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未来のイノベーターはどう育つのか の商品レビュー

4.2

31件のお客様レビュー

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2024/05/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

子育ての参考に読んでみた。 イノベーターには大雑把に言えば 問題を自分自身で定義すること。 情熱を持つこと。 目的意識を持つこと。 失敗はあるものだと受け入れること。 コラボレーティブでいること。(自分だけで解決できると思わないこと が必要である。 また、そういった者を育てる為には親は 子供が興味を持つことを見つける手助けをすること。 興味を深める手助けをすること。 オーナーシップを子供に委ねること。 答えはないので失敗しながら試行錯誤すること。 あたりが必要なことらしい。 結果として、イノベーターを育てる為には親自身がイノベーターのように振る舞い、接しろ、ということだなぁ、と解釈。 概ね同意だが、残念なポイントとして、質的研究(インタビュー)に終始してしまっているため、良く言えば仮説、悪く言えばただなんとなくインタビューして共通項をまとめただけの本。 ただ、他の検証されている研究結果などと照らし合わせればそこまでズレたことは言ってないと思うので、参考にはなる。 また、多くのイノベーターやイノベーターの親やメンターのインタビューが載っているので、自身がどのように振る舞えばいいのかの参考にはなる。(あくまでも本書の仮説を採用する場合には、だが

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2024/04/09

洋書の話の構成が苦手でなかなか読み進められなかったが、所々になるほどと思う点があった。 イノベーターに自分がなりたいわけでも子どもになって欲しいわけでもないが、消費するだけでなく、環境・ゴミ問題から否が応でもサスティナビリティの社会に変わらなければいけないし、そのためには創造性は...

洋書の話の構成が苦手でなかなか読み進められなかったが、所々になるほどと思う点があった。 イノベーターに自分がなりたいわけでも子どもになって欲しいわけでもないが、消費するだけでなく、環境・ゴミ問題から否が応でもサスティナビリティの社会に変わらなければいけないし、そのためには創造性は必要なスキルだと思った。あとは創造性があると仕事でもプライベートでも充実感を味わえそう。 ・創造力は鍛えることができる ・読書は視野の広がりや気分転換に必要なので小さいうちからやろう ・情熱がある先生を探すというのは盲点だったけど、科目ではなく先生ありきも確かに重要 ・内省力はキャリアを考える時に毎回つまずくが鍛えておいた方がよいと強く思うスキル。自分のことを良く知れば賢い判断ができる、そうなんだよなー。

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2023/09/27

ある本で紹介されていたこともあり、読んでみました。 アメリカの学校も、日本の学校と同じく、出る杭は打たれるのですね。 アメリカは、日本なんかよりも、秀でた児童・生徒に手厚いものだと勝手に思い込んでいましたが、そうではないことを知り、軽いショックを受けました。 また、アメリカの学...

ある本で紹介されていたこともあり、読んでみました。 アメリカの学校も、日本の学校と同じく、出る杭は打たれるのですね。 アメリカは、日本なんかよりも、秀でた児童・生徒に手厚いものだと勝手に思い込んでいましたが、そうではないことを知り、軽いショックを受けました。 また、アメリカの学校も、日本の学校と同様、知識の詰め込みを重視しているのですね。 それから、アメリカでも、イノベーターが育つような学校は、特別で一握りしかないのは意外でした。 ハーバード大学やMITにおいても、多くの授業や研究室は、決して、イノベーターを育てるような環境ではなく、むしろ、フィンランドの学校(高校や大学)の方が、イノベーターの育成に力を入れているのですね。 ちなみに、イノベーターを育てるための環境に関する本書の記述については、「そうかもしれない」とは思うものの、「兄弟姉妹みんな、同じような環境で育てたので、みんなイノベーターになりました」というような事例は紹介されていないことを考えると、本書の事例については、「イノベーターを育てられる可能性がある方法の一つ」ぐらいで捉えるのが無難だと思います。 そんなわけで、「イノベーターになるには、生まれ持った素質が必要だろう」という考え方をひっくり返すほどの内容ではないと思いました。 とはいえ、事例はどれも面白く、興味深く読むことはできました。

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2023/08/04

子育てに限らず、企業で人材育成を担う場合にも参考になる本だと思った。 子どもを信じること、内的モチベーションを大切にすることが特に重要と感じた。 「子供たちにいちばん求めているのは、自分にとって大事なことを気にかけ、夢中になること、自分に正直な人生を送ることです。」という記載...

