エピジェネティクス の商品レビュー
科学雑誌の特集で女子に人気なのは遺伝子ネタで、格別に不人気なのは天文ネタだと聞いたことがある。遺伝子という、決められた運命的な、そう運命的な感じのするものに惹かれるのではないか、と勝手に想像している。 ところが。 なんでも運命のせいにしていいわけでもなかったのである。受精後に...
科学雑誌の特集で女子に人気なのは遺伝子ネタで、格別に不人気なのは天文ネタだと聞いたことがある。遺伝子という、決められた運命的な、そう運命的な感じのするものに惹かれるのではないか、と勝手に想像している。 ところが。 なんでも運命のせいにしていいわけでもなかったのである。受精後に獲得した現象が後々まで尾を引く、誤解を恐れず言えば三つ子の魂百まで、的なことが起こる。 背景のテーマは大変おもしろい。ただ、マスメディアに説明しても、むむむ…という感じになって取り上げてくれにくい、という。それは、運命的じゃないからですよ、きっと。 著者はIPS細胞のノーベル賞受賞のシンプルさを「美しい」実験、という。あとがきにはリプログラミングで有名になった某細胞のことが少しだけ触れられていた。そう、結局大衆は運命や美しさやゴシップを好むのだ。でも待ってよ。そういう結着では面白くない。 下級武士が育てていた朝顔の変異は、実はエピジェネティクスだったという。どう? 面白そうでしょう?
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読む前に想像していた内容とは、かなり違う 誠実にわかりやすく書こうとされていることは、とても良く伝わってくる 研究者っていうのは、こういうタイプなんだよね わかっていることは、断片的 まだまだ教科書的なまとめ方をするには無理があると感じる ひとつひとつの研究は、単純作業を積み...
読む前に想像していた内容とは、かなり違う 誠実にわかりやすく書こうとされていることは、とても良く伝わってくる 研究者っていうのは、こういうタイプなんだよね わかっていることは、断片的 まだまだ教科書的なまとめ方をするには無理があると感じる ひとつひとつの研究は、単純作業を積み上げていくことで成り立つ 地道で時間もお金もかかる 頑張ってください
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難しかったです。 と言うか、普段耳にしたこともないような用語の頻出に圧倒されたと言えばいいのかもしれません。 そんな読み方でしたが、少なくとも、「DNAのメチル化」と「ヒストン修飾」という言葉を見かけたら、「ああ、ゲノムの読み出しに制御がかかっているということだな、エピジェネティ...
難しかったです。 と言うか、普段耳にしたこともないような用語の頻出に圧倒されたと言えばいいのかもしれません。 そんな読み方でしたが、少なくとも、「DNAのメチル化」と「ヒストン修飾」という言葉を見かけたら、「ああ、ゲノムの読み出しに制御がかかっているということだな、エピジェネティクスじゃん」ということくらいは理解できました。 でも、仲野先生はとても難しいことを研究されているんですね。麻雀しても勝てないわけです。
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「読売新聞」(2014年7月⒔日付朝刊)で、 池谷裕二先生が紹介しています。 【新書に相応しい「ムズオモ系」】 (2014年7月⒔日) 駅前の書店で購入しました。 (2014年8月4日) 読み始めました。 (2014年8月14日) 途中で分からなくなってきたので、 もう一度...
「読売新聞」(2014年7月⒔日付朝刊)で、 池谷裕二先生が紹介しています。 【新書に相応しい「ムズオモ系」】 (2014年7月⒔日) 駅前の書店で購入しました。 (2014年8月4日) 読み始めました。 (2014年8月14日) 途中で分からなくなってきたので、 もう一度、最初から読み直します。 (2014年9月19日) 216ページの見出し語は、 スレスレというか、この言い回しを 使わなくてもいいのに、ポロッと 使ってしまっている。 編集者のポカですかね。ああ。 (2014年10月9日) 難しいけれど、読んでおいたほうがいい本、ですね。 (2014年10月9日)
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epigeneticsの教室にいるので、基本的な知識を習得するため、まず新しく出版された新書から。 2014年7月7日から1〜2日で読み切る予定。 エッセンスのみを抽出する。
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2014/6/28 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2014/9/3〜9/6 近い分野で仕事をしている割には不勉強であまり良く知らなかった「エピジェネティックス」という分野。代表的な研究者である仲野先生がわかりやすく解説してくれている。面白いけど、実際に研究するには大変な分野だ...
2014/6/28 ジュンク堂三宮駅前店にて購入。 2014/9/3〜9/6 近い分野で仕事をしている割には不勉強であまり良く知らなかった「エピジェネティックス」という分野。代表的な研究者である仲野先生がわかりやすく解説してくれている。面白いけど、実際に研究するには大変な分野だろうなぁ。 仲野先生の科学に対する考え方も随所に散りばめられていて、それを読むだけでも価値がある。
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生命科学の分野を様々なエピソードを用いてわかりやすく説明している。もっと読んでみたいと思わせる内容であり、ページ数も少ないのであっという間に読めた。病気の根源が見えておもしろかった。
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最近取り上げられることの多いエピジェネティクスという学問分野について紹介した本です。 新書はこうあるべき、と自分が思っているものに合致した内容だったので、読後の満足感がありました。 (なんか自己啓発本が新書を侵食している感じがして個人的になんだかなあと・・) 脚光を浴びているイマココ分野への冷静な目、 けれどわくわくさせてくれる確かな情熱、 そして(あとがきでも狙ったと書いていたが)少し背伸びをすれば読めるレベルの内容、 とてもバランスの取れた良著だと思います。 ☆関連本として『世界は分けてもわからない(福岡 伸一)』をおススメします。 以下、内容紹介。 私を構成する細胞は、爪先だろうと心臓だろうと同じ設計書から作られている。 ならば何故、爪先と心臓はこれほど異なるのだろうか。 答えは「設計書の異なる部分を読んで作られているから」だ。 遺伝子という設計書のどこを読みどこを読まないかは、 文章に付箋をつけたり(読む・読まないの制御/ヒストン修飾)、 字を伏せ字にする(物理的に読めないようにする制御/DNAのアセチル化)作業に例えられる。 本書の表題「エピジェネティクス」は、この遺伝子発現の制御を扱う学問分野である。 植物の春化現象・ある種の疾患・働き蜂と女王蜂の食餌による分化など、 エピジェネティクスが関係する現象・守備範囲は広い。 加えて、この分野の肝は「変化し得る」ことではないかと思う。 すなわち、調べて制御できるようになれば生命をコントロールできるようになるのではないか、ということだ。 しかし本書はこの過度な期待についての警告も鳴らしている。 エピジェネティクスは生命科学において大きな柱になるかもしれないし、 逆にあまり重要ではないという結論に至るかもしれない。 まだ分かっていない部分が大量にある、面白い分野なのである。
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Twitterで本書が話題になっていたので地元の書店で購入。地元の書店で岩波新書を扱ってるところが一つしかないので、購入できてラッキー! で、この本の内容ですが、高校生が理解できるように書かれているとのことですが、なかなか大人でも難しい内容です。 読んで思ったのが、遺伝子だけで全...
Twitterで本書が話題になっていたので地元の書店で購入。地元の書店で岩波新書を扱ってるところが一つしかないので、購入できてラッキー! で、この本の内容ですが、高校生が理解できるように書かれているとのことですが、なかなか大人でも難しい内容です。 読んで思ったのが、遺伝子だけで全てが決まるわけでは無いと言うこと。まだまだ調べることが多そうです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
手を抜かずに書かれており、教養人風の文章も相まって、新書にしては十分な内容。 理論的なことや生物界における実例などがメインではあるが、実際の研究システムなど、最先端の話もわかりやすくてよい。
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