ここは退屈迎えに来て の商品レビュー
地方都市に住む、「ここではないどこか」を夢見る少女たちの短編集。 スクールカースト的に恐らく中か中の下くらいの子たちが出てきて、若さゆえの痛々しさとかが共感性羞恥心働いて辛い笑 そして、本編全部に登場する、スクールカースト上位に君臨するイケてる男、椎名一樹。椎名という名字がもうオ...
地方都市に住む、「ここではないどこか」を夢見る少女たちの短編集。 スクールカースト的に恐らく中か中の下くらいの子たちが出てきて、若さゆえの痛々しさとかが共感性羞恥心働いて辛い笑 そして、本編全部に登場する、スクールカースト上位に君臨するイケてる男、椎名一樹。椎名という名字がもうオシャレ感でてる。
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「ここで楽しくやってたら最初からどこにも行ってねーよバーカ だから俺にラーメン食わせろ!今すぐ俺にラーメン食わせろ!」 リア充はサブカルチャーを必要としないって、極端だけど一理ある。常に今いる場所と環境で居場所を見つけられる椎名のような人には必要のない世界な気がする。自分も地方出身だったら退屈から抜け出させてくれるアイデンティティを求めて東京に行っただろうな
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映画の予告編で知った原作。地方生活者データのレポートでも紹介されていて、気になって原作を購入。買ってから半年が経ち、ようやく読めた。 手元についてから読まなかったのは、自分も「この作品を読むのが怖かった」(解説より)から。自分は東京から電車で1時間くらいのニュータウンで生まれ育ち...
映画の予告編で知った原作。地方生活者データのレポートでも紹介されていて、気になって原作を購入。買ってから半年が経ち、ようやく読めた。 手元についてから読まなかったのは、自分も「この作品を読むのが怖かった」(解説より)から。自分は東京から電車で1時間くらいのニュータウンで生まれ育ち、東京で働いていたが、疲れて地方に引っ込んだ身分。それでもやっぱり東京の文化的環境の豊かさには今でも感謝をしていて、たまに東京に帰るたびにその凄さを再確認し、そしてあくまで東京をホームタウンだと思うようにしている。そして、「地方のダレた空気や、ヤンキーとファンシーが幅を利かす郊外文化を忌み嫌って」いる点では、カメラマンの須賀さんと近いのか。 直視したくない自分の感情を見せつけられる感覚はやはり思った通りで、あまり気分の良いものではないなと感じたり、あきらめの中で落ち着くべきところに落ち着いていく出演者たちに哀れみのような気持ちを持ったり、なんとも鬱屈した感覚で読み進んだ。それでも最後まで読み進められたのは、端々に描写される、平成前期のティーンエイジャーたちのファッションやテレビの話題が、まさに自分が通ってきたものだから。自分の思い出のイメージを投影し、まさに映画のように読むことができ、当時の確かに楽しかった思い出も同時に蘇えらせられたことで、不思議と嫌な感覚ではなかった。青春時代の思い出は、布団の中で叫びたくなるような恥ずかしいものも多い。その過去を呼び戻させられるのも、読む前は怖かったんだと思う。 そう言った恥ずかしいもの、思い出したくないことを含めて、今の自分だと思えば、やっぱり退屈なのは田舎だからではなくて、これまでの自分が退屈なだけだ、ということなのかも。
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読み始める前、軽く書評を読み、失礼ながら、あまり期待をせずに読みましたが、想像以上に面白く、スルスル読めました。 田舎育ち若者特有のコンプレックス、話題、不便さ… あぁ、分かる分かる!と懐かしさを感じました。 男性や都会育ちの方には共感は得られにくいかな。 短編集で各話...
