こちらあみ子 の商品レビュー
これは、苦しい。 ギューッとなる。 あみ子、、罪はないけど、一緒にいたら壊れてしまうのも分かる。 寄り添おうと思う人ほどつらくなるのでは。 赤ちゃんか無事に産まれていれば、変わっただろうか。 クラスの男の子のおかげで少しだけキモチが生まれただろうか。 父を責めることもできない。...
これは、苦しい。 ギューッとなる。 あみ子、、罪はないけど、一緒にいたら壊れてしまうのも分かる。 寄り添おうと思う人ほどつらくなるのでは。 赤ちゃんか無事に産まれていれば、変わっただろうか。 クラスの男の子のおかげで少しだけキモチが生まれただろうか。 父を責めることもできない。 兄も精一杯優しくて、義母にもよい母になるという理想があったのだろう。
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返却期限になってしまい、タイトルのあみ子の話しか読めなかった… あみ子の視点で書かれるから 全く悪気がなく、行動も発言も自然なんだけど 立場変わったらあみ子みたいな子は なかなか厳しいな… 読んでても全然共感できずつらかった… 理解できないつらさ 理解できないから、関わりた...
返却期限になってしまい、タイトルのあみ子の話しか読めなかった… あみ子の視点で書かれるから 全く悪気がなく、行動も発言も自然なんだけど 立場変わったらあみ子みたいな子は なかなか厳しいな… 読んでても全然共感できずつらかった… 理解できないつらさ 理解できないから、関わりたくない 関わったら自分が傷つき、あみ子もキズつけてしまうだろう それが明らかで 案の定、あみ子の家族たちがつらそうで 読んでてもやもやでイライラする どうしたらいいんだろう とにかくつらかった
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芥川賞作家・今村夏子さんの原点となるデビュー作品集。私は本書を読んで完全に著者の本質を理解できた気がします。「こちらあみ子」の風変わりな少女あみ子の同級生のり君への恋心「ピクニック」の七瀬嬢が恋人げんき君に尽くす献身「チズさん」のお婆さんに対する私の執着はそのまま「むらさきのスカ...
芥川賞作家・今村夏子さんの原点となるデビュー作品集。私は本書を読んで完全に著者の本質を理解できた気がします。「こちらあみ子」の風変わりな少女あみ子の同級生のり君への恋心「ピクニック」の七瀬嬢が恋人げんき君に尽くす献身「チズさん」のお婆さんに対する私の執着はそのまま「むらさきのスカートの女」の権藤チーフの日野まゆ子への親切心と本質的に同一なのではありませんか!純粋無垢のピュアで一途な心を私は笑ったり不気味に思えたりはできません。私は著者が異常性の裏側にある拒絶された者の悲哀を書きたかったのだと思うのですね。
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こちらあみ子(ちくま文庫) 著作者:今村夏子 発行者:筑摩書房 芥川賞候補ということで手に取った『星の子』に魅了され『あひる』本作と出版順を遡るかたちで1週間に3冊読んだ。中毒性のある特異な世界にどっぷり浸り、早くも次作が読みたくなる。今のところはこれしかないのが残念。 タイムラ...
こちらあみ子(ちくま文庫) 著作者:今村夏子 発行者:筑摩書房 芥川賞候補ということで手に取った『星の子』に魅了され『あひる』本作と出版順を遡るかたちで1週間に3冊読んだ。中毒性のある特異な世界にどっぷり浸り、早くも次作が読みたくなる。今のところはこれしかないのが残念。 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 公開日:2022年7月8日(金曜日公開) 公式サイト:https://kochira-amiko.com/ Twitter:https://twitter.com/amiko_2021?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor
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とても読みやすいのになんだか不穏で不気味な空気感、読みやすさがかえって不気味さを増長させる…この人の作品で最初に読んだ『星の子』でも感じた空気感がここにもあった。 あみ子から見た世界と普通の人から見た世界にはギャップがあるがそれに本人は気付いていない。あみ子の純粋さと残酷な現実...
とても読みやすいのになんだか不穏で不気味な空気感、読みやすさがかえって不気味さを増長させる…この人の作品で最初に読んだ『星の子』でも感じた空気感がここにもあった。 あみ子から見た世界と普通の人から見た世界にはギャップがあるがそれに本人は気付いていない。あみ子の純粋さと残酷な現実とも取れるのだろうが、あみ子になってみればもしかして残酷でもないのかも。歯を折れたままにしてるのも好きな人との数少ない思い出の一つであり無関心よりもいい思い出なのかもしれない。 読んでる最中はなんだか見てられないくらいに痛ましく感じたが、振り返ってるとそんな読み方もあるのかな?と思った。『ピクニック』も同じ観点で考えると素直に受け入れられる。ルミ達と新人の違いは七瀬さんへの接し方の違いだけであり、こちら側かあっち側かで言えば両方ともこちら側。 と考えてると、幸せってなんなんだろうな?って気分になってきた。これも不穏で不気味な空気感がなせる業ですかね。
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あみこ、おそるべし。 その真っ直ぐ生きる強さは羨ましく思う。 私はけしてあみこが可愛そうとは思わない。 しかし、あみこに翻弄される周囲のみんなは哀れとしか言いようがない。 現に翻弄されず上手く関われている少年もいたのだから。 知的障害があるなしに関わらず、当たり前に固執すると、あ...
