なんだかあっさり。 親や子が想いやる温かい話だが、みんな立派で他人事のように感じてしまった。

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2019/01/03

久しぶりに近藤史恵を読んでみました。 歌舞伎を舞台にした話らしく、敷居が高いかなと思いつつ読んでみましたが、歌舞伎の世界のことはさらっと流す程度で、ストーリーに重きを置かれていたので、すんなり話の中に入っていけましたが、ストーリー自体深みのあるものではなく、心に響くという内容でも...

久しぶりに近藤史恵を読んでみました。 歌舞伎を舞台にした話らしく、敷居が高いかなと思いつつ読んでみましたが、歌舞伎の世界のことはさらっと流す程度で、ストーリーに重きを置かれていたので、すんなり話の中に入っていけましたが、ストーリー自体深みのあるものではなく、心に響くという内容でもなく、読後もあっさりしたもんです。

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