あの街で二人は の商品レビュー
アンソロジーです。7人の女性作家が全国各地の恋人の聖地を舞台に書いた短編。 好きな作家さんばかりで、バラエティにとんだ内容で楽しく読めました。 特に好きなのは畑野智美さんの『黒部ダムの中心で愛を叫ぶ』 ずっと友達だった二人が一歩を踏みだそうとする話。なかなか一筋縄では行かなか...
アンソロジーです。7人の女性作家が全国各地の恋人の聖地を舞台に書いた短編。 好きな作家さんばかりで、バラエティにとんだ内容で楽しく読めました。 特に好きなのは畑野智美さんの『黒部ダムの中心で愛を叫ぶ』 ずっと友達だった二人が一歩を踏みだそうとする話。なかなか一筋縄では行かなかったけど、新たな展開が見えそうなラスト、とてもよかったです◎ それから角田さんの『その、すこやかならざるときも』 結婚に絶望していた女性がある手紙をきっかけに戦死した、大おじの恋愛に触れ、またその大おじが過ごした鹿児島の地で出会った男性との交流を経て、新たな決意を固める。 きれいごとばかりじゃないけど 結婚ってやっぱりいいなと思えました。 あと、漫画家のマキヒロチさんの作品はもちろんマンガ!これも10年来の友達関係の男女が違う関係性へ進む話。 こういうのに弱いな(笑)
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※このレビューにはネタバレを含みます
全国の恋人の聖地を舞台にした7編のアンソロジー。 好きな作家さんばかりで、わくわく♪ 印象に残ったのは、 #アンビバレンス・村山由佳さん。 主人公の女性のインコ愛…って、恋のお話なのにそこですか? >「世界でいちばん心落ち着く匂いは、インコ臭です」(笑) 動物愛に満ちた村山さんならではですね。 でも、インコアイスってどんなのだろう? 加藤千恵さん、畑野智美さん、他の作品を読んでみたくなりました。 そして、一番心に残ったのは、 #そのすこやかならざるときも・角田光代さん。 ”結婚”それが必ずしも幸せに結びつくとは限らないと…。 恋愛と結婚は点と線…。 そうかもしれないですね~ それでも結婚式をさせてあげたかったなぁと思いました。 特攻… 「うつくしい花がよりうつくしく咲くのならば、折られる枝になんのかなしみがあろうか…」 徹の手紙の一文で、学生の頃読んだ『きけ、わだつみのこえ』を思い出しました。 あの時代、そう願って飛び立っていった方達は、 今の日本を、空の上からどのような思いでご覧になっているのでしょうか。。。
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恋人の聖地を舞台にしたアンソロジー 短編だけだと思ったら漫画もありで、作家さんの個性が出ていて面白かった。
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7つの短編と、1つの漫画。 すべて『恋人の聖地』に関する話だというのに 失恋やら別れたばかりやら、が見え隠れする話ばかり。 しいて言えば、5つ目がハッピーエンド? かといって、やるせない気持ちにさせるわけではなく そうなのか…という感じです。 喉にちょっと味が残っているような...
7つの短編と、1つの漫画。 すべて『恋人の聖地』に関する話だというのに 失恋やら別れたばかりやら、が見え隠れする話ばかり。 しいて言えば、5つ目がハッピーエンド? かといって、やるせない気持ちにさせるわけではなく そうなのか…という感じです。 喉にちょっと味が残っているような読後感? 最後の話、そんな風に遺品は手元に渡っているのを 初めてしりました。
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全体的に、落ち着いた大人の恋愛ものという印象だったので読みやすかった。 特に、良かった話。まずは、角田光代さんのは、恋愛が点と線でつながっているものだということに共感してしまった。西岡整に宛てた手紙に感動。離婚後、再出発した主人公を応援したくなる。 マキヒロチさんの漫画も良かった...
全体的に、落ち着いた大人の恋愛ものという印象だったので読みやすかった。 特に、良かった話。まずは、角田光代さんのは、恋愛が点と線でつながっているものだということに共感してしまった。西岡整に宛てた手紙に感動。離婚後、再出発した主人公を応援したくなる。 マキヒロチさんの漫画も良かった。恋人未満の二人が結婚して、別々の人生を歩み出しても、お互いに幸せな家庭を築いて欲しい気持ちである。作者の他の作品も読ん でみたい。 山本文緒さんの話は、3.11の出来事で、切なさと外国人の元夫の葛藤が強く印象づけられた。、2065年になり外国人の元夫の身内が声をかけてくれたことに、ウルウルとした。 加藤千恵さんの話は、高校生らしいなと、納得し、少し感動。 畑野智美さんの話は、響子と仁志との関係が微笑ましい。二人が結ばれて、幸せになって欲しいなと願う。黒部ダム、そこの中心地点、いつか行ってみたいなと思う。
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恋人の聖地を舞台に繰り広げられる7つの物語。 村山由佳さんや山本文緒さんなどの大好きな作家さんが綴っているのが嬉しくって衝動買いしまったけれど どれも素敵なお話でした。 加藤千恵さんも好きな作家さんに仲間入りかな。 なんといっても最後の角田光代さんの切なすぎる恋の話、きゅんとな...
