55歳からのハローライフ の商品レビュー
村上龍の小説。 『13歳からのハローワーク』との関係はなし。 複数の中編小説だが、どれも定年間近の男性の生きざまがリアルで考えさせられた。
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まだ早かったかな(33歳) 寂しい話が多かった 暗い未来にひとつまみの希望が見えて終わりって感じ プーアル茶の犬の話は泣いちゃったな いちばんスッキリしたのは日本茶のおじさんの話かな あの女性とはもう会うことはないだろうけど、新しい夢?目標が見つかって良かったね
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60歳前後に直面する人生の転機。サラリーマンは定年を迎え、子どもたちは独立し、体の無理は効かなくなってくる。 コーヒーや紅茶、日本茶などを共通項とした中編小説集。 村上龍らしいと思わないが、いかにも実際にありそうな話ばかり。登場人物たちと同世代の人には刺さる物語だろうと思う。...
60歳前後に直面する人生の転機。サラリーマンは定年を迎え、子どもたちは独立し、体の無理は効かなくなってくる。 コーヒーや紅茶、日本茶などを共通項とした中編小説集。 村上龍らしいと思わないが、いかにも実際にありそうな話ばかり。登場人物たちと同世代の人には刺さる物語だろうと思う。
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5つの短編集。タイトルをハローライフでなくハローワークと思っていた…『13歳のハローワーク』が頭にあったからだろう、、なので読み出してタイトルと合わない内容に戸惑っていたけれど巻末の解説を読んで私と同じ勘違いをしていたとあり気づいた。ワークでなくライフ、55歳からはそうなんだと。...
5つの短編集。タイトルをハローライフでなくハローワークと思っていた…『13歳のハローワーク』が頭にあったからだろう、、なので読み出してタイトルと合わない内容に戸惑っていたけれど巻末の解説を読んで私と同じ勘違いをしていたとあり気づいた。ワークでなくライフ、55歳からはそうなんだと。5編それぞれの人生が見えてやっと腑に落ちた。結婚相談所とキャンピングカーに自分と重なるところを見た。
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55歳からどんなふうに生きていければ良いのか…。 そこから前向きになれるものを見つけられる? 歳ってもしかしたら関係ないのかな…? 私にとって、登場人物の気持ちを知るのは早かったかもしれないです。 入院中にポプラ図書でお借りしました。
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五編からなる中篇小説。 余談だが、長篇や短篇は今まで読んだことがあったが中篇は初めて。 五編とも面白く興味深く読むことができた。 なかてもペットロスは身につまされた。 4年前に亡くなった柴犬が思い出されて。
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共通して飲み物と未来への希望がポイントとなった短編集。まさに自分が今同年代なので共感できる部分が多い。年を重ねるにつれ自分自身の可能性が狭くなり未来への希望を持てなくなる気持ちはよくわかるし、子供が独立して会社からも役が外れると自分自身の存在意義を見失ってします事もあると思う。 ...
共通して飲み物と未来への希望がポイントとなった短編集。まさに自分が今同年代なので共感できる部分が多い。年を重ねるにつれ自分自身の可能性が狭くなり未来への希望を持てなくなる気持ちはよくわかるし、子供が独立して会社からも役が外れると自分自身の存在意義を見失ってします事もあると思う。 『キャンピングカー』にあるように、単なる趣味だけに生きる事が難しいのは、そういう活動だけでは自分自身の存在意義を確認できないからではないか。ひとはやはり社会的な存在、人から必要とされる事ではじめて自分自身の存在意義を確認できると思うと、外に出て行くことはとても大切な事だと思う。 また、迷ったときに立ち戻れる場所やメソッドがあるといい。この本の主人公にとっては特定の飲み物がそのメソッドで、全体の統一感を演出している。最近自分はお香に目覚め始めたけど、それが自分にとってのメソッドになればいいな、と思う。 『結婚相談所』での「やり直すとは他に生き方を見つけるということ・・・やり直しがきかないと思っている人の方が瞬間瞬間を大切に生きることができるような気がする」という言葉はとても心に響いたし、『空を飛ぶ夢をもう一度』では「死に至る病、それは絶望である」というキルケゴールのことばを思い出した。前述の通り歳をとると特に「未来への希望」を忘れがちになる気がするが、それを忘れそうになったら支えてくれる人の有り難みを噛み締め目の前の事を一生懸命行うことが大切と感じた。またこの話では因藤の奥さんが素敵な人で読んでで救われる。 『ペットロス』では『結婚相談所』とは異なり、新たな夫婦関係構築が希望に。夫婦関係もちゃんと言葉で話さないとコミュニケーションエラーからすれ違いが起こるとしみじみ感じた。最後の『トラベルヘルパー』のみ夫婦ではなく独身男だが、だからこそ余計に自分自身の存在意義を確認しづらいのか。最後のシーンで自分の使命を感じる部分はこの本全体を通じて象徴的だと思った。 どれもヒューマンドラマとしてとても面白いので、55歳前後のの方でまだ読まれてない方は是非ご一読をお勧めします!!
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人間は誰しもドラマを持っている。「青春」という言葉が叫ばれる近年、どうしてもクライマックスをこの若い頃に求めがちだが本当にそうなのだろうか。華々しい話では無い。まるで道草のようにそっと恋し、そっと悲しみ、そっと感動していく。 55歳という人生の後半戦をただの消化試合で終わらせなか...
人間は誰しもドラマを持っている。「青春」という言葉が叫ばれる近年、どうしてもクライマックスをこの若い頃に求めがちだが本当にそうなのだろうか。華々しい話では無い。まるで道草のようにそっと恋し、そっと悲しみ、そっと感動していく。 55歳という人生の後半戦をただの消化試合で終わらせなかった人々の物語。
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短編に出てくる主人公はだいたいコミュニケーション不足な気がする。なぜ、キャンピングカーで日本を周りたいと妻に言ってなかったのか? 55歳にもなると、他者に期待をしなくなり、それが原因で会話もしなくなってしまうのだろうか?すべてわかったつもり、分かってもらったつもりになるのだろうか?話すべきことは話したほうが良いんじゃないか。 どの主人公も飲み物が好きだったことには何か意味があるのだろうか?現実を飲み込めないから、代わりにお茶とか水を飲み込んでる、という比喩なのか?大して意味はないのか? 55歳では、若いうちとはまた違うような悩みがある。そうした現状を見れたのは面白かった。
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