あみこ、おそるべし。 その真っ直ぐ生きる強さは羨ましく思う。 私はけしてあみこが可愛そうとは思わない。 しかし、あみこに翻弄される周囲のみんなは哀れとしか言いようがない。 現に翻弄されず上手く関われている少年もいたのだから。 知的障害があるなしに関わらず、当たり前に固執すると、ありのままを受け入れられない、そんな人が、振り回され疲れはてるのではないか。 それって例外なくだれにも当てはまる。そんな人間の解決できない矛盾?悲しい性?みたいなものを今村さんの作品には感じる。 壮絶なシーン描写に度肝を抜かれ、思いがけないタイミングで小出しにされる登場人物の背景のネタバレに、読んでてうっかり声がでる。時には吹き出す。 「ピクニック」もありえへんけど、大なり小なりどこにでもありそうな。。 あみこもルミたちも結局は同じ、本音を隠さず孤立するか、人とうまくやるべく本音を隠して束になるか。どっち側になるか、人って誰しも本来そういう部分があるんじゃないかと。 そしてどっちがどうとも言えない。 孤立すると周囲からは変な奴扱いされるが自らが卑屈にならなければ自由でストレスもない。 本音を隠して多数に潜り込むと、他者から攻撃されず一先ず安泰だが、船頭が誤れば変な方向へ止めどなく流される。 皆と絶対うまくやらなきゃいけないの?通じあえなきゃ可哀想なの? 人って厄介な生き物だ。 むらさきのスカートの女でもそう思った。 この方の作品は、読み始めたらとにかく一気読み!
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あみ子は発達障害で統合失調症だと思う。 自分の中では当たり前の世界が、周囲とかみ合わない。 それどころか、母(継母)を心の病に陥らせてしまう。 あみ子の世界が不正解だとはだれにも言い切れないけれど、 マイノリティーであることは間違いない。 いわゆるこの世で生きていくためのスキルを...
あみ子は発達障害で統合失調症だと思う。 自分の中では当たり前の世界が、周囲とかみ合わない。 それどころか、母(継母)を心の病に陥らせてしまう。 あみ子の世界が不正解だとはだれにも言い切れないけれど、 マイノリティーであることは間違いない。 いわゆるこの世で生きていくためのスキルをそれなりに身に付けない限り、本人も周囲もつらいと思う。 とか書きつつ、あみ子的資質を、だれもがちょっとずつ持ってるかもしれないなあ、とも思う。 ピクニックの七瀬さんは、一歩間違えたらストーカー。 それを見守るルミたち(?)は、温かいのだろうか。 後輩だけは唯一「異質」で「普通」のように思えるが、 最後は一緒にピクニックしてるのね。
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三編収められていますが、とりわけ『こちらあみ子』はなかなかすごい小説だと思いました。まず、「私にはあみ子は無理」と思わされること。こんな小説あんまり記憶にないです。だって“文学”を読むときは、無意識のうちに、実社会には馴染まない、受け入れられないものを理解する側の私であろうとしが...
三編収められていますが、とりわけ『こちらあみ子』はなかなかすごい小説だと思いました。まず、「私にはあみ子は無理」と思わされること。こんな小説あんまり記憶にないです。だって“文学”を読むときは、無意識のうちに、実社会には馴染まない、受け入れられないものを理解する側の私であろうとしがちですから。それでも「実際にあみ子がいたらちょっと無理」です。それはもう、自分が狭量だとか偏見を持っているとかっていうことではないと思います。なぜなら、町田康さんの解説にあるようにあみ子は一途で、これほどに一途であることはある種排他的であり暴力になるから。そう気づいた時点で、一途とかそういう概念に基づく価値感のスケールが機能しなくなるんです。 この小説では、馴染まないものを受け入れられない社会がどうのこうのとか、ピュアであることの美しさがどうのこうのとか、そういう、実は読み手側の世界の価値観に基づくことは別に何も言ってなくて、はなからあみ子側の世界、“あみ子的当然”の世界の話をしている。それって実はすごく根本ではないでしょうか。私たちが感じている社会を第一の世界として前提においていないのですから。それが新鮮な驚きだったのかなと思います。
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なんなんでしょう、この不思議な衝撃。父が亡くなり、ビジネス書など読む気もなくなり、ふと書店で手にとって帰りに読み始めたら、そのまま引き込まれて夢中になって読み終えました。少しはみ出しててもいいじゃない。福祉施設に自然と連れて行ってくれた父からのメッセージなのかもしれない、そんな気...
なんなんでしょう、この不思議な衝撃。父が亡くなり、ビジネス書など読む気もなくなり、ふと書店で手にとって帰りに読み始めたら、そのまま引き込まれて夢中になって読み終えました。少しはみ出しててもいいじゃない。福祉施設に自然と連れて行ってくれた父からのメッセージなのかもしれない、そんな気持ちになりました。
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題材はなに? 明確な結末が欲しくなるが、3編とも淡く終わっていく。 各人おかしいとは言えるけど否定はできない。 他も読んでみたい。
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