恋人の聖地を舞台に繰り広げられる7つの物語。 村山由佳さんや山本文緒さんなどの大好きな作家さんが綴っているのが嬉しくって衝動買いしまったけれど どれも素敵なお話でした。 加藤千恵さんも好きな作家さんに仲間入りかな。 なんといっても最後の角田光代さんの切なすぎる恋の話、きゅんとなりました。
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山本さんの作品は少しSFみたいな感じ。お婆さんの部分は大昔の話かと思って読み始めたので、最初は戸惑った。 村山さん、流石の安定。 オセロみたいに、急に冷めてしまう描写なんて、あるかもと妙に納得。 角田さんの作品は、思わぬところで切なくなり、胸を打たれた。 旦那はクズだと思ったけど...
山本さんの作品は少しSFみたいな感じ。お婆さんの部分は大昔の話かと思って読み始めたので、最初は戸惑った。 村山さん、流石の安定。 オセロみたいに、急に冷めてしまう描写なんて、あるかもと妙に納得。 角田さんの作品は、思わぬところで切なくなり、胸を打たれた。 旦那はクズだと思ったけど、ヒロインには是非、幸せになってもらいたい。
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とっても良いアンソロジーだった。 この手の企画ものは滅多に手を取らないけれど、ブクログ仲間さんのレビューが素敵だったので。 読んで良かった~。ありがとう(*^_^*) 私の大好きな角田さん、山本さん、井上さん。 うん、間違いないです。 他に読んだことがあるのは村山さん位なんだけ...
とっても良いアンソロジーだった。 この手の企画ものは滅多に手を取らないけれど、ブクログ仲間さんのレビューが素敵だったので。 読んで良かった~。ありがとう(*^_^*) 私の大好きな角田さん、山本さん、井上さん。 うん、間違いないです。 他に読んだことがあるのは村山さん位なんだけれど、どの人の作品を読んでもそれぞれの作家の個性が出ていて面白い。 角田さんのドロドロした感情、山本さんのエキセントリックだけれど切ない気持ち、井上さんのドライな独特の文章。 結末がみんな前向きなのも良かった。 どの作品も甲乙つけがたいのだけれど、畑野さんの作品を 初めて読んだことが今回の一番の収穫かも。 泣きのツボも笑いのツボも押さえてあって、嫌みのない爽やかな文章。 最後のシーンが特に良くて、私も黒部ダムに行きたくなっちゃった。 畑野さんはずーっと読んでみたいと思っていたけれど、益々他の作品が読んでみたくなった。 余談ではあるが、作者の紹介が作品ごとに記してあって各々が今までに取った文学賞が羅列してある。 直木賞作家が4人もいることに驚いたり、角田さんは賞を取りすぎてえらい長い紹介文になってることに笑ったり。 大トリに角田さんが選ばれたのはやはり文学賞の実績なのかなとか変な事が気になってしまった。 いずれにしてもお得な本だと思います。
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+++ 私はきっと、探していたんだと思う。迷える恋の行きつく場所を。心が解き放たれる瞬間を――。隠してきた気持ちを打ち明ける決意、恋人未満の男友だちとの転機。そして、平凡な日常を鮮やかに一変させた大恋愛。すべて、あの風景に出会ったことがきっかけだった。全国の「恋人の聖地」を舞台に...
+++ 私はきっと、探していたんだと思う。迷える恋の行きつく場所を。心が解き放たれる瞬間を――。隠してきた気持ちを打ち明ける決意、恋人未満の男友だちとの転機。そして、平凡な日常を鮮やかに一変させた大恋愛。すべて、あの風景に出会ったことがきっかけだった。全国の「恋人の聖地」を舞台に、七人の作家たちが彷徨う想いを丁寧に紡ぎだす。宝石のようにきらめく最高のアンソロジー。 +++ 村山由佳「アンビバレンス」 六本木ヒルズ展望台/東京シティビュー 加藤千恵「パノラマパーク パノラマガール」 伊豆の国パノラマパーク/空中公園 山本文緒「バヨリン心中」 浜名湖かんざんじ温泉 マキヒロチ「10年目の告白」 ラ チッタデッラ 畑野智美「黒部ダムの中心で愛を叫ぶ」 黒部ダムの麓 信濃大町 井上荒野「最後の島」 牛窓/オリーブ園 幸福の鐘 角田光代「その、すこやかならざるときも」 かのやばら園 +++ あの街もさまざまあれば、二人もさまざまである。いろんな場所でいろんな二人が、真剣に相手のことを考えているのだと思うと、なんだか胸にあたたかいものが満ちてくる気がする。恋人の聖地と言われる風景を眺めながら、内容はそれぞれでも、誰もが何かを決心している。たとえそれがつらいものであっても、恋する悩みはいいな、と思わされる一冊である。
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安直な企画物という感がなきにしもあらずだけど、最後の角田さんは良かった。個人的に角田さんはエッセイ類よりも断然小説、そして村山さんの描くものはどこかあまり好みではない、という2点を再認識。
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