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こちらあみ子 の商品レビュー

3.9

459件のお客様レビュー

  1. 5つ

    107

  2. 4つ

    172

  3. 3つ

    119

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

    5

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2024/01/19

ぎこちない不器用なすれ違ってるような、、ただの会話としてすっと入ってはこない、そんな、人と人のやりとりがなんともいえない 「こちらあみ子」のこの妙なかなしさ、せつなさって何なんだろう、まったく言語化できない気持ち 今村夏子先生の作り出す雰囲気がすき

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2024/01/13

あみこは素直に生きている。それが周りのものにとっては辛い。あみこも悩んでいて、色々な事を考えているのだが。 読んでいて苦しくなるが、おすすめしたい。

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2024/01/12

あみ子のせい。でもあみ子は間違ってない。周りの人達はただ口を噤んで、フェードアウトしてゆく。世間は優しくなんかない。

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2024/01/11

表題作「こちらあみ子」 すごい小説だった。クライマックスでは悲惨過ぎて泣きながら笑ってしまった。人間は悲惨すぎると笑ってしまうのか? 「ピクニック」 面白い話だしどんどん読ませるんだけど、結局七瀬さんの話は妄想だったのか? ルミと新人バイトの子との関連性など良く掴みきれなかった...

表題作「こちらあみ子」 すごい小説だった。クライマックスでは悲惨過ぎて泣きながら笑ってしまった。人間は悲惨すぎると笑ってしまうのか? 「ピクニック」 面白い話だしどんどん読ませるんだけど、結局七瀬さんの話は妄想だったのか? ルミと新人バイトの子との関連性など良く掴みきれなかった。 いずれにせよこれがデビュー作という、とんでもない技量をもった作家さんであるというのは、書き下ろしの小品「チズさん」でも感じられる。 広島弁の女の子ってかわいいくてズルい。(作者は広島出身の方らしい)

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2024/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⚫︎受け取ったメッセージ  あみ子が自暴自棄にならないことが唯一の救い ⚫︎あらすじ(本概要より転載) 第26回太宰治賞&第24回三島由紀夫賞 W受賞 読む人のたましいを揺さぶる、 芥川賞作家・今村夏子の衝撃デビュー作 あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれる兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。純粋なあみ子の行動が、周囲の人々を否応なしに変えていく過程を少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示したデビュー作。短編「ピクニック」「チズさん」を収録。 解説:町田康・穂村弘 「いつか、たった一人の読者の手によって、ボロボロになるまで繰り返し読んでもらえるような物語を生み出すことができたら、どんなにか幸せだろうと思っています。そういう物語は、書く側が命懸けで臨まない限り決して生まれてこないのだと、今更ながら思い知った次第です。」── 今村夏子(太宰治賞受賞の言葉より) ⚫︎感想 苦しくなった。身近に障害者がいる場合といない場合に、評価が分かれる作品ではないかと思う。私にはものすごく重たく救いのない話だった。 自分が好かれていないかもしれないとは、考えに至らないくらい、あみ子が人を嫌いになったりしないのだろう。それを純粋というのならばあみ子は純粋なのだろう… 障害者と関わることは家族ですらとても難しい。あみ子の親ですら、どう彼女を扱っていいかわからないのだ。「親に言われたから」のり君はあみ子に対して最後の最後まで我慢していた。 「むらさきのスカートの女」に通づる周りとうまくやっていけない人がテーマだと思ったが、むらさき〜の方は、大人であること、不気味さがミステリーチックにも思えたから、かわいそうという読了感にならずにすんだが、「こちらあみ子」はただただ子どものあみ子とあみ子をとりまくみんなが可哀想に思えてならなかった。

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2024/01/04

うーん,なんか難しい。話の流れを理解するのは簡単やけど,その奥が分からないというか,,自分にはまだ読解力が足らんのかも。ただ文章にはすごく惹かれた。あみ子にはなりたくないけど,あんなに人を愛せるのおもしろいな。

