男ともだち の商品レビュー
自分も恋や友情を追体験しているかのような感覚に陥る作品だった。ハセオはとても魅力的に映ったし、神名の感情が揺れ動く様子もとても共感できた。ハセオの言動に深い意味をついつい求めてしまう神名の気持ちは痛いほどよくわかるし、相手のことが大切で大好きだからこそ壊したくない気持ちもよくわか...
自分も恋や友情を追体験しているかのような感覚に陥る作品だった。ハセオはとても魅力的に映ったし、神名の感情が揺れ動く様子もとても共感できた。ハセオの言動に深い意味をついつい求めてしまう神名の気持ちは痛いほどよくわかるし、相手のことが大切で大好きだからこそ壊したくない気持ちもよくわかって、でもそれを絶対に表に出さないところも、形にしないようにしているところも、すべてが共感の嵐だった。「別にあなたのことなんて何とも思っていないですよ」を装う、その装い方まで。 大好きな作品だなあと思った。ハセオと神名の2人のやりとりがとても可愛らしくて、この2人の関係性をずっと見ていたいとさえ思った。私も恋と友情を取り違えないよう、そしてその関係性を大切にしていきたいと思う。 それはそうと、ムーミンってトロールなの? はじめて知った。
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いつくっつくのかな?どちらかが一歩踏み出すのかな?とドキドキしながら、読みました。「男ともだち」、タイトル通りの内容です。
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しろがねの葉を読んで良かったので、同著の本書を図書館で見つけ借りた。 内容としては表題通り、仲良いけど体の関係はない男女の話だが、しろがねの葉同様、文章の雰囲気がとても良く心地よく読めた。 舞台が冬の京都や富山だったこともあるのかも。 ハセオのような男性、実際いるのかなぁ。 ...
しろがねの葉を読んで良かったので、同著の本書を図書館で見つけ借りた。 内容としては表題通り、仲良いけど体の関係はない男女の話だが、しろがねの葉同様、文章の雰囲気がとても良く心地よく読めた。 舞台が冬の京都や富山だったこともあるのかも。 ハセオのような男性、実際いるのかなぁ。 いたら友達のままでいるのは難しいだろうなと思う。
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イラストレーターの仕事のようなクリエイティブな仕事は大変しんどいし好きだけ、やりたいことだけではなかなか結実しないことが分かった。 タイトル通り異性間の友達がテーマ。終始一貫していてもやもやしないが、ともだちと言うより、もはや家族なのでは?と思ったりもした。 「しろがねの葉」を書いた作家さんだったことは読了後に気づいた(笑)
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透明な夜の香りシリーズを先に読んでいたので、ハセオという、朔さんと全く異なる人物が登場することにまず驚いた。 神名とハセオ。こんな二人の関係は成り立つのだろうかと、読み終わってからも頭の中がぐるぐるしている。 近づきすぎると失ってしまう、進んだら終わりしかないという美穂。だからあえて男女にならない、友達で居続けるのだろうか。 神名はハセオを頼り、甘える一方で甘えてしまうことへの恐れもある。その気持ちはなんとなく分かる気はするけれど、ハセオは何があっても受け止めてくれるだろうとも思っている。その信頼感はすごい。親みたいな存在なのだろうか。 ではハセオは?ハセオはなぜ神名に連絡するのだろう。神名は何も返せていないと言うけれど、なんの理由もなく好意もなく女友達に連絡したりはしないだろう。ぴったりくる言葉は見当たらないけれど、それはきっと好きという感情で、愛なんだろうなと思う。お互い男女にならないとわかっているから安心できるのかもしれない。 でもこれはとっても絶妙なバランスのもとに成り立つ関係なんだろう。現実ではどちらかの気持ちが深まったり意識してしまいそうだから。後半揺れる神名はリアリティがある。でも一定の距離感を保てるハセオはやっぱり幻想な気がしてならない。あるのかなぁ、こんな関係。 あと、真司さんの描かれ方も一方的。割り切った関係でも、情はあるんじゃないかな、お互いに。くだらないけれど、くだらないなりのなにかが。必要なかった、のではない。その時はそれも必要だっただけのこと。彰人だってそう。そうやってその時々で必要なものを選んでいくのが人生なんじゃないかな。
