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人類5万年 文明の興亡(上) の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2025/10/28

「Why The West Rules, For Now」新たな視点で西洋が支配する現代を説明するというハードルの上げようだが、上巻はとりあえず長期論者の説明枠組みに納まる。ここでいう西洋はオリエントを含み、文明コアが周縁部を刺激して広がったり移ったりする点について着目していくが...

「Why The West Rules, For Now」新たな視点で西洋が支配する現代を説明するというハードルの上げようだが、上巻はとりあえず長期論者の説明枠組みに納まる。ここでいう西洋はオリエントを含み、文明コアが周縁部を刺激して広がったり移ったりする点について着目していくが、世界史のまとめ状態で新しい視点は見いだせず。本書では東洋コアの中心=中国を比較対象に絞っている。産業革命がイギリスで起きたのは近代の時代背景に起因する偶然だとするのが短期論者の立場なのだそう。西洋の文明コアが成長したり衰退して(巨大で洗練された管理社会が起きたり、分裂・荒廃して文字なども残さなくなる)変動があるが、産業革命が起こる根本にどのように迫っていくか上巻では不明。「銃・病原菌・鉄」での問いは、旧世界と新世界の統一だったのに対して、本書は東洋と西洋が主役。新世界は文明のスタートからはるか遅れているので論外という論調に読み取れる。気候変動による寒冷化、乾燥化、または人工移動や疫病、これらによって社会がどう影響を受けたかを概説するが、全体テーマに対して少し冗長的だ。枢軸思想(神性、神秘性で統制する)が最初に発生し、社会発展と混乱に対する結果として枢軸宗教が現れたのは東西に共通している点は興味深い。紀元前600〜前300にユダヤ教、ギリシャ哲学、儒教、道教、仏教、ジャイナ教が登場している。果たして下巻でどのような展開になったいくのか。

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2020/10/17

なぜ、西洋が東洋に対して優位にあるのかを探る。ネアンデルタール人との交配から始まり、数千年に渡る東西の優劣を「社会発展指数」という独自の仕組みで数値化・可視化する。 東洋は基本的に右肩上がりの同指数が、西洋ではローマ帝国の興亡など大きなブレを示す。 この振れ幅の大きさこそが西洋優...

なぜ、西洋が東洋に対して優位にあるのかを探る。ネアンデルタール人との交配から始まり、数千年に渡る東西の優劣を「社会発展指数」という独自の仕組みで数値化・可視化する。 東洋は基本的に右肩上がりの同指数が、西洋ではローマ帝国の興亡など大きなブレを示す。 この振れ幅の大きさこそが西洋優位に導いたイノベーションではないかという仮説のもとに、その裏にあった歴史的出来事をマッピング、パワーバランスの変化に与えた影響を紐解く。 上巻が終わり、ようやく紀元前から、その後の世界へ、展開楽しみだ! 「#人類5万年 文明の興亡(上)」(筑摩書房、I.モリス著) Day253 https://amzn.to/37fqAPP

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2015/11/20

イアン・モリス著。 学校では地域ごとに学ぶ歴史を同時代的に全世界を見渡す視点、文化や感情論でなく、人類の社会経済の進展度合いを数値化して論ずる視点、が新鮮に感じた。 追記:現代文明の起源ともいうべき場所が今のシリアで、ISが占領している北部あたりらしい、との説を立てています。...

イアン・モリス著。 学校では地域ごとに学ぶ歴史を同時代的に全世界を見渡す視点、文化や感情論でなく、人類の社会経済の進展度合いを数値化して論ずる視点、が新鮮に感じた。 追記:現代文明の起源ともいうべき場所が今のシリアで、ISが占領している北部あたりらしい、との説を立てています。緑も多く起源にふさわしい環境なんでしょうね。そこが戦地になって人々が土地を離れていく、同じ人類としてえもいわれぬ思いです。同じ人類を助ける、よい人材も多いでしょうし、日本は難民を受け入れましょう。

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2022/06/01

上下まとめて。 なぜ西洋が世界を支配しているのか、というサブタイトル。東洋人は北京原人の、西洋人はネアンデルタール人の子孫で、ネアンデルタール人のほうが優れていたから…ではない(というか、そもそも子孫じゃない)。同じように、生物学的に西洋人が東洋人に優っている、というのも今では...

上下まとめて。 なぜ西洋が世界を支配しているのか、というサブタイトル。東洋人は北京原人の、西洋人はネアンデルタール人の子孫で、ネアンデルタール人のほうが優れていたから…ではない(というか、そもそも子孫じゃない)。同じように、生物学的に西洋人が東洋人に優っている、というのも今では皆そうは考えない。 ローマは辺境との戦いに勝ったが、中国はそうもいかなかった。マルコポーロが中国を訪れ、その進歩ぶりに驚愕したが、しかしマルコが中国を訪れた、ということが、西洋があっちにいったりこっちにいったりしながら支配の礎を作っていた、ということでもある。 西洋が世界を支配しているのは、要するに地理的問題だ、という。だが思ったよりも近代以降にページが割かれていて、その優位性もあと100年もしないで逆転するかもしれないし、そもそも西洋と東洋という位置付けも無意味になっていくかもしれない、と説く。まあ、本書そのものが、かもしれない、のオンパレードなので、そこもひっくるめて楽しく読んだほうがいい。

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2014/08/30

『銃・病原菌・鉄』で回答が出なかった 西洋文明と東洋文明の差とそれぞれの歩みについて じっくりと検証を行う一冊。 文明の有意差を何を持って測るか、 そしてその差の要因が何かを掴むのは 素人目にも極めて困難な課題であるが、 本書ではこれに丁寧かつ慎重に挑んでいる。 またその副産物...

『銃・病原菌・鉄』で回答が出なかった 西洋文明と東洋文明の差とそれぞれの歩みについて じっくりと検証を行う一冊。 文明の有意差を何を持って測るか、 そしてその差の要因が何かを掴むのは 素人目にも極めて困難な課題であるが、 本書ではこれに丁寧かつ慎重に挑んでいる。 またその副産物として社会の発展度合いが 長い人類史の中でどのように推移したかについても 解説し、非常に面白い。 人類史を学ぶ上でも参考になる一冊。

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