Posted byブクログ

2024/01/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『むらさきのスカートの女』で今村夏子さんにどハマりして、夏に購入していたのだがやっと読めた。めちゃくちゃ面白い。 ———あらすじ(公式より)——— 第26回太宰治賞&第24回三島由紀夫賞 W受賞読む人のたましいを揺さぶる、芥川賞作家・今村夏子の衝撃デビュー作。 あみ子は、少し風変わりな女の子。優しい父、一緒に登下校をしてくれる兄、書道教室の先生でお腹には赤ちゃんがいる母、憧れの同級生のり君。 純粋なあみ子の行動が周囲の人々を否応なしに変えていく過程を、少女の無垢な視線で鮮やかに描き、独自の世界を示したデビュー作。 短編「ピクニック」「チズさん」を収録。解説:町田康、穂村弘 「いつか、たった一人の読者の手によって、ボロボロになるまで繰り返し読んでもらえるような物語を生み出すことができたら、どんなにか幸せだろうと思っています。そういう物語は、書く側が命懸けで臨まない限り決して生まれてこないのだと、今更ながら思い知った次第です。」── 今村夏子(太宰治賞受賞の言葉より) ———感想——— いわゆる地域の変な子、学校の変な子である主人公・あみ子。中学時代に好きな男の子・のり君にパンチされて歯が3本なくなってしまう。プロローグでその事実が明かされ、第一章から、あみ子の小学校時代〜中学時代を振り返り、どのようにパンチされるに至ったかが描かれている。 いわゆる“まとも”ではない、あみ子。周りとは感覚がズレており、人の気持ちがわからず、言動を全く理解をしてもらえない。給食のカレーは手で食べるし、亡くなった弟のお墓をアイスの棒で作ろうとする。 そんなこんなで仲間はずれ、いじめ、家族からの隔離を受けるが、本人はその状況さえよくわかっていない。 そんなあみ子はのり君に恋をしてしまい、ありのまま突き進む。常識だとかからは逸脱した行為ばかりだが、読み進めるにつれてあみ子を応援してしまっていたのはなぜだろう。主人公だから——そんな言葉じゃ表せない。自分の思うがまま行動するあみ子に、確かに憧れている自分がいた。 「好きじゃ」「殺す」「好きじゃ」「殺す」のやり取りは最高だった。爆笑してしまった。 収録されている『ピクニック』『チズさん』も最高だった。

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2023/12/22

社会の外側にいるあみ子。 あみ子をいろんな方法で守ってくれる兄や あみ子の世界に軽やかに首をつっこむ坊主頭 彼らとの場面が救いになってる。 親としては、子どもの世界の存在を無視せず、否定せず、たまにおそそわけしてもらいつつ、基本はそっとしておきたいと思った

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2023/12/20

 これまた何とも言えない作品ですね。面白いのは確かなんですが……。兎も角も今村夏子らしい。  同じ世界に住んでいるのに、生きてるチャンネルが違うと言いますか……。  「こちらあみ子」の呼び掛けに応答は無く、返ってくるのは耳障りなノイズばかり。  ある意味誰よりも純真無垢な少...

 これまた何とも言えない作品ですね。面白いのは確かなんですが……。兎も角も今村夏子らしい。  同じ世界に住んでいるのに、生きてるチャンネルが違うと言いますか……。  「こちらあみ子」の呼び掛けに応答は無く、返ってくるのは耳障りなノイズばかり。  ある意味誰よりも純真無垢な少女が迎えたのは、力任せに投げ棄てるような破壊的結末。それは少女の望んだ結末ではなかったかも知れませんが、ひとつの救済ではあったのかも知れません。

Posted byブクログ

2023/12/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あみ子はイノセントの象徴。 出会ったことがない少女がいた。漁港の肉子ちゃんを思い出した。 もし自分の子どもがあみ子だったら、どう接しただろう。どんな対応が正解だっただろう。もし私があみ子のお母さんだったら… 幸せそうな描写が泣きそうになる。 家庭が壊れていく様は…切ない。 「きもい。中学時代に最もよく耳にした言葉。おはようよりもよく聞いた。」 「あみ子が一歩を踏む度にペッタピッタと鳴り響く。」 「こぶしで顔面を殴ってくれたとき」

Posted byブクログ