1,800円以上の注文で送料無料

悪の出世学 の商品レビュー

3.5

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2017/09/26

ヒトラー、スターリン、毛沢東。彼らは国家を率いて大虐殺を行った。現代史における世界極悪人列伝の中には必ず入るだろう。しかし、忘れちゃいけないのは、彼らが名もなき庶民から一代で国家のトップに成り上がったこと。本書は彼らが大出世を果たしたという1点のみにスポットを当て、彼らの生き様か...

ヒトラー、スターリン、毛沢東。彼らは国家を率いて大虐殺を行った。現代史における世界極悪人列伝の中には必ず入るだろう。しかし、忘れちゃいけないのは、彼らが名もなき庶民から一代で国家のトップに成り上がったこと。本書は彼らが大出世を果たしたという1点のみにスポットを当て、彼らの生き様から世渡りのテクニックを学ぼうとする。 だから、本のジャンルとしては自己啓発本、ビジネス本なのだが、読んでみると初心者向けの歴史書としておもしろい。3人が悪人になる前のエピソードは意外と知られていないからだ。そして、それぞれの成り上がり術はみごとな非道ぶり。 まず、自分の忠実な腹心を作り、そいつに自分の気に食わない奴らを殺させる。その腹心がやり過ぎて評判が落ちれば、新たな腹心を作り、元腹心を含めて気に食わない奴らを殺らせる。その繰り返し。自らの手を汚さず、評判を落とさず。これぞ「悪の出世学」だ。

Posted byブクログ

2014/06/14

ヒトラー、スターリン、毛沢東の3人の、恐るべき仕事術、処世術、そして組織運営術。D・カーネギーの「人を動かす」が正のエネルギーによる交際術だとすると、こちらは悪魔の交際術で、まったくおススメできない。「殺人、拷問、盗聴等、上司の汚れ仕事を引き受けて弱みを握り、言いなりにする。」「...

ヒトラー、スターリン、毛沢東の3人の、恐るべき仕事術、処世術、そして組織運営術。D・カーネギーの「人を動かす」が正のエネルギーによる交際術だとすると、こちらは悪魔の交際術で、まったくおススメできない。「殺人、拷問、盗聴等、上司の汚れ仕事を引き受けて弱みを握り、言いなりにする。」「大きなイメージ作りは小さな改ざんから」「主義主張はもたない。常に勝ち馬に乗る」「最高権力を握ったら不満を表面化させ改善すると見せかけて粛正する」など。いけないやり方と知りつつ、やってしまうこともあるかも知れない・・・。

Posted byブクログ

2014/06/08

新聞広告で気になったので図書館で借りた。スターリン、ヒットラー、毛沢東の3人それぞれの立志伝というか、処世術というか。歴史を辿った内容で面白かった。タイトルはビジネス本チックだが歴史本として面白い。だいたいすぐ粛清するわけだから何の参考にもならん。 以下メモ。 ⚫︎敵の敵は味方。...

新聞広告で気になったので図書館で借りた。スターリン、ヒットラー、毛沢東の3人それぞれの立志伝というか、処世術というか。歴史を辿った内容で面白かった。タイトルはビジネス本チックだが歴史本として面白い。だいたいすぐ粛清するわけだから何の参考にもならん。 以下メモ。 ⚫︎敵の敵は味方。これは世界共通。 ⚫︎組織において決定権者が複数いる場合、その中での最小ユニットの過半数を、とることが全体の決定を左右する。

Posted byブクログ

2014/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私には面白かったーっ!! 三人の独裁者、どのようなひとなのかあんまり知らなかったのもあるかもだけど、筆者は歴史学専門ではなさそうなのに、三人とも詳しく書いてあります。 ただし、独裁者としてのトップまでは書いてあって、その後のヒトラーの自殺までのところはなかったから、そこもあると更によかったのかな。 私には分かりやすかったです。世界史面白いなと思えました^^

Posted byブクログ

2014/05/19

出世のためのTips本としては、結局粛清しまくるため全く参考にならないけど、ぼんやりとしか知らなかったヒトラーやスターリン、毛沢東についての権力を握るまでの歴史的な流れはわかりやすくまとまっていて勉強になった。

Posted byブクログ

2014/04/21

評判以上に面白くはなかった。もう少し世界史の知識があれば違ったのだろうけれど、大学受験が日本史だった僕にはサブキャラの名前を把握するだけで終わってしまった。

Posted byブクログ

2014/04/09

スターリン、ヒトラー、毛沢東はどうやって国のトップにのし上がったのか。3人の人生を並行させて、出世という切り口で論じたところが非常に面白かったです。 若い時は凡人扱いだったのに、策略や粛清を重ね、どうやって権力を集中させたのか。 思想をもたない、 敵の敵は味方 オールorナッ...

スターリン、ヒトラー、毛沢東はどうやって国のトップにのし上がったのか。3人の人生を並行させて、出世という切り口で論じたところが非常に面白かったです。 若い時は凡人扱いだったのに、策略や粛清を重ね、どうやって権力を集中させたのか。 思想をもたない、 敵の敵は味方 オールorナッシング 逃げる時はすばやく 常に多数派につく ライバルになりそうな人材は容赦無く粛清 など、それぞれの特徴がありました。 悪い人を見抜くためのビジネス書としても、歴史本としても、文学としても楽しめる本です。

Posted byブクログ