インサイドボックス 究極の創造的思考法 の商品レビュー
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インサイドボックスとは、制約の中で考え抜くことで、飛躍的に解決策がみつかる秘密の方法のこと。 各章のあとのまとめページがわかりやすくて親切。 メモ ・5つのテクニック 引き算 何かの要素を取り除く イヤホン、ipodタッチ 分割 構成要素の一部を分離 リモコン、プリンター 掛け算 一部の要素をコピー増量&変更 一石二鳥 一要素に複数機能 関数 無関係な要素を連動させ革新的なサービスを ・二つの原則 閉じた世界の原則 身近な資源に目を向ける 問題解決プロセスの固定観念を置き換える 機能は形式に従う原則 ・アウトサイドボックスなブレストは無秩序を生み、革新的な発想を妨げる。閉じた世界の方が創造的になれる! ・分割のテクニック 機能的分割、物理的分割、機能を維持した分割の3つがある。その後空間的組み替えや時間的組み替えにより新しい可能性を模索する。 ・掛け算のテクニック 要素を洗い出す、ある要素の数を増やす。コピーに全てオリジナルと異なる特徴を持たせる。ただのコピーにしないことが重要 ・一石二鳥のテクニック アウトソーシング、既存の内部資源の活用、内部要素に外部要素の役割を担わせるなど。 ・関数のテクニック 互いに関係のない2つの変数を選び出す 一方の変化に合わせて他方の性質が変わるようにする。新たな価値がうまれる。 ・矛盾を構成する三要素 利益や恩恵の要求 利益や恩恵を得るためのコスト その二つを結びつける連結要素
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発想法が言語化されている! 引き算、分割、掛け算、一石二鳥、関数 実際には、このキーワードを思い浮かべながらジリジリ考えるのを続ける感じかな for創造的思考
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天才や才気あふれる人による「発想」でイノベーションや独創的な発明は成し遂げられると一般的に捉えられている常識を「インサイドボックス」(=箱の中)つまりは制約の中に入れる事によって誰でもイノベーションが可能になるという主張や方法をさまざまな事例とともに紹介していく。読んでみて思った...
天才や才気あふれる人による「発想」でイノベーションや独創的な発明は成し遂げられると一般的に捉えられている常識を「インサイドボックス」(=箱の中)つまりは制約の中に入れる事によって誰でもイノベーションが可能になるという主張や方法をさまざまな事例とともに紹介していく。読んでみて思ったのは確かに著者の言う通り、今までに起きた革命的な商品やサービスを著者のいう分類に分けることは可能かも知れない、だがそれが世の中にない状態から(つまり0から)発見することは幾ら発想法を知っていたとしても(幾分助けになるのかも知れないが)答えを見つけることはやはり容易ではない。もちろん著者もその事は認めているし最後の章で結局は数を作らないととサラッと事実を書いてあることは根も葉もない真実なんであろう。ただ世の中のそのほとんどの人が(何より自分自身に)自分には「センス」や「才能」がないからということを逃げ口上にしていたことはもう欺瞞であると証明されたようなものなのだ。ただ好きだから仕事が続けられるし、好きになるのはやってて面白いから、上手く出来るからということもある。自分の場合これがほとんどの理由だ。上手くやれるということは得意だったり向いているということだ。だとするとやはり得意な人が優位に仕事をすすめることが出来る=没頭してやる(量をこなす)→イノベーションを起こす可能性が高くなる→他の人はあきらめて辞めていく。という構図が出来上がる気がする。一部の才気ある人たちによるという言い方は普通の人たちの自己防衛の言葉なのかも知らないと思った。「俺がダメなんじゃない、あいつらがすごいんだ」という。ただ長年やってたらやってるだけのいびつではあるが、面白いモノが出来るという事はあると思う。オレはそれに掛けてみようと思う。そういう生き方もある。バルミューダの社長曰く自分を曲げずにやってダメなら時代のせいにすればいい。と。オレも時代のせいにしよう。(笑)
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アイデア創出のテクニックを与えてくれる本。単にブレストするのではなく、その切り口を色々な方向から実例と合わせて示してくれる。背面跳びの発明、界面活性剤抜きの洗剤、キャプチャ認証が文字の読み取りに貢献していることなど、びっくりするような話もあって、興味深かった。
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・人が創造的にものを考えるプロセスの2つのパターン――?問題から出発して、それをどうやって解決すればいいかを探る方法?解決策から出発して、それによってどういいう問題を解決できるかを考える方法――人は?の方法が得意 ・インサイドボックス思考法――?引き算?分割?掛け算?一石二鳥?関...
