二歩前を歩く の商品レビュー
スリッパが一人でに動く、浴室の電気がつけっぱなしになるなど日常の「あれ?」がオカルト的?に証明された短編集。こういうちょっとした身近な不思議に焦点をあててミステリー仕立てにする点が面白かった。
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数々の超常現象を解き明かすミステリ。ほんの些細な超常現象に潜む謎は確かに解かれるのだけれど、超常現象自体が否定されないというのはなんだか新鮮。そういうこともないとは言い切れないのかも? 少しホラーっぽい雰囲気もあって好み。 お気に入りは「ナナカマド」。うわ、このラストにはぞくりと...
数々の超常現象を解き明かすミステリ。ほんの些細な超常現象に潜む謎は確かに解かれるのだけれど、超常現象自体が否定されないというのはなんだか新鮮。そういうこともないとは言い切れないのかも? 少しホラーっぽい雰囲気もあって好み。 お気に入りは「ナナカマド」。うわ、このラストにはぞくりとさせられてしまいました。いっそのこと気づかないままの方が幸せだったのかも……?
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証明されていないことが無いことだとは言えない。 僕は可能性を捨てていないだけです。 研究者小泉とその周辺に起きるちょっぴりホラーな短編集。 超常現象をさらりと推理する小泉がかっこいい! ホラーでオカルトなのになぜか科学的な気さえしてくるあたりが石持マジック。 救いようのない結末...
証明されていないことが無いことだとは言えない。 僕は可能性を捨てていないだけです。 研究者小泉とその周辺に起きるちょっぴりホラーな短編集。 超常現象をさらりと推理する小泉がかっこいい! ホラーでオカルトなのになぜか科学的な気さえしてくるあたりが石持マジック。 救いようのない結末のお話もあったけど最終話「九尾の狐」でほっこり。 このまとめ方も素晴らしい。 いつも思うことