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弔い花 の商品レビュー

3.4

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    7

  3. 3つ

    14

  4. 2つ

    2

  5. 1つ

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2014/05/12

3作目と言う事を知らずに、読んでしまいました。 題名の「弔い花」とは、何かまがまがしいものかも、、、なんて、怖いもの見たさの興味心から、手に取りましたが、、、、 な~んだ、曼珠沙華の事でした。 彼岸花では、題名には、ならないかもしれない。 大工の石丸幸太郎は、「火事花」と言う。...

3作目と言う事を知らずに、読んでしまいました。 題名の「弔い花」とは、何かまがまがしいものかも、、、なんて、怖いもの見たさの興味心から、手に取りましたが、、、、 な~んだ、曼珠沙華の事でした。 彼岸花では、題名には、ならないかもしれない。 大工の石丸幸太郎は、「火事花」と言う。 菊代は、「思い花」と、可憐な花の名を口にする。 花が咲く時には葉が枯れて、葉が、茂る時には花は、姿を見せないから、葉は花を思い、花は、葉を思っているのに、一緒になることは出来ないと、、、 近江敬次郎が、桜材で、彫った花の伏線も、なるほど、、、と思う。 寛永元年1848年から、現在を、交互に、書き表しているところも、なるほどと思うけど、最初の2冊を読まずに、初めてこれを読んだので、、最初の登場人物だけでなく、系図が、書かれていて、やっと、理解出来た。 昔の物語が、現在にまでつながっているところは、面白いけど、なんか、最後が、物足りなく感じたのは、私だけなのでしょうか?

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2014/05/11

どうしても一作目のあの震えるような怖さ、凄味、に対して見劣りしてしまう感はあり残念。ですが、三冊を始めから読み返してみれば、伏線の回収はきっちりと成されている。素晴らしい。 そして、過去の歪みの怖さとともに、現代人の社会の歪みに、寒気が走るのです。

Posted byブクログ

2014/05/08

シリーズ第三弾で、完結編とのこと。2まで読んだ以上、外すことも出来ずに購読。 やはり独特な世界観は維持されつつ、今回は結末へ向けての盛り上がりが特に希薄な感じがしました。なんだか、過去と現在の話を交互に描写することで真相へ迫っていくのはいいんですが、あまりにも淡々としすぎていたと...

シリーズ第三弾で、完結編とのこと。2まで読んだ以上、外すことも出来ずに購読。 やはり独特な世界観は維持されつつ、今回は結末へ向けての盛り上がりが特に希薄な感じがしました。なんだか、過去と現在の話を交互に描写することで真相へ迫っていくのはいいんですが、あまりにも淡々としすぎていたというか、消化不良のような印象はあります。もちろん、シリーズ全部を読んで、その構成とかはすごいな、と素直に思えるんですが。 意外性よりも、ここまでの因果に1つの結末(終着点?)をもたらす為だけにある物語、だったような気がします。

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2014/04/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「長い腕」の完結版。長い長い復讐とそれにまつわる謎が明かされるとあって、喜び勇んで購入したのですが。 読み終わった感想としては「肩透かしかな」という感じです。 1巻、2巻、3巻とトーンダウンしていく様な印象です。 ある人物による時代を超えた復讐と罠が現代の人間に作用を及ぼし、様々な事件を引き起こしていく。 この設定は非常に面白く、既に鬼籍に入った人間の悪意と罠に翻弄される描写に引き込まれていたのですが、ラストに向かうにつれて素っ気ない描写になっていきます。 同じ章の中で時代があちこちへ飛ぶのも集中を削がれました。 重要なキーパーソンであるはずの人物の心の描写もあっさりとしていて、正直「え?」という感じです。 「あの人物」の罠の完成を期待していた人には、がっかりの内容かもしれません。

Posted byブクログ

2014/04/25

長い腕シリーズ3部作の最終巻。第1部の長い腕、第2部の呪い唄に比べると、近江敬次郎の残した罠や、罠にはめられた人たちが殺人を犯す動機が弱い気がする。描写が少ないせいもあるかも。とはいえ東屋敷が抱える構造的な怖さの描写部分は、寒気を感じながら、なるほどと納得。

Posted byブクログ

2014/04/18

シリーズ三作目。シリーズ物はだんだんつまらなくなっていくのが多いような気がするけれど、このシリーズはだんだん面白くなっていったと思う。テンポが良く、前二作に比べてとても読みやすかった。ただ、オチが何となくわかってしまうのが残念といえば残念だけれど。

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2014/04/07

前作ではお話への訴求要素を阻害していたように感じられた過去パートと現在パートの行き来が、本作は全然気にならず。むしろ前作までの内容を知っていたことと、何より石丸Dが本シリーズに関して無関係じゃないどころか、当事者の一人であることが明らかになるという点に興味津々。 そのためか、終...

前作ではお話への訴求要素を阻害していたように感じられた過去パートと現在パートの行き来が、本作は全然気にならず。むしろ前作までの内容を知っていたことと、何より石丸Dが本シリーズに関して無関係じゃないどころか、当事者の一人であることが明らかになるという点に興味津々。 そのためか、終止モチベーションが低下することなく読了。一気読みに近い状況で、久々に早めに読了しましたが、読後の感想としてはいくつか首をひねる点が… まずは前作までは全知全能クラスの存在感を放っていた石丸さんが、ラストシーンでのあの展開を予想できなかったという点に理不尽さを感じてしまいます。石丸Dだったらあの程度の“アクシデント”は予想していて然るべきかと思うのです。前作までの聡明さがあれば、二十三重にも張り巡らせた防護策で回避してても変じゃないかなー、と。 そしてもう一点は妙にしっくりこないラストシーン。何ですかね、この煮え切らない感じは。意味がありそうで意図が全く読めないあのエピローグ(二ヶ月後)は「これで終わり?」感が強烈に感じられるのであります。 終盤までのお話がいい感じだっただけに、終わり方が微妙だった点が少々残念。本作でシリーズ完結だったと思うのですが、補完のための小品集など出していただきたく思うのが本音であります…

Posted byブクログ