1,800円以上の注文で送料無料

胡蝶殺し の商品レビュー

3.9

51件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    21

  3. 3つ

    10

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2014/08/14

不穏な雰囲気にハラハラしながら、一気に読んでしまった。 梨園の人たちの関係性が、知らなかったことばかりで興味深かった。芸能の世界っていろいろ大変なんだな。

Posted byブクログ

2014/08/14

ミステリではなく、歌舞伎界の子役の運命を描いた作品。 親が子を思う気持ちもすごいけれど、子が親を思う気持ちもすごかった。タイトルの意味は漠然としかわからなかったけれど。

Posted byブクログ

2014/08/11

良かった。ドロドロした人間関係の殺人を彷彿指せる題名だったけど、読後感も良く、読んで良かった。 世界観に入り込んで一気に読んでしまった。

Posted byブクログ

2014/08/08

歌舞伎の世界かぁ〜。 どの世界も極めようと思ったら、並大抵の努力ではあかんということね。 それが好きかどうかというもの重要だと思う。

Posted byブクログ

2014/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初読。図書館。タイトルに「殺し」が入っているので、不穏な空気を勝手に感じながら読み進めていく。この何か起こりそうな雰囲気を醸し出すのは、近藤さんは本当にうまい。でもこのあおり方には好き嫌いが出るかも。だって結末は明るい未来への希望に涙するから。梨園の常識が描かれているだけなのに、近藤さんの手にかかるとドラマティックな物語に仕上がっている。。『鏡獅子』の胡蝶に、片岡千之助くんを投影しながら読んじゃいました。歌舞伎をみるとき子役にいっそう注目しそう。

Posted byブクログ

2014/08/03

2014.8.2歌舞伎役者中村竜胆が肝臓癌で急逝。遺児の秋司の後見を引き受けた萩太郎。同学年の息子俊介がいること、秋司の母親由香利はそのエキセントリックさで悪評が立っており戸惑いを感じるものの、秋司の才能を前に驚き、俊介と大切に育てていこうとを心に誓う。二人の初舞台を前に起こった...

2014.8.2歌舞伎役者中村竜胆が肝臓癌で急逝。遺児の秋司の後見を引き受けた萩太郎。同学年の息子俊介がいること、秋司の母親由香利はそのエキセントリックさで悪評が立っており戸惑いを感じるものの、秋司の才能を前に驚き、俊介と大切に育てていこうとを心に誓う。二人の初舞台を前に起こった思いがけないことの前までは…。 近藤さんの梨園もの、以前も読んで面白かったので、期待していました。同学年の息子、エキセントリックな秋司の母親という設定からいろいろ想像していましたが、読み出したら、秋司も俊介も可愛く、なんとか無事に育ってほしいと一気読み!面白かった。ネタバレ厳禁!是非、たくさんの人に読んでもらって、歌舞伎、読書の面白さを知ってほしいと思いました。もっとも私は歌舞伎に疎いので、大昔にしか見ていない歌舞伎、また、観てみたいと思いました。

Posted byブクログ

2014/07/25

表紙が不気味だったので、子役たちがものすごく極悪人で…みたいな感じだったらどうしようと不安になりながら読んでいたけど全然そんなことはなかった。 読みやすい上質な作品。

Posted byブクログ

2014/07/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

【ネタバレ】梨園が舞台の「サクリファイス」。父親を亡くした御曹司の秋司と、その後見人になった萩太郎の息子、俊介の成長物語。特に俊介のキャラクタが秀逸です。

Posted byブクログ

2014/07/23

歌舞伎の2人の子役が主役ですが、1人の親であり、他方の後見人でもある市川萩太郎のめを通して物語は進んでいきます。 親の立場ではどうしても我が子を客観的に見ることが出来ないですよね。自分が間違っていたということも多々あるはずです。それらの想いがきれいに描写されています。 歌舞伎の演...

歌舞伎の2人の子役が主役ですが、1人の親であり、他方の後見人でもある市川萩太郎のめを通して物語は進んでいきます。 親の立場ではどうしても我が子を客観的に見ることが出来ないですよね。自分が間違っていたということも多々あるはずです。それらの想いがきれいに描写されています。 歌舞伎の演目がたくさん出てくるので、素養がある人はより楽しめると思いますが、そうでない一般の人でも十分楽しめました。 でも、雨の五郎、重の井子別れ、春興鏡獅子はあらかじめ知識があると楽しめると思います。 歌舞伎の見方も変わる一冊かもしれません。歌舞伎を見に行きたくなりました。

Posted byブクログ

2014/07/17

歌舞伎役者の物語。ややミステリ要素もあるにはありますが。タイトルから連想されるような、分かりやすいミステリではありませんでした。殺人も起きないし。 歌舞伎役者の父と、歌舞伎にいまいち興味を持たない息子。一方で才能が有り、しかし後ろ盾である父を亡くした少年。美しいながらも厳しい梨園...

歌舞伎役者の物語。ややミステリ要素もあるにはありますが。タイトルから連想されるような、分かりやすいミステリではありませんでした。殺人も起きないし。 歌舞伎役者の父と、歌舞伎にいまいち興味を持たない息子。一方で才能が有り、しかし後ろ盾である父を亡くした少年。美しいながらも厳しい梨園の世界での、主人公の葛藤が切実に描かれます。こういう世界では親子より師弟の関係が重要なのですね。 なんともつらく痛々しい展開になるものの、ラストはほっとさせられる読後感でした。

Posted byブクログ