弔い花 の商品レビュー
「長い腕」シリーズ完結編。連綿と続いた近江敬次郎の呪いはようやく終焉を迎えることになるのでしょうか。 早瀬を襲うさまざまな災厄。そのもとになる「呪い」の恐ろしさよりもむしろ、無関係なくせに迎合して乗っかる人々が恐ろしいやら腹立たしいやら。これもまた現代の「呪い」といえるのかもしれ...
「長い腕」シリーズ完結編。連綿と続いた近江敬次郎の呪いはようやく終焉を迎えることになるのでしょうか。 早瀬を襲うさまざまな災厄。そのもとになる「呪い」の恐ろしさよりもむしろ、無関係なくせに迎合して乗っかる人々が恐ろしいやら腹立たしいやら。これもまた現代の「呪い」といえるのかもしれないなあ。
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長い腕シリーズ最終巻 2作目と同じように、さまざまな時代の話が並行して進み ラストにフラグ回収となる。 石丸さんの謎が解けたのはいいけど あまりスッキリしない終り方だったかも。 ちょっと期待しすぎました。
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2月-7。3.0点。 長い腕シリーズ完結編。前作から時間が経ちすぎ、 忘れている。但し、謎は解けたかな。 ラスト、あの人物が破滅になったのは痛快。 積年の恨みというひと言かな。
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三部作の完結編。主人公の島汐路が、江戸時代から繋がる宮大工の呪いとの戦いに終止符を打つ。建築に密かに仕組まれた呪いの正体を、現代、江戸時代、敗戦後の三つの時代を超えて解き明かす構成が秀逸。 様々な伏線が一つに畳まれていくので、恐らく3部作を念頭にプロットされた小説だったと思う...
三部作の完結編。主人公の島汐路が、江戸時代から繋がる宮大工の呪いとの戦いに終止符を打つ。建築に密かに仕組まれた呪いの正体を、現代、江戸時代、敗戦後の三つの時代を超えて解き明かす構成が秀逸。 様々な伏線が一つに畳まれていくので、恐らく3部作を念頭にプロットされた小説だったと思う。1作目のホラー的な要素や、より生活感のあるリアルな島汐路のキャラクターが良かったが、3作目は終盤に向けてスピーディな展開になった感じがした。待ちに待った作品だったので、じっくりタイムトラベルを楽しみながら読めたかな。
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話の流れや伏線の回収などとても良かったと思えるのに、いまいち話に入り込めなかったのは主人公をはじめ登場人物に魅力がなかったせいかもしれない。近江敬次郎の呪いという線では第1話が一番良かった。 自分も日本人に生まれたからには、日本家屋の建築の素晴らしさを少しはわかるようになりたいものだ。今の自分では歪んだ屋敷にも気づけないかと思う。
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事件の解決と共に、敬次郎の呪いもある意味完結して思わず溜め息が洩れる。 違う場所違う時代で彼に縁を持つ者たちが動き、その想いが時を越え繋がってゆく様は見事で重厚。 結局最後まで触れられなかった敬次郎の胸の内が一番のミステリーでありパンドラの匣なのだろう。その匣は彼の死で放たれてしまったが、残った一抹の希望が汐路の父のような存在だったのかな。
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「長い腕」の3部作もついに終了。 1作目から間が開きすぎて、敬次郎の呪いってなんだっけー、な状態。「長い腕」を本棚の奥から引っ張り出してきて、軽く読み返してから読んだ。 汐路ちゃんおつかれ、って感じ。 感動のフィナーレ、というわけにはいかなかったけど、3冊それぞれでしっかりミステリー、ホラーしつつ、敬次郎の呪いもしっかり解決。複線も回収して、きれいにまとまったかな。 石丸さんの最後は残念だったけどね。
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「長い腕」三部作、最終巻。 最終巻にして、人物関係が繋がり、敬次郎が最後に残した呪いも明らかにされる。最後、上手く纏めてきたナ感は得られたものの、時代が何度も行ったり来たりして、少々読み辛いのと、2作目から少し間が空き、曖昧な記憶のまま読み進めざるを得なかったのが残念なところ。...
「長い腕」三部作、最終巻。 最終巻にして、人物関係が繋がり、敬次郎が最後に残した呪いも明らかにされる。最後、上手く纏めてきたナ感は得られたものの、時代が何度も行ったり来たりして、少々読み辛いのと、2作目から少し間が空き、曖昧な記憶のまま読み進めざるを得なかったのが残念なところ。これから読む方は是非とも三作一気に読んで戴きたい。ただ、呪いのかけ方も1作目が一番衝撃的だったかな。2作目も3作目の今回も、それを超えるほどではなかった。
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「けいじろう」の幼少期、つまりは 呪いが始まるきっかけが鮮明になって面白かった。 石丸さんがあんな形で関わりがあったのも驚き。 すっきりと終わる訳ではないけれど 大きな区切りはついたので、終わったな。という 感が大きく残ったのがよかった。
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ここにきて驚きの相関図が現れた。『長い腕』を書いたときにここまでの展開を考えていたのかな。 もう一度はじめから読みたくなっちゃったじゃないか。
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