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大学の時からの付き合いになる男友達と主人公の女性 大学時代、部屋に泊まったり、いつも一緒に過ごしながら決して恋人にはならない2人 社会人になり、再会してもその関係が続く そして、主人公は男友達を無くしたくないと考え、関係性に悩む 最後は恋人になって結ばれるのかと思い読み進めたが、やっぱりともだちのままの2人だった 私は現実的には男女のともだちは成り立たないと思っているタイプだが、こういう関係ができれば良いなと羨ましく感じた
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心に残る台詞が多い。自分の人生を振り返って、自分の感情はこういうことかもしれないと気付きのヒントを得られた。 ずっと手元においておきたい。 そんな男ともだちも居たけど。決定的な事がなくても離れていく時もあるなぁ。等考えました。
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【あらすじ】 新進気鋭のイラストレーター神名葵は、関係の冷めた恋人と同棲しながらも、愛人との逢瀬を重ねている。仕事は順調ながら、ほんとうに描きたかった世界はなんだったかを見失っている気がしてならない。 迷いのなかにあった神名のもとへ、ある日かかってきた一本の電話は、かつての男ともだち・ハセオからのものだった。お互い常に恋人がいながらも決して離れることがなかった大学時代。誰よりも理解し合いながら、決して愛しあわない。そんな関係だった二人が再会したとき、なにが起こるのか――。29歳の女性のリアルな心情と、男女の友情関係を描き、大きな反響を巻き起こした本作は、読者にとって、「ともだち」との関係に深く思い至らずにはいられない一冊です。 解説・村山由佳。 『相手に合わせて、したいことをせずに我慢するのが偉いのだろうか。私は今のままがいい。同じ額の生活費を入れ、平等な関係でいるのが楽だ。』 『人生は、自分のしたいことだけを求めてはいけないものなのだろうか。いつか、私は独りで年老いて報いのようなものを受けるのかもしれない。』 『傷のある人とじゃなきゃ仲良くできないわけじゃない。人は分かり合えないということを知っている人といる方が気持ちが楽なのだ。』 『かけるべき言葉が見つからないのなら黙っていればいいのだ。』 『なんにもないんなら、一回全部なくしたらええんやって。残ったもんにしがみつくな。』 【個人的な感想】 最後まで読んで、友達っていいなと思った。 男も女も関係なくハセオみたいな友達が欲しい。 主人公の神名と考え方や潔さが自分と似てるところがあって共感しながら読んだ。 何かすごい展開があるわけではないけど、やっぱり千早茜さんの本が好きだと思った。
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自分の男ともだちとの関係を 重ね合わせて読んだ。 作中に出てくる男ともだちとは 少し違うけれど、大切な人。 側から見ると 「ずるい感じ」はよく分かる。 一線を越えてないから大切に出来るし、特別。 強そうに見せていた主人公が、 本物の強かさを纏っていく後半が好きだった。 ...
自分の男ともだちとの関係を 重ね合わせて読んだ。 作中に出てくる男ともだちとは 少し違うけれど、大切な人。 側から見ると 「ずるい感じ」はよく分かる。 一線を越えてないから大切に出来るし、特別。 強そうに見せていた主人公が、 本物の強かさを纏っていく後半が好きだった。 情とか一緒に居た時間とか、 大切だったけれど必要でなくなった関係は 脱ぎ捨てると軽くなる。前に進める。 京都が舞台なのも良かった。
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すっごくよかった。 最初はなかなか入り込めなくてどうかなと思ったけれど、気づいたら一気読みしてた 雰囲気が好みだし手元に置いておきたい本がまた増えた
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