・人が創造的にものを考えるプロセスの2つのパターン――?問題から出発して、それをどうやって解決すればいいかを探る方法?解決策から出発して、それによってどういいう問題を解決できるかを考える方法――人は?の方法が得意 ・インサイドボックス思考法――?引き算?分割?掛け算?一石二鳥?関数 ・創造性の本質は、限られた可能性のなかから知恵を使って解決策を見つけ出すことにある。「内側に目を向けよ!」 ・引き算のテクニック――?製品やサービスの内部の構成要素を洗い出す?不可欠な要素を一つ選び、それを取り除くとどうなるかを想像してみる。全面的削除(その要素を丸ごと取り除く)or部分的削除(その要素の一機能もしくは一側面だけを取り除く) ・分割――?機能的分割(リモコンの例)?物理的分割(潜水艦内のスペースを分割による安全性の実現)?機能を維持した分割(ハードディスクを小分けして生まれたUSBメモリ)→→空間的汲み前or時間的組み替え→→新しい視点を獲得、製品の使い方に新しい可能性が開ける ・掛け算――?要素を洗い出す?ある要素を増やす?そのコピーにすべて、オリジナルと異なる性質を持たせる(ジレット2枚刃の例) ・一石二鳥――?製品やサービス、プロセスの内部の構成要素を洗い出す?一つの構成要素を選び、(?)アウトソーシングの活用(?)既存の内部資源の活用(?)内部の要素に外部の要素の役割を担わせる、という三つの方法を検討する ・ソフトウェア企業では、製品がうまく作動しないとき、こう言う――「これはミスじゃない。そういう機能なんだ」 ・関数――?互いに関係のない2つの変数を選び出す?一方の変化に合わせて、他方の性質が変わるようにする?新たな価値が生まれる ・妥協をせず、ニセモノの矛盾を見抜きそれを打ち砕くことで、真に創造的な解決策を導き出す
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ビジネスの現場に限らずある問題が生じたとき,問題のまわりには様々な制約がセットでついてくる. そんな制約を問題解決を妨げるマイナス要因としてとらえるのではなくて,発想をガラッと変えて,制約ごと解決する(そのことを本書ではイノベーションと位置づけけいる)問題解決手法を紹介していま...
ビジネスの現場に限らずある問題が生じたとき,問題のまわりには様々な制約がセットでついてくる. そんな制約を問題解決を妨げるマイナス要因としてとらえるのではなくて,発想をガラッと変えて,制約ごと解決する(そのことを本書ではイノベーションと位置づけけいる)問題解決手法を紹介しています.
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枠の中で考えればイノベーションが素早く生まれる。 ■5つの雛型 ・引き算:機能をなくし、何かで代替 →DVDプレイヤーの液晶 ・分割:機能やプロセスを分割、並べ替え →シャンプーとトリートメント、USBメモリ ・掛け算:機能をコピーして複製 →両面テープ、髭剃りの刃 ...
枠の中で考えればイノベーションが素早く生まれる。 ■5つの雛型 ・引き算:機能をなくし、何かで代替 →DVDプレイヤーの液晶 ・分割:機能やプロセスを分割、並べ替え →シャンプーとトリートメント、USBメモリ ・掛け算:機能をコピーして複製 →両面テープ、髭剃りの刃 ・一石二鳥: 外部要素に内部要素を担わせる →スマホアプリ 内部要素に既存要素か新規要素を担わせる →スウィーニー・トッドでの俳優の楽器演奏 内部要素に外部要素を担わせる →ロボット排斥の文字読み取り入力による書籍デジタル化 ・関数:二つの変数を選び出して連携させる →ミルクの温度で色が変わる哺乳瓶、30分デリバリーできなければ無料のドミノ・ピザ
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これまでの常識では、独創的なアイディアは発想を広げて枠の外(アウトサイドボックス)からアプローチする必要があると信じられてきた。固定概念を捨てて頭を柔らかくして発想すべきだと強調されてきたのである。しかし、本書では枠の内(インサイドボックス)、すなわち既存の範囲で、ある方程式と手...
これまでの常識では、独創的なアイディアは発想を広げて枠の外(アウトサイドボックス)からアプローチする必要があると信じられてきた。固定概念を捨てて頭を柔らかくして発想すべきだと強調されてきたのである。しかし、本書では枠の内(インサイドボックス)、すなわち既存の範囲で、ある方程式と手順に従って創造的な発想が可能であると教えている。むしろ、制約条件下で考える方が、現実的な解決策が見出されるのだと主張する。 著者は、コロンビア大学のビジネススクールのコールデンバーグ教授(ウォールストリートジャーナル紙で「世界を変える10人」に選出された)とP&G等のメーカーでイノベーションを指導するコンサルタントであるドリュー・ボイド氏である。研究者と実践家のタッグは、400以上のイノベーションの事例を研究して、事実は従来の定説とは逆であることを突き止めた。「インサイドボックスこそが創造性を生む」こと発見したのである。そして、それらの事例の分析の結果として、次の5つのテクニックを紹介している。 1.引き算のテクニック : 製品やサービスに欠かせないとみなされている要素を取り除いてみる 2.分割のテクニック : 既存の構成要素を分割し、一部を分離してみる 3.掛け算のテクニック : 製品やサービスの一部をコピーして増量し、そこにこれまでと思われていたような変更を加える 4.一石二鳥のテクニック : 製品やサービスの一部の要素を複数の機能をもたせてみる 5.関数のテクニック : それまで無関係と思われていた要素を連動させてみる 全編に豊富な事例が紹介されている。iPhone、IKEA、ツィッター、麻酔装置、ファブリース、水準器、等々。これらの製品の開発プロセスが5つのテクニックを用いて説明されるので説得力がある。また、ボイド氏が講師を務めた企業でのワークショップの様子が何度も出てくる。どの企業でも参加者は、はじめのうちは疑心暗鬼、あるいは反発さえ見せるのだが、教えられた手順で議論を重ねるとこれまで見逃していた改良点や新製品の発見に至るのである。このワークショップから生まれた製品も多いらしい。 章ごとに「テクニックの進め方」が解説されており、実行上の注意点も添えられている。章の最後に要旨が図解されているのも使いやすい。このテーマでの書物のなかでは、群を抜いて内容豊かで実践的
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制約の中にイノベーションがある 置かれた状況の中に最適な解を見つけるためには構成する要素を分解して考える 引き算、掛け算、関数、一石二鳥を考える
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①なぜ、制約の中にイノベーションがあるのか? ・背面(高跳び)跳びは、はさみ跳びの延長で生まれた ・閉じた世界の中の要素を用いた経穴策の方が創造的(問題に目をそらさない) ・ブレストによる多すぎるアイデアはあまり意味がない ②引き算 ・ウォークマンは、録音機能をスピーカーを除いたマーケティング調査の結果は、散々だったが、1カ月54台→2か月5万台→全世界で5億台売れた ・Ipadはシンプルさとデザイン性(競合製品はたくさんあった) ・ファブリーズは洗剤成分を除いた ③分割 ・レコーディングで1曲を分割して、後でつなぎ合わせる ④掛け算 ・髭剃り刃を2枚に ⑤一石二鳥 ・IPHONEアプリをアウトソース ⑥関数 ・ミルクの温度で色が変わる哺乳瓶
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