ケモノの城 の商品レビュー

誉田哲也(著者)

2014/08/23

圧倒的なリアリティー

人間の凶暴さが描かれており、怖くなってしまう。
人間の体に通電してしまうとどんな感じなんだろうと想像してしまう。

ラストが、余韻を残しながら、救われた気になるのは著者の力によるものであろう。

傑作。

2014/08/22

ざわざわする本だ。途中で読むのをやめようかと思うのだが、やめる事が出来ない。作者の力量だろうがよくもここまでざわざわするものを書いた。最後にすくわれた人物は居るのだろうか？関わった人が不幸になる感染力。小説だけではなく実際にある事なのだ。実に恐ろしき現し世よ。

2014/08/12

誉田哲也の作品では「ストロベリーナイト」以来のグロテスクな内容の作品で、読んでいてあまり気持ちのいい内容の作品ではありませんでしたね。ケモノが新たなケモノを作る（憑依する）ということで、ジャンル的には猟奇ミステリー作品ということになるのでしょうかね？

2014/08/12

あー怖かった。怖いけど続きが気になって一気に読んでしまった。さすが誉田さん。
死体を解体していくようすが、リアルで怖い
監禁され、虐待されて次第にマインドコントロールされていく。ついには、身内まで巻き込み、殺して、それを隠すために死体を解体していく。
一見事件と関係がないかのような辰吾と同棲中の聖子。聖子の父親の三郎が一緒に住むようになってから、事件と絡んでいく。犯人と三郎は同一人物なのか、最後まで、ストーリーにひきこまれる。最後は、すっきりしないところもあるが、それが、よけいに、人の心の闇の深さを思わせる。

2014/08/11

#読了。監禁されていた少女が警察に保護を依頼。警察が監禁されていたマンションを調べると、被害者の女性とともに、被害者と思われる複数の血痕が・・・北九州の監禁事件がモデルなんだろうが、リアルに凄惨な事件が描かれている。

2014/08/06

実際の事件をモチーフにして描かれた小説のようだが、最近は実際に起こる事件の方が小説家の想像を上回っている気がする。本作で言うケモノとは所謂サイコパスと呼ばれる者たちだろうが、学校のクラスにも必ず一人か二人は変なやつがいたが、世間には２５人に１人はいるらしい。映画「冷たい熱帯魚」や「凶悪」を先に見てしまっているのであまりショックは受けなかったけれども、こんなことが実際起こっていると思うとぞっとする。最後は薮の中みたいな終わり方になっていたが、悪は伝染するとなると、宮部みゆきの杉村三郎シリーズのようだ。

2014/08/05

う〜ん…。
気持ち悪い。
事件の部分と、辰吾たちの部分に
温度差があり過ぎて違和感がありました。
最後も、なんか不完全燃焼。

2014/08/04

今まで読んだ本の中で、一番怖くて、一番気持ち悪くて…でも、面白くて。という感じ。マンション内の拷問のシーンはしんどかったので、飛ばして読みました。他の方のレビューを読んで九州で実際にあった事件を基に書かれていると知りましたが、尼崎の事件を思い出しました。ぞっとします。

2014/08/04

グロいと聞いてはいたけど、本当にグロかった…。
北九州の事件をざっとWikipediaさんで調べてから読んだけど、北九州も小説もどっちもグロく本気で吐きそうになった…。

2014/08/04

監禁、暴力で支配、そしてマインドコントロール。
こんなおぞましい事件が実際にあるのだから怖すぎる。
人間じゃない。