子育てに限らず、企業で人材育成を担う場合にも参考になる本だと思った。 子どもを信じること、内的モチベーションを大切にすることが特に重要と感じた。 「子供たちにいちばん求めているのは、自分にとって大事なことを気にかけ、夢中になること、自分に正直な人生を送ることです。」という記載が印象に残った。自己と深く向きあい、理解する力というのは、難しいが身につけるべき力だと思う。 また、親が子どもに価値観を押し付けない、型にはめようとしない、というのも心がけるべき点と感じた。 先日読んだcuriousで伝統的な教育の重要性を理解したので、知識重視の教育とコラボレーション、イノベーションといった観点の新しいかたちの教育、両者のバランスが大事なのかと思う。

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2021/12/29

遊び、情熱、目的意識を育て尊重することが、なによりも重要。学校のカリキュラムや評価制度ができることは少ないが、型破りなメンター(学外のこともある)との出会いが影響を与えるのでコミュニティとしての意味はある。 子供の能力開発に親ができることなんてあんまりない、友達(メンター含む?...

遊び、情熱、目的意識を育て尊重することが、なによりも重要。学校のカリキュラムや評価制度ができることは少ないが、型破りなメンター(学外のこともある)との出会いが影響を与えるのでコミュニティとしての意味はある。 子供の能力開発に親ができることなんてあんまりない、友達(メンター含む?)からの方が影響を受けると以前どこかで読んだけど、この本によれば、親ができることはたくさんある。遊びや情熱を探求する機会を多く持たせ、情熱をもっていることがあれば応援すること。もちろんこれをやって必ずイノベーターが生まれるという十分条件ではないだろうが、必要条件ではあるのかもしれない。 実際、振り返ると、親に相談すれば保守的な回答しか普通は得られない。自分は子どもに同じことをしないよう、努力しないといかんなと思うが、できるだろうか。

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2021/04/26

イノベーターを育てるためには、教育者がイノベーターでなければならない。 教育者として、学び挑み続けることの重要性に気付かされた。 イノベーションを起こすような偶発性を子供たちに提供したい。

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2021/01/03

「育てる」側として読むとしたら…そもそも子をイノベーターにしたいのか、この本でイノベーターが目指す方向と同じなのかは確認しながら読み進める必要がある。細かいノウハウは書いていないが、芽をつぶさない方法がうっすらとわかったのがよかった。

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2017/10/13

イノベーションとは?イノベーターとは? AIとともに生きる時代が現実味を帯びてくる中、将来労働集約型の仕事はどんどん自動化されていくと思われます。 いまの子どもたちが社会の主役になる頃がまさにAIと完全に共存して生きる世界になっているはずです。 ただし、イノベーションを起こす...

イノベーションとは?イノベーターとは? AIとともに生きる時代が現実味を帯びてくる中、将来労働集約型の仕事はどんどん自動化されていくと思われます。 いまの子どもたちが社会の主役になる頃がまさにAIと完全に共存して生きる世界になっているはずです。 ただし、イノベーションを起こすことは機械にはできません。 世の中の問題を見つけて、それを解決するアイデアを作ることは機械にはできません。 イノベーターになることは自分を守ることにつながると思っています。 ではイノベーターとはどのような存在なのか。 本書では求められるスキルとして以下をあげています。 好奇心。すなわちいい質問をする癖と、もっと深く理解したいという欲求。 コラボレーション。これは自分とは非常に異なる見解や専門知識を持つ人の話に耳を傾け、他人から学ぶことから始まる。 関連付けまたは統合的思考。 行動志向と実験志向。  そして、イノベーションを起こすのに必要なものを以下のように定義しています。 クリエイティブな思考力 専門性 モチベーション それではこれらの力はどのようにつけられるのでしょうか? この問いに対して、現在活躍している様々な若者たちの実例を通して解答を出しています。

