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あの街で二人は SEVEN LOVE STORIES 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2014/05/29 |
JAN | 9784101332550 |
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あの街で二人は
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商品レビュー
3.4
25件のお客様レビュー
恋人たちやその周辺人物の物語を集めたアンソロジー。いずれも実在のスポットを舞台として描かれている。 アンソロジーであるので複数作家の作品が一時に読めるのがまず良い。 その中で、個人的に1番良かったのは加藤千恵「パノラマパーク パノラマガール」。「恋人」の概念にとらわれすぎていない...
恋人たちやその周辺人物の物語を集めたアンソロジー。いずれも実在のスポットを舞台として描かれている。 アンソロジーであるので複数作家の作品が一時に読めるのがまず良い。 その中で、個人的に1番良かったのは加藤千恵「パノラマパーク パノラマガール」。「恋人」の概念にとらわれすぎていないところに好感が持てる。 また角田光代が鹿児島(かのやばら園)を舞台として書いていたので、何とはなく身近に感じられ、物語が自分のことのように心に入ってきた。 ストーリーの良さでは山本文緒「バヨリン心中」も捨て難い。
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「恋人の聖地」をお題にした、7人の女性作家のアンソロジー。皆さん実際聖地に行かれたようです。 村山由佳「アンビバレンス」六本木ヒルズ展望台 村山さんっぽい、大人の恋の顛末。 加藤千恵「パラノマパークパノラマガール」伊豆の国パノラマパーク “いずっぱこ”そうです、地元民は伊豆箱...
「恋人の聖地」をお題にした、7人の女性作家のアンソロジー。皆さん実際聖地に行かれたようです。 村山由佳「アンビバレンス」六本木ヒルズ展望台 村山さんっぽい、大人の恋の顛末。 加藤千恵「パラノマパークパノラマガール」伊豆の国パノラマパーク “いずっぱこ”そうです、地元民は伊豆箱根鉄道をそう呼びます。コミックパノラマガールを読んでなくて残念でした。切ないけど友人として保つ百合系。 山本文緒「バヨリン心中」浜名湖舘山寺温泉 既に記憶が頼りない祖母が語る、若き日のポーランド人との恋と結婚と別離。残された息子とヴァイオリン。時を経て、別れた夫の孫ヴァイオリンを求めて訪ねてくる。別れた理由の一つが地震による原発事故。舘山寺の近くには浜岡原発。短編では、勿体無いような、これで良いような。 マキヒロチ「10年目の告白」川崎/ラチッタデッラ またコアなところを。 コミック「いつかティファニーで朝食を」のマキさん。もちろんマンガです。 畑野智美「黒部ダムの中心で愛を叫ぶ」黒部ダムです。愛を叫びたくなって良かった、アラサーカップル。 井上荒野「最後の島」牛窓 オリーブ園 瀬戸内海の島とすれ違う人達。 角田光代「その、すこやかならざるときも」鹿屋薔薇園 特攻基地の鹿屋。特攻隊員と女学生の一瞬の恋。その一瞬に一生を過ごした女性。彼女の死後、その気持ちを知る孫世代。破綻しかけていた結婚生活に別れを告げ新しい人生を踏み出すきっかけとなる。さすがの短編。
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村山由佳さんの『ダブル•ファンタジー』が強烈だったので、他はどんな作品を?と思い、村山さんを含む女流作家のアンソロジーに手を出してみた。 漫画一篇を含む全七篇、全部面白かった。 敢えて順位をつけると、一番は、畑野智美さんの『黒部ダムの中心で愛を叫ぶ』。腐れ縁の男女の仲が遂に進展...
村山由佳さんの『ダブル•ファンタジー』が強烈だったので、他はどんな作品を?と思い、村山さんを含む女流作家のアンソロジーに手を出してみた。 漫画一篇を含む全七篇、全部面白かった。 敢えて順位をつけると、一番は、畑野智美さんの『黒部ダムの中心で愛を叫ぶ』。腐れ縁の男女の仲が遂に進展する、というよくあるテーマなんだろうが、妙に共感出来てしまった。 二番が、山本文緒さんの『バヨリン心中』。東日本大震災前後(作品発表時点ではほぼ現在)に適齢期だった若い女性が、2065年の近未来(遠い?)におばあちゃんとして当時の大恋愛を振り返り、それを孫と、大恋愛の相手の孫が聞いている、という設定。
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