読み始める前、軽く書評を読み、失礼ながら、あまり期待をせずに読みましたが、想像以上に面白く、スルスル読めました。 田舎育ち若者特有のコンプレックス、話題、不便さ… あぁ、分かる分かる!と懐かしさを感じました。 男性や都会育ちの方には共感は得られにくいかな。 短編集で各話なんとも言えない終わり方をする。それもまた良かったです。 期待値を上げたり下げたりすると、読んだ時の印象は変わりますが、何も情報を入れず、本を購入する事も勇気がいるので、どうしたものかなぁ…。
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自分が好きそうだな〜って結構前から気になってた本!やっと読めたけど微妙だった、、 あまり共感できる部分がなかったしわかりやすく今風な感じの言い回しを使ってる感が鼻についた 8個の短編集 で全てに色んな形で田舎で人気者の椎名がでてくる 田舎で自分の立場になんとなく満足してない主...
自分が好きそうだな〜って結構前から気になってた本!やっと読めたけど微妙だった、、 あまり共感できる部分がなかったしわかりやすく今風な感じの言い回しを使ってる感が鼻についた 8個の短編集 で全てに色んな形で田舎で人気者の椎名がでてくる 田舎で自分の立場になんとなく満足してない主人公たちと人気者の椎名 題材は面白そうなのにどれも面白くなかったな 特に最後の16歳で初体験をしようって決める女の子2人の話とか全く共感する部分なくて男が考える幻想の中のJKの会話みたいだなと思いながら読んだ
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途中で、 あれ、これってもしかしてとんでもないクズ男の話? と思ったり、 山下南っていったい全体どんなステキな女性なんだ? と思ったり、 最終的には、 中学高校時代、どんなに憧れていた人も 年を取れば普通のおじさんになっちゃうってことだな〜と 女の子の夢は夢でしかないんだなぁなんて思ったり、、 おもしろい 連作小説ってこーいうこと?! 2節目から止まらなくなって、どんどんシーナに興味が湧いて 読み進めました ひとりの人を、別々の時期に別々の視点から切り取ったお話 いろんな女の子に読んでもらって、感想を言い合いたい! 大人になって家族もできたシーナの、目を逸らさなきゃいけないほど胸を締め付けられるような切ない姿ってなんだったんだろう
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タイトルと表紙買い。 地方出身の女の子たちの話で、あまり人には知られたくない後ろめたい共感性がある。タイトルのセンスが良い。
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◾️record memo 女の子同士の友情は、スパークするようにひとときの蜜月を迎え、静かにフェードアウトしていく。 誰にも頼らないで生きていこう。誰にもっていうか、男に。行きたいところに自力で行って、したいことをする。誰にも貸し借りはなしで、後腐れもなく。 別の時代、別の場所、別の人生に、わたしは果てしなく憧れる。 ここぞというときにはシャネルを選ぶ、そういう女になっている。 クラスに休み時間を一緒に過ごす友だちはいても、映画や音楽を共有できる相手はいなかった。
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山内マリコさんの小説は『あのこは貴族』で初めて読んだ。山内さんは主人公の心理描写が上手い。主人公と私では境遇がまったく違うのに、私自身も同じ経験をしたことがあるかのような錯覚に陥る。1話では上京し田舎に出戻りした女の子の話で、私にそんな経験はないが、なんとも言えない「わかる」感覚...
山内マリコさんの小説は『あのこは貴族』で初めて読んだ。山内さんは主人公の心理描写が上手い。主人公と私では境遇がまったく違うのに、私自身も同じ経験をしたことがあるかのような錯覚に陥る。1話では上京し田舎に出戻りした女の子の話で、私にそんな経験はないが、なんとも言えない「わかる」感覚がある。どの話にも登場する「椎名」、私の過去にもそんな人がいた。 そして、ここまで書いたところで解説を読み、ハッとする。ロードサイドの「リア充」と「退屈」、私がこの短編の主人公たちにどこか共感してしまうのは、私自身が後者にカテゴライズされる学生だったからだ。
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女って自己中 女が嫌い でも女が好き 汚いけど綺麗 薄っぺらいけど深い 単純に見えて複雑と思いきや単純
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