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2017/09/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「4歳児は絶えず質問をし、物事の仕組みについて首をひねっている。ところが6歳半くらいになると質問するのをやめる。なぜなら学校では、厄介な質問より正しい回答が歓迎されることを学ぶからだ。高校生にもなるとめったに知的好奇心を見せない。そして成人して就職したときには、自分の中から好奇心を締め出してしまっている」(p.27) 「私にとってイノベーションとは、この世界で意味があること。人々にインパクトを与えること、そして人をワクワクさせることをやるということ」(p.93)  21世紀には、自分が何を知っているかよりも、自分が知っていることで何をやれるかのほうがずっと重要になる。いま生徒たちが身につけなければならない最も重要なスキルは、新しい問題を解決するために、新しい知識に関心を持ち、新しい知識を作り出す能力だ。成功を収めたイノベーターはみな、「その場その場で」学び、その知識を新しい方法に応用する能力を持っている。(p.185) 「工学は最も重要な専門職のひとつだという私の考えは変わらないが、一般教養も同じくらい重要だということがわかった。iPadのようにエレガントなプロダクトを作るには、アーティスト、音楽家、心理学者がエンジニアと協力する必要があるのだ。またどんな分野の教育を受けた人でも、シリコンバレーで成功することは可能だ……。学生、そして私の子供達へのアドバイスは、自分がいちばん興味があることを勉強すること、自分が最も情熱と能力を持つ分野で秀でること、そして自分のやり方と自分の言葉で世界を変えることだ」(ワドワ、p.226)  人文科学は、身の回りのあらゆることに疑問を持つことを教え、議論をしたり論理を構築する作業への信頼を育むのです。たとえばある文学について新しい解釈をしてみる経験は、他のことでも疑問を持ち、クリエーティブに考える力を与えてくれます。(p.227)  活力と生命力とエネルギーと鼓動は、あなたの体を通じて形になる。そしてあなたという人間はひとりしかいないから、その表現はユニークなものになる。もしそこにフタをしてしまったら、(その生命力やエネルギーは)他の媒体を通じて出てくることはなく、失われてしまう。世界がそれを目にすることはない。それがいかに素晴らしいか、どれだけ価値があるか、他の表現と比べてどうかといったことは、あなたが判断することではない。あなたの仕事は、それを確実かつ直接的に自分のものにしておくこと、その(生命力やエネルギーが溢れ出てくる)道を開いておくことです。(マーサ・グラハム、p.302)  君はまちがいなく失敗することだ。それも何度も失敗する可能性が高い。失敗しないとすれば、それは無難にやったからに過ぎない。失敗は恐ろしく身にこたえる。人前で失敗したときは尚更だ。だが最も価値ある教訓のいくつかは失敗から得られるものだ。成功した場合よりもずっと多くを学べるはずだ。失敗の原因をよく分析すると、自分のこと(弱みや強み)がよく見えてきて、目標を修正できるようになる。また自分が何をやろうとしていて、それを成功させるには何が必要かも、もっとはっきりわかってくる。失敗はイタレーション、つまり学習のプロセスだと考えよう。(p.305)

Posted byブクログ

2017/07/19

イノベーターになること、イノベーションを起こすことが唯一の解であり、素晴らしいから素晴らしいという考えには疑問が残るが、教育や学習についての考え方を新たに捉える上で非常に参考になった。

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