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代償 の商品レビュー

3.5

50件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2016/08/20

とにかく嫌な気分になる話の流れで、読むのをやめようかと思った。 でも、途中からそれだけじゃないかもという予感がする展開になってきたので読み進めた。 完全な決着があればよかったけどなぁ。何だかしつこそうだもの。 達也と比べればここまでひどくないけど、犯罪性のない軽度なら、こういう...

とにかく嫌な気分になる話の流れで、読むのをやめようかと思った。 でも、途中からそれだけじゃないかもという予感がする展開になってきたので読み進めた。 完全な決着があればよかったけどなぁ。何だかしつこそうだもの。 達也と比べればここまでひどくないけど、犯罪性のない軽度なら、こういう人いるよ。 周りにあることないこと言って、不快にさせてコントロールする人。最初は善人ぶってるから騙されるけど、たいていは矛盾が生じて「この人、おかしい」ってなるよ。 周囲の人々の真実の話と照らし合わせることが大事。

Posted byブクログ

2016/03/26

3月-11。3.0点。 主人公と、遠縁の少年。少年が泊まりに来たときに、 家が火事になり、両親が焼死。 強烈な個性の少年と、その母親。 大人になってから、少年が犯罪を犯し、主人公が弁護人に。 ラスト近くまで、ムカムカ。 でも良かった。

Posted byブクログ

2015/09/07

悪知恵の働く浅沼(安藤)達也と奥山圭輔が絡む物語だが、父母を亡くした圭輔が弁護士となって活躍し始めて話しが大きく展開する.達也が殺人容疑で逮捕され、弁護を圭輔に依頼してきた.中学の同級生だった諸田寿人と一緒に達也と彼の義母道子の悪巧みを徐々に解き明かしている過程が楽しめる.中華料...

悪知恵の働く浅沼(安藤)達也と奥山圭輔が絡む物語だが、父母を亡くした圭輔が弁護士となって活躍し始めて話しが大きく展開する.達也が殺人容疑で逮捕され、弁護を圭輔に依頼してきた.中学の同級生だった諸田寿人と一緒に達也と彼の義母道子の悪巧みを徐々に解き明かしている過程が楽しめる.中華料理店での謎解きの場面が圧巻だ.道子のだらしなさは平凡だが、カネ絡みの執念には驚嘆する.

Posted byブクログ

2015/04/04

イタくて読むのがつらかった。 こんな小学生居るはずがない・・・ やっと読み終えた。そのことにホッとした。

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2015/02/23

恐ろしいストーリーだが、メチャ惹かれながら読む。こんなマインドコントロールする鬼畜が生きている思うとおぞましい。人の悪と善が表裏一体に見え隠れするから、読み出したらとまらないのかなぁ(^^) しかし、達也は許せん❗️

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2015/02/18

何不自由のないで、暖かい生活を過ごしていた主人公の圭輔は、世紀末と言われた2000年を境に、生活が変わってしまうのである。 血のつながりのない遠縁のいとこが、介入してから、火事で家庭も、両親も、財産も全て失ってしまう圭輔。 その従兄の母親が後見人になり、小学生から虐待に近い生活を...

何不自由のないで、暖かい生活を過ごしていた主人公の圭輔は、世紀末と言われた2000年を境に、生活が変わってしまうのである。 血のつながりのない遠縁のいとこが、介入してから、火事で家庭も、両親も、財産も全て失ってしまう圭輔。 その従兄の母親が後見人になり、小学生から虐待に近い生活を強いられることになる。 唯一の友人のおかげで、そこの生活を脱出し、成人して、弁護士になる。 しかし、圭輔の前に、またもや、悪魔の様な従兄の達也が、現われ、犯罪者扱いされて収監されているので、弁護を頼まれる。 嫌と言えないようなマインドコントロールされている圭輔は、どんどん達也の思うつぼにはまっていってしまう。 裁判で弁護は出来なかったが、アリバイ成立で、達也は、無罪になってしまう。 しかし、昔の友人と、好きだった女性の妹とが、最後に達也と母親の罪を暴露する。 どんどん引き込まれる小説であった。 子供への虐待事件、尼崎の虐待事件、60過ぎ女の結婚詐欺殺人事件の事が、現実にあるのだと、思ったら、この小説の内容の事もあり得るような感覚になってしまった。 しかし、最後の方の展開が、達也に対しての罪の多さ、重さに対する天罰が、少なすぎるように思われる。 もう少し、達也に対して、罪の重さと同じぐらいの『代償』が、あってもいいのではないだろうか? しかし、面白い小説でもあったが、この世界に現実にある話かもしれないようなと、思うと、背筋が寒くなった。

Posted byブクログ

2014/10/08

冒頭 ───  七月が過ぎても世界は終わらなかった。 「なんだよ、二学期もあんのかよ」とクラスの誰かがぼやいた。  騒いでいた大人たちは、照れ隠しなのか、それとも心のどこかでやっぱり世界の破滅を願っているのか、こんどはコンピューターが狂って西暦2000年の元旦に文明は崩壊すると唱...

