五郎治殿御始末 改版 の商品レビュー
幕末は、そう遠い昔ではない、せいぜい私たちの曽祖父か玄祖父の頃のお話と、磯田さんの解説にあった。どの短編も、胸に響くものであった。
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素晴らしい人情噺だ。 幕末から明治へ、時代の移変わりに翻弄されながらも、大切なものを見失ず、強く生きた人達の話に心が動かされた。涙涙の話から、少しコミカルな話まであって、再読必至の一冊になった。
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初•浅田次郎。 幕末を経て御一新は明治を生きた人々の短編集。 『さほど遠くはない昔、突如として立ちはだかった近代の垣根の前に、とまどいうろたえながらとにもかくにも乗り越えた人々の苦労』(五郎治殿御始末) 激動の幕末、文明開花の明治が好きではあるが、その時代の側面に追いやられ...
初•浅田次郎。 幕末を経て御一新は明治を生きた人々の短編集。 『さほど遠くはない昔、突如として立ちはだかった近代の垣根の前に、とまどいうろたえながらとにもかくにも乗り越えた人々の苦労』(五郎治殿御始末) 激動の幕末、文明開花の明治が好きではあるが、その時代の側面に追いやられた人々の苦労を切なくも暖かく、そしてタイトルに唸らされる思いで読んだ。 とてもよかったので目次を。 椿寺まで 箱館証文 西を向く侍 遠い砲音 柘榴坂の仇討 五郎治殿御始末
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難しい言い回しや単語が多いのに、何故か読み進めてしまえる作品。 それだけ入り込めるということだろう。 短編6話とも江戸と明治の端境期の戸惑いと悲哀の秀作。
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「西を向く侍」が好き。 明治維新という歴史の転換・事件ですが、市井の人々にとっては、この話のようにいつもの日常が変わるということこそが、一大事だったのだろうと思いました。 お上がとってかわったことよりも、直接的な変化の方がこたえる、という。 短い月の語呂合わせの覚え方「にしむく...
「西を向く侍」が好き。 明治維新という歴史の転換・事件ですが、市井の人々にとっては、この話のようにいつもの日常が変わるということこそが、一大事だったのだろうと思いました。 お上がとってかわったことよりも、直接的な変化の方がこたえる、という。 短い月の語呂合わせの覚え方「にしむくさむらい」。この話のラストの、そこに秘められた想いがまたオチとしてきいています。 好きですねぇ。
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時代が変わるっていっても 昭和が平成になったのとは、大きく違い 何もかも変わった時 戸惑っただろうなぁ 幕末物は好きで 何冊か読んでいましたが まさにこれが幕末ですよね~ 戸惑いながらも 何かしらのけじめをつけて 新しい時代に折り合いを見つけていく すごい時代ですね。(^...
時代が変わるっていっても 昭和が平成になったのとは、大きく違い 何もかも変わった時 戸惑っただろうなぁ 幕末物は好きで 何冊か読んでいましたが まさにこれが幕末ですよね~ 戸惑いながらも 何かしらのけじめをつけて 新しい時代に折り合いを見つけていく すごい時代ですね。(^_^;) 箱館証文が一番好きです。
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明治維新での武士たちの物語。 淡々と読み進んでしまいました。 本作は6編の短編から構成されており、それぞれに、その時代を生きた武士の生き方、戸惑い、葛藤、悲哀が描かれています。 椿寺まで 箱館証文 西を向く侍 遠い砲音 石榴坂の仇討ち 五郎治殿御始末 の6編です。 「椿寺...
明治維新での武士たちの物語。 淡々と読み進んでしまいました。 本作は6編の短編から構成されており、それぞれに、その時代を生きた武士の生き方、戸惑い、葛藤、悲哀が描かれています。 椿寺まで 箱館証文 西を向く侍 遠い砲音 石榴坂の仇討ち 五郎治殿御始末 の6編です。 「椿寺まで」は丁稚を椿寺までつれてきたその真実 「箱館証文」は戊辰戦争の中に交わされた証文の本当の意味 「西を向く侍」では太陽暦の採用に伴う御従士の行く末 「遠い砲音」では西洋時計の採用に伴う戸惑い 「石榴坂の仇討ち」では映画にもなりましたが、桜田門外の変で井伊直弼を守れなかった御駕籠回りの近習役の思い 「五郎治殿御始末」は孫のためにとった老武士の行動、そしてその始末 いずれも、それまでの制度や価値観がまったく変わっていく時代の中で翻弄される武士たちを描いています。 歴史の教科書では明治維新の一言で片付けられるその時代を武士の矜持をもったまま生きていた生き様と武士の時代の終わりを感じれるストーリでした。
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江戸から明治、世の中が無理矢理に変えられていくとき、それぞれの始末をつけた人たちの話です。 表題の「五郎治殿御始末」と「箱館証文」「遠い砲音」が特におもしろかった。 表題作の「私」は浅田さんなのかなあ。じんわり温かくも悲しかった。 この中の「柘榴坂の仇討」は映画になっていて、井伊直弼役の中村吉右衛門さんと浅田さんとの対談、あと解説も読み応えありました。 結構おすすめです!
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明治維新により変動した世の中を、武士社会との違いに戸惑いながらも、生き抜く6つの短編。 元佐幕派の商人。官吏。改暦に抵抗するもの。西洋時刻に戸惑う砲兵。桜田門外の変を防げなかった護衛。桑名藩のリストラ役となった武士。 変わってしまった価値観の中、各人なりに受け入れていくところが良い。
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江戸から明治。有史以来大きく世の中が変わった当時の様子を名も無き市井の人々の視点にて描き込む短編作品集。特に”柘榴坂の仇討”。敬愛する井伊直弼を助ける事ができず、仇討ちを決心した近習の物語。斬って逃げた側と、追う側の江戸から明治を駆け抜けた心の葛藤を見事に描ききる。時が止まったか...
江戸から明治。有史以来大きく世の中が変わった当時の様子を名も無き市井の人々の視点にて描き込む短編作品集。特に”柘榴坂の仇討”。敬愛する井伊直弼を助ける事ができず、仇討ちを決心した近習の物語。斬って逃げた側と、追う側の江戸から明治を駆け抜けた心の葛藤を見事に描ききる。時が止まったかのような男が最後に自分で精算できたわけは。。
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