ペンギンが教えてくれた物理のはなし の商品レビュー
理系大嫌いマンが物理の話を読めたぞ!!計算式はほとんどなく色んな例え話や答えを教えてくれて軽快な語り口と共にわかりやすい。生物学だけでは色んな発見が有り得なかったんだろうな。最後に行くにつれてお腹が空きます。
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ペンギンに惹かれて読んでみた。バイオロギングという方法を使った研究の本。物理のはなしと題名にあるけど、難しい内容ではなくめちゃ読みやすい。そして面白かった! 海の中を飛ぶように泳ぐのは知ってたけど、他の海の生き物と比較してもそんなに速かったなんてびっくり。 マンボウやアザラシやサ...
ペンギンに惹かれて読んでみた。バイオロギングという方法を使った研究の本。物理のはなしと題名にあるけど、難しい内容ではなくめちゃ読みやすい。そして面白かった! 海の中を飛ぶように泳ぐのは知ってたけど、他の海の生き物と比較してもそんなに速かったなんてびっくり。 マンボウやアザラシやサメなどいろんな生き物の速さやら体温やら環境やら。いろんなところに調査に行かれていて大変なことも多そうだけどご飯が美味しかったりいろんな生き物が見られて楽しそうだなぁ…
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ゆる言語学ラジオで堀元さんが本質本として紹介していて、なんだか興味がわいたので、久しぶりの図書館で借りてみた。 物理学か…難しいなぁ、 どんなところが本質なんだろうなぁ、 と思いながらページをめくる。 バイオロギングという耳慣れない単語が目に飛び込んで来て、そこからはあれよあれ...
ゆる言語学ラジオで堀元さんが本質本として紹介していて、なんだか興味がわいたので、久しぶりの図書館で借りてみた。 物理学か…難しいなぁ、 どんなところが本質なんだろうなぁ、 と思いながらページをめくる。 バイオロギングという耳慣れない単語が目に飛び込んで来て、そこからはあれよあれよと面白く読み進んだ。 複数の他人に聞いて比べたことはないけど、わたしは結構いろんなことに迂闊な人間なんだと思う。 この本は、自分の迂闊さに気づき、世界の見え方が変わった瞬間を何度となく思い出させてくれた。 たとえばそれは、マグロが時速100キロで泳ぐという巷説について。 随分と前に、なんとなく観ていたTVでクジラの特集をやっていて、その時にクジラの大きさが15メートルというナレーションをぼんやりと聞いた。 15メートル…うん、大きいな。 そう思いながら、その当時住んでいたアパートの横の長さが15メートルだということに思い至って、 うわぁ!クジラめちゃくちゃ大きい! と改めて驚いた。 マグロが時速100キロで泳ぐ話はなんとなく聞いたことがあったけど、まあちゃんとは把握していなくて、この本を読んでいるうちに、その巷説は誤りで、最近バイオロギングによって、だいたい平均7キロぐらいで泳ぐことがわかったと知った。 最初はふーんって思ったんだけど、 …え、マグロがどんぐらいの速度で泳ぐのかがわかったのってめっちゃ最近なんだ。あっ、そりゃ海を泳ぐ魚の時速を測る方法なんてないもんな、見てる人もよく考えたらいないだろうし。 うわっ、バイオロギングって凄いな。 …でも、100キロで泳ぐって、なんでそんな風に思われてきたんだっけ? ええっ、そんな方法で測られたものが今の今でもなんとなく信じられているんだ! こういう感じの新鮮な驚きをもたらしてくれる、わたしにとってとてもおもしろい本だった。 ところどころ理解が難しいところもあるけど、読み物としても渡辺さんの文章がたいそう面白い。 今回は図書館で借りてきてしまったが、 いずれ蔵書して読み返したいな。
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自然界から学べる事は多く、人間は謙虚でいなければならない。もしかすると、動物たちは既にそのあり様が最適だと悟り、人間のみが生の営みに悩んでいるのかも知れない。 生態学と物理学。多様性と普遍性の真逆の学問だというが、それが本当にそうなのかは分からないが、融合した領域が本著の主題。...
自然界から学べる事は多く、人間は謙虚でいなければならない。もしかすると、動物たちは既にそのあり様が最適だと悟り、人間のみが生の営みに悩んでいるのかも知れない。 生態学と物理学。多様性と普遍性の真逆の学問だというが、それが本当にそうなのかは分からないが、融合した領域が本著の主題。バイオロギングという機器を動物に装着し、その生態を追う事で分かってきた事がある。 アホウドリは46日間で地球を一周する。餌であるイカとその海流を求め偏西風に乗り東へ地球一周するアホウドリ。時速100キロ?のような誤りを正し、クロマグロは平均時速7キロである事を測定。それらが何故、そうなのか生物界の合理性を探る。目的と、目的に対する自らの身体設計について。大袈裟に言えば、神に近い領域だ。 と言いながら、堅苦しい本ではなく、南極調査の実態やGPSとアルゴスの違いの解説など、分かりやすくポップな語り口だ。例えば、ペンギン社会の観察。サラリーマンのようにせっせと餌を持ち帰る優良家庭と帰巣頻度が少ない問題家庭がペンギン社会にもある。優良家庭を観察しようと。 命を繋ぐという使命や普遍性は、生命全ての共通項。擬人化して見てしまうが、そんな楽しみ方で良いのだろう。あるいは逆、かも知れない。動物を擬人化するのではなく、自分達に動物を見出す。人間だからと悩んでも、いずれ、普遍性に帰着するのは真理。考えさせられる。
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ペンギンだけでなく、サメ、オットセイ、ヒメウやアホウドリなどのフィールドワークである。 テーマはバイオロギングで、動物の体につけて、潜水時間や泳ぐ速さ、深さを測ることである。最後の方でヒメウの飛ぶ速度を測定した。 鳥の羽が流線形なので飛べるというのは一部だけで、実際は渦巻のた...
ペンギンだけでなく、サメ、オットセイ、ヒメウやアホウドリなどのフィールドワークである。 テーマはバイオロギングで、動物の体につけて、潜水時間や泳ぐ速さ、深さを測ることである。最後の方でヒメウの飛ぶ速度を測定した。 鳥の羽が流線形なので飛べるというのは一部だけで、実際は渦巻のためにツバメが素早く飛べるということも説明されていた。 一般的な知識としてマグロの泳ぐ速度が時速80キロといわれていたのは間違いで、実際には8キロであったということである。80キロというのは、釣りあげてからそれを離して釣り糸がリールから出される長さと時間から計測したということであった。サメはわずか3キロということである。 今までの生物学の基本的な誤認された知識をただすのにいい本である。
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一言結論:フィールドワークや最新の手法を通して根源的な問い「動物にとって○○とは何か?」を明かそうとする熱意のこもった著作。苦労や失敗談が人間らしくて良いです。 感想:動物の生態を知るための手法バイオロギングを用いた革新的な研究について知ることができました。しかしそれだけでなく...
一言結論:フィールドワークや最新の手法を通して根源的な問い「動物にとって○○とは何か?」を明かそうとする熱意のこもった著作。苦労や失敗談が人間らしくて良いです。 感想:動物の生態を知るための手法バイオロギングを用いた革新的な研究について知ることができました。しかしそれだけでなく、根源的な部分で物理法則に基づいて解き明かそうとするアプローチが明快でした。体の大きさと代謝エネルギーとの関係など、動物の根底に流れる法則に触れることができる素晴らしい本だと思います。 こうした研究結果を論文でしか読めないではなく、一般層にも面白い文体によって広めていくことは非常に意義のある事だと思います。間口の広がった分野にはより多くの研究者が集まり、分野全体の発展に繋がります。 私は信条上動物が進化したとは思っていないのですが、こういう本を読むとやはり動物が進化したとは真逆の結論を指し示しているように思います。例えば著者は魚の多様な泳ぎ方に関して、「そこに設計思想がある」と言っています。そしてマグロの遊泳速度然り、これまでの常識が実はそうでなかったということは多々あります。バイオロギングがその辺りの根源にまでメスを入れて欲しいなと願うばかりです。
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体温と体重がエネルギー消費を決めるので大事 バイオロギング研究の今まで 文字で物理を説明してて理解しにくいし そういえば物理嫌いだったワ おっきい動物みたくなった。 クジラや鳥、そういえばヘラジカ見たいんだった
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動物に測定器を取り付け生態を調べるバイオロギングという手法による研究 46日で地球一周分の飛距離を出すアホウドリ 約1時間も潜水するアザラシ 2000メートルも潜るマッコウクジラ 体脂肪率45%のバイカルアザラシ 常軌を逸した太り方 防寒と浮袋代わり マグロは時速80Kmでは泳が...
動物に測定器を取り付け生態を調べるバイオロギングという手法による研究 46日で地球一周分の飛距離を出すアホウドリ 約1時間も潜水するアザラシ 2000メートルも潜るマッコウクジラ 体脂肪率45%のバイカルアザラシ 常軌を逸した太り方 防寒と浮袋代わり マグロは時速80Kmでは泳がない、8Km程度 ミズナギドリ達は常に夏の大フィーバーの中にいる。ワタリの秘密
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高校物理程度(代謝エネルギーは経験則から算出してる?)で語られる生物学の話は納得出来るし分かりやすく、とても面白かった。 基本はフィールドワークの本と思って読むべき。研究ってこんな事してるんだって紹介のイメージ。ユーモア溢れる言葉でワクワクが伝わってくるのが楽しい。データの精度が...
高校物理程度(代謝エネルギーは経験則から算出してる?)で語られる生物学の話は納得出来るし分かりやすく、とても面白かった。 基本はフィールドワークの本と思って読むべき。研究ってこんな事してるんだって紹介のイメージ。ユーモア溢れる言葉でワクワクが伝わってくるのが楽しい。データの精度が怪しいなあと思う部分が多かったけど、測定方法や生物という相手だから仕方ないのだろう……。最後のナットを緩めるに関してはデータの信憑性に疑問すぎるけど。アイデアとして出すのは良いけど、「これで相対風速測れてる!」ってなるのは色々説明して欲しいなとは思う……。読みやすいを目指して描かれてる本だから仕方ない……?工学者的な幅もあるの読んでて物凄く楽しい。 前縁渦とかはスマホで調べながら読めって事だろうけど、それにしても研究経過の写真とか1枚くらいは見たかったのがほんとに残念。
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バイオロギングを利用した生態学者さんの一作目。はじめから大変文章が上手…!適切な箇所でまとめに入るので、読みやすい。 熱い研究者たちのがっくりと欣喜雀躍(って書いてある文章初めて読んだ)の積み重ねで学問は成り立っているのだなあ 途中でマンボウを研究する大学院生澤井くんが出てく...
バイオロギングを利用した生態学者さんの一作目。はじめから大変文章が上手…!適切な箇所でまとめに入るので、読みやすい。 熱い研究者たちのがっくりと欣喜雀躍(って書いてある文章初めて読んだ)の積み重ねで学問は成り立っているのだなあ 途中でマンボウを研究する大学院生澤井くんが出てくるのが嬉しい
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