冒頭 ───  七月が過ぎても世界は終わらなかった。 「なんだよ、二学期もあんのかよ」とクラスの誰かがぼやいた。  騒いでいた大人たちは、照れ隠しなのか、それとも心のどこかでやっぱり世界の破滅を願っているのか、こんどはコンピューターが狂って西暦2000年の元旦に文明は崩壊すると唱えはじめた。  証券取引所のコンピューターが煙を噴き上げたり、飛んでいる飛行機が片っ端から落ちたりすることもなく、普通に年があけ二十世紀最後の年になった。 ─── 「本の雑誌」か「ダ・ヴィンチ」で推奨されていた作品。 小学生の圭輔には達也という遠縁の同い年の男子がいた。 達也が啓介の家に遊びに来ていた時、圭輔の家は火事になり、両親が死んでしまう。 その後、圭輔は達也の家に引きとられ生活をすることになるのだが、圭輔はそこで酷い扱いを受けるとともに、達也の怖さを知ることになる。 その圭輔の救いは、図書室で出会った寿人という無二の親友を得たことだった。 寿人と知り合いになったことで、圭輔は地獄のような生活から逃れることができ、のちに弁護士にまでなる。 その圭輔の所属する弁護士事務所に突然飛び込んで来た弁護の依頼。 それは、殺人で起訴された達也からのものだった------。 最初から中盤までは全く胸糞の悪くなるような話で、怒りをどこにぶつけたらよいのか、耐えられなくなるような思いだった。 小学生でこんな悪ガキがいたら、少年法など不必要。 一刀両断、今すぐにでも死刑にしてやりたいほどの小僧だ。 こんな悪ガキの小学生、現実にいるのかなあ? いや、いるかもしれないな、今の時代なら------。 それが十数年後に再び現れ、自分の弁護をしてくれという。 なんで弁護を引き受けるんだよ、圭輔!!と叫びたいほどだった。 もちろん、小説上の伏線としてここで引き受けないとあとの話が続かなくなるからだけどさ。 圭輔には自分自身、知られたくない後悔と秘密があったのだ。 でも、それは考え過ぎじゃないの? 圭輔の意気地なし、といらつきながら読み進めた。 ずっと気分の悪いまま読み進めたが、タイトルが「代償」なのだから、最後は報いが来て、スカッとしたおわりになるんだろうと期待したのだが、全くそうじゃなかった。 これじゃ、あかんじゃないの。 後遺症が残ったって、有罪になったって、無期懲役や死刑には持っていけないだろう。 ということは、圭輔も寿人も、今後安閑としてられないということじゃないの? 達也がこのままで終わらせるはずないじゃん。これほどの極悪人が。 君たちの命が再び狙われるに決まっているじゃないか。 ああ、気分が悪い終わり方だ。 伊岡さん、これじゃあ「代償」にならないよ------。

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2014/09/28

設定とか、あらすじには惹かれるものはあり、読んでいてもそれなりに引き込まれる内容なんだけど、もう一歩かな。細部がイマイチなのと、終盤が尻すぼみというか、力尽きたというか。暇つぶしには十分でした。

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2014/09/25

あああああ! こん男のこづらにくさっ!! と、方言全開で叫びたくなるような 実に実に不愉快なキャラクター・達也。 だけどねぇ こんな男って、リアルで出会うとちょっと魅力的なんだよねぇ。 始末が悪いよねぇ。(苦笑 そんな私は道子さんを嗤えないわ。 道子さんサイドに立った読み方なら...

あああああ! こん男のこづらにくさっ!! と、方言全開で叫びたくなるような 実に実に不愉快なキャラクター・達也。 だけどねぇ こんな男って、リアルで出会うとちょっと魅力的なんだよねぇ。 始末が悪いよねぇ。(苦笑 そんな私は道子さんを嗤えないわ。 道子さんサイドに立った読み方なら 美しくもなく、歪んじゃいるけど これは恋愛物語だもの。(…なのか?ぅむむ。) ラストはしょうがないよね。 因果は巡る糸車 って昔聞いた通り。 で、なにか困った事態に陥っても なるべく圭輔には依頼したくないわぁ。 なにこのお間抜け加減。 あんな辛い時代を過ごしておきながら、これだもの。 不憫過ぎるわ! 今後は幸せに尻に敷かれとくが良いさ。(笑。

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2014/08/29

.8.29読了。悪の申し子にみいられた平凡な少年奥山圭輔。母親のまたいとこと称する道子に連れられた達也が家に入り込んでくるうちに家に不穏な雰囲気が漂い、何不自由なく育った圭輔の家庭が崩壊していく。何もかも失いながらも弁護士となった圭輔の前に、強盗殺人の被告となった達也が弁護を頼ん...

.8.29読了。悪の申し子にみいられた平凡な少年奥山圭輔。母親のまたいとこと称する道子に連れられた達也が家に入り込んでくるうちに家に不穏な雰囲気が漂い、何不自由なく育った圭輔の家庭が崩壊していく。何もかも失いながらも弁護士となった圭輔の前に、強盗殺人の被告となった達也が弁護を頼んでくる。嫌悪しながらも達也にあやつられ、また、破滅させられそうになる圭輔。 前半、圭輔の少年時代がかわいそうでたまらず、達也、道子親子にどうしようもなく嫌悪感を抱きます。後半はいったいどう展開していくのか目を離すことができず、のめり込んで読了。よかったです。

Posted byブクログ