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サヴァイヴ の商品レビュー

4

114件のお客様レビュー

  1. 5つ

    26

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    24

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2023/11/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 日本においてはまだマイナーだけど、ヨーロッパではサッカーの次にメジャーなスポーツ、自転車ロードレース。たった1人のエースを勝たせる団体競技。近藤史恵「サヴァイヴ」、シリーズ№3、6話、2011.6刊行、2014.6文庫。あの「サクリファイス」に続く若き日の石尾豪の化け物のような走り、そして新人時代のスプリンター伊庭和実、ダウンヒルが得意な名アシスト白石誓が描かれています。ゴールを目指さない「アシスト」の役割、奥が深いけど、その役割は厳しすぎますね!

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2023/10/21

自転車に魅入られた人間の葛藤。 競技が終わって「生き延びられた」と実感するスポーツというのは壮絶だ。 石尾さんにまた会えたのが嬉しいが、引退したあとの彼が想像できない、というくだりが、その後を暗示しているようで、悲しい。。。 サクリファイスからの弱虫ペダルで、ロードレースに興味...

自転車に魅入られた人間の葛藤。 競技が終わって「生き延びられた」と実感するスポーツというのは壮絶だ。 石尾さんにまた会えたのが嬉しいが、引退したあとの彼が想像できない、というくだりが、その後を暗示しているようで、悲しい。。。 サクリファイスからの弱虫ペダルで、ロードレースに興味を持った私は、ツール・ド・九州とジャパンカップをYoutubeで観戦。本に出てくる用語にも、だいぶ詳しくなってきた(笑) 次は、本物見に行くかなー。クリテリウムみたいなー。

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2023/10/17

いろんな登場人物の内面を知れるのは短編集ならでは。 本当にこのシリーズの男達は良いなあ。 熱くて無謀な奴ばかりでヒヤヒヤさせられる反面、心は揺さぶられる。 特に一作目を読んだ後に、石尾と赤城の話を読んでしまうと泣けてくる。 この二人には“孤高のエースとアシスト”以上の繋がりがあっ...

いろんな登場人物の内面を知れるのは短編集ならでは。 本当にこのシリーズの男達は良いなあ。 熱くて無謀な奴ばかりでヒヤヒヤさせられる反面、心は揺さぶられる。 特に一作目を読んだ後に、石尾と赤城の話を読んでしまうと泣けてくる。 この二人には“孤高のエースとアシスト”以上の繋がりがあったと信じたい。 胸を抉られそうになる話もあったけれど、やっぱり面白かった。

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2023/07/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

今作は白石さんだけじゃなく、伊庭さんや石尾さん、赤城さんの話もあって楽しめた。これを読んだ上でサクリファイスを再読したらさらに楽しめそうと思った。まさか今作も死者がでるとは思わなくて驚いた。

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2023/01/30

石尾さんの物語 アスリートの孤独と死との恐怖 重圧 普通の人には考えられないくらいの苦悩と葛藤 何気なく TVで見てる試合も 読んだ後だと見方が変わる

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2023/01/14

近藤史恵さん『サクリファイス』ロードレースシリーズ3作目は短編集 ちょっと気分転換 語り手がチカ、チームメイト伊庭、赤城とそれぞれ変わる チームエース石尾の駆け出しの頃の話や赤城が石尾のアシストになるまでの話が面白い そして勿論ロードレース人生の過酷さ、ドーピング問題も描かれてい...

近藤史恵さん『サクリファイス』ロードレースシリーズ3作目は短編集 ちょっと気分転換 語り手がチカ、チームメイト伊庭、赤城とそれぞれ変わる チームエース石尾の駆け出しの頃の話や赤城が石尾のアシストになるまでの話が面白い そして勿論ロードレース人生の過酷さ、ドーピング問題も描かれている 個人的には、いつも何を考えているのかわからないエース石尾が語り手の話を読んでみたい いや、読まない方が謎があって今後も楽しめるか。。。?

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2022/11/09

サクリファイスシリーズ第3弾。今回は短編集。 赤城さん(なんとなくさん付け)の話が多かったかな。サクリファイスで衝撃だった石尾もよく出てきた。 それにしてもちょいちょい死者が出る物語。知らない人(養老先生曰く三人称の死)であっても心が痛む。闘牛についても、自分もチカ同様見られない...

サクリファイスシリーズ第3弾。今回は短編集。 赤城さん(なんとなくさん付け)の話が多かったかな。サクリファイスで衝撃だった石尾もよく出てきた。 それにしてもちょいちょい死者が出る物語。知らない人(養老先生曰く三人称の死)であっても心が痛む。闘牛についても、自分もチカ同様見られないと思う。あれを熱狂して楽しめる・・国民性の違いだろうか。

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2022/10/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

第3弾 「老ビプネンの腹の中」ドラッグで死んだ選手の話。エデンに出て来るミッコとの出会い。 「スピードの果て」伊庭の恐怖との戦いと乗り越えて、さらに強くなるところ。 「プロトンの中の孤独」赤城と石尾の出会い。仲間は本物だと楽しい。 「レミング」赤城の影響で変わりつつある石尾。頭いいけど言ってよ、って思っちゃう。ハラハラした。 「ゴールよりもっと遠く」どこまでも、目指し続けて行ければいい。赤城石尾コンビは最高。 「トゥラーダ」誓仲のよい選手のドーピング疑惑。ラストは悲しすぎた。

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2023/04/29

サクリファイスシリーズのスピンオフと言った感じ。サクリファイスの登場人物には不思議と親近感を感じている。小説を読んだだけで、なんか勝手に一緒にレースを戦った仲間の様に思っちゃってるのだ。丹念な人物描写のなせる技だろう。 そんな彼らの前後譚。ヨーロッパに渡ったチカや日本に留まった伊...

サクリファイスシリーズのスピンオフと言った感じ。サクリファイスの登場人物には不思議と親近感を感じている。小説を読んだだけで、なんか勝手に一緒にレースを戦った仲間の様に思っちゃってるのだ。丹念な人物描写のなせる技だろう。 そんな彼らの前後譚。ヨーロッパに渡ったチカや日本に留まった伊庭の気になっていたその後が取り上げられており、うれしい限りだ。 しかしなんといっても出色は謎に包まれていた石尾豪の若かりし頃。それが3話も描かれている。なんて贅沢。 本人ではなく赤城が語るスタイルも良い。修験者のような振る舞いの中、時たまみせる人間臭さ。友達にはなれないが、石尾豪は小説の主人公としてかなり魅力的な人物だ。自転車との出会いや、少年時代などもっともっと知りたくたってしまう。 チカはいい奴だ。ずっと応援したい。伊庭はクセが強いけど活躍を期待している。新世代の彼らは先人達よりもずっと先まで進む。でも、最もカリスマ性があるのは石尾豪だ。今後の活躍を期待できないのは悲しいが、また小説の中でお目にかかりたい。

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2022/08/02

「サクリファイス」シリーズ短編6作 孤高の天才・石尾のルーキー時代 エースの孤独、アシストの犠牲、故障、ドーピング… 天才石尾は知るほど好きになる… 死んじゃったけど(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

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