ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか の商品レビュー
2014年初版 香山リカ 著 タイトル通り、昨今のSNSブームの背景心理について言及した一冊。 東日本大震災を機に、「絆の時代」と言われ始め、人と人との結びつきや、助け合いがこれでもかと強調されている。それにこたえるようにネットを使った双方向コミュニケーション(SNS)が次々...
2014年初版 香山リカ 著 タイトル通り、昨今のSNSブームの背景心理について言及した一冊。 東日本大震災を機に、「絆の時代」と言われ始め、人と人との結びつきや、助け合いがこれでもかと強調されている。それにこたえるようにネットを使った双方向コミュニケーション(SNS)が次々に誕生している。しかし実際には「つながり」が強調されているにも関わらず、他の人がどう思うかを考えられない人が増えていると思う。SNSは人と人とを繋げるコミュニケーションツールどころか、一方的な発言を双方向のコミュニケーションだと勘違いさせる、「気持ちの悪いもの」であると感じる。 そんな内容なんですが、なんというか、そこはかとなく、「使ってない人の目線」という感じがして、そこが逆に気持ち悪かったです。参与観察が足りない気がします。
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学生のレポート、その昔、携帯電話がなかった時代があったと聞いた。 ツイッター派か、インスタグラム派か? 今や、電話を使って連絡してくるのは、時代遅れの困った人となりつつある。
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SNSだと別人格になる、フェイスブックのリア充自慢と軽薄な「いいね」、ネット依存症など、ネットにより便利になった反面いろいろな弊害や感情も生み出している。これらにどう向き合っていくかが私たちの課題。
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精神科医としてのアプローチは、いつもの香山流。 個々の木に発生する問題の診断から、森全体の問題を捉えるというのも的確な方法。「気持ち悪い」というのは、「居心地の悪さ」かもしれない。そこに馴染めない人たちにとっては、まさに居心地が悪いのだが、考えが固執してしまう人たちが集まると、確...
精神科医としてのアプローチは、いつもの香山流。 個々の木に発生する問題の診断から、森全体の問題を捉えるというのも的確な方法。「気持ち悪い」というのは、「居心地の悪さ」かもしれない。そこに馴染めない人たちにとっては、まさに居心地が悪いのだが、考えが固執してしまう人たちが集まると、確かに気持ち悪い。
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ラインがコミュニケーションの主流になりつつある今、 若者の間では、もはや電話は自分にとっても相手にとっても 時間を拘束する迷惑なツールらしい。 ラインもツイッターもしない私には、ついていけない世界です。 他人が何を食べたとか、今どこに居るとか、 どうでもいい情報にかかずらってる時...
ラインがコミュニケーションの主流になりつつある今、 若者の間では、もはや電話は自分にとっても相手にとっても 時間を拘束する迷惑なツールらしい。 ラインもツイッターもしない私には、ついていけない世界です。 他人が何を食べたとか、今どこに居るとか、 どうでもいい情報にかかずらってる時間の方が、もったいないと思うんですけどね。
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企業ではSNS疲れの大作として顧客の生の声を聴くのはいいが、その場で苦情は受け付けない。顧客には媚びない。
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前からモヤモヤと感じていたことが書かれていて、そうだよねえとうなずきつつ読む。携帯やスマホが普及して、ツイッターやらフェイスブックやらラインやらが世を席巻しているけれど、それって本当にコミュニケーション?と、流れから外れた旧世代は思うのであります。 香山さんが書いているとおり、...
前からモヤモヤと感じていたことが書かれていて、そうだよねえとうなずきつつ読む。携帯やスマホが普及して、ツイッターやらフェイスブックやらラインやらが世を席巻しているけれど、それって本当にコミュニケーション?と、流れから外れた旧世代は思うのであります。 香山さんが書いているとおり、それらはあまりにも一方向的のように思えてならない。誰もが言いたいことを言うだけ。返ってくるのはパターン化した賞賛や承認、ときに失敗して罵倒や非難の嵐。これをコミュニケーションと呼んでいいのか。SNSって、一方的な発信を双方向的なコミュニケーションだと勘違いさせるものじゃないのだろうか。 オマエがこういう所で誰も頼んでないのにせっせと本の感想なんか書いてるのも一緒だろ!と言われれば、まあその通り。ただ、言い訳をするならば、私にとっては本を読んで感じたこと、考えたことを「書く」のが第一義的な目的で、他の方からの反応は「オマケ」なのだ(オマケって嬉しいよね)。「つながること」そのものを求めているわけじゃない。香山さんが「仕事の場以外ではなるべく人と深くかかわりたくない、と思いながら生きている」と書かれていることに共感したりする。 ソーシャルメディアのあれこれも、確かに、うまく使えば便利で楽しいだろうとは思う。それはわかっているつもりだ。「読書」などという、非常に一般的な割には同好の士がごく少ない趣味を持っていると、同じような読書傾向の人に実生活ではなかなか出会えないが、ネット上には大勢の仲間がいるわけで、このことだけからでも、一概に拒否はできないと思う。こういう読書サイトがなくなったらさぞ途方に暮れるであろう。いやあ、考えられないな。 それでもなお。ブログからツイッターへと、発信される文章が短く断片的になり、さらに画像中心のインスタグラムが隆盛だと聞くと、なんだか取り返しのつかない事態が進行しているような気がして落ち着かない。次のくだりには、うーんと考え込んでしまった。 「ここで起きているのは、単に『文章力の低下』や『読解力の劣化』だけではない。自分で投稿した画像が相手にどう受け取られるかわからずに、とにかくリアルタイムでどんどんアップしていくだけ、自分の思いが正しく伝わるかどうかは相手次第という『一か八か型コミュニケーション』が、SNSでは主流になりつつあるのである。 もっと言えばそれは、『伝わればおなぐさみ、伝わらなくても仕方ない。どうせ何を言っても伝わらないのだから』というコミュニケーションへのあきらめなのではないだろうか」
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ある大手シンクタンクが「ネタ消費」と呼ばれる消費行動の増加を予測していた。 これは、SNSで自分をアピールするために、1回で完結するめずらしい習い事に参加してみたり、面白い商品を買ってみたり、珍しい場所に出かけてみたりする人が増えているのだという。そのシンクタンクの試算では、そん...
ある大手シンクタンクが「ネタ消費」と呼ばれる消費行動の増加を予測していた。 これは、SNSで自分をアピールするために、1回で完結するめずらしい習い事に参加してみたり、面白い商品を買ってみたり、珍しい場所に出かけてみたりする人が増えているのだという。そのシンクタンクの試算では、そんな消費者が生む経済効果は3400億円にもなるとのことだった。(p.46)
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SNS疲れとか言われて久しいが、それが何に起因しているのか、その結果、世の中がどちらに向かっていくのかなど。学生を相手にしていれば、そういうこともあるだろう。確かに、「いいね」しかないFacebook、スタンプという文字のないコミュニケーションは、相互のコミュニケーションとは言い...
SNS疲れとか言われて久しいが、それが何に起因しているのか、その結果、世の中がどちらに向かっていくのかなど。学生を相手にしていれば、そういうこともあるだろう。確かに、「いいね」しかないFacebook、スタンプという文字のないコミュニケーションは、相互のコミュニケーションとは言い難いところはある。
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ツイッター、フェイスブック、LINE当のSNSは生活に深く浸透しているが、その息苦しさ・気持ち悪さを論じた本。 自分自身を考えても、そもそも何のためにどうしたくてやっているのか、解らなくなっているのが現状ではないだろうか。 ネット上でのつながりを求めて参加するものの、その反対にあ...
ツイッター、フェイスブック、LINE当のSNSは生活に深く浸透しているが、その息苦しさ・気持ち悪さを論じた本。 自分自身を考えても、そもそも何のためにどうしたくてやっているのか、解らなくなっているのが現状ではないだろうか。 ネット上でのつながりを求めて参加するものの、その反対にある悪意や炎上、リスク等について分析を試みていて、納得できる点は多い。 しかし、そのSNSが変えつつある人間関係についての今後の展望については、こうあるべき、こう進むべきとの提示はなかなか難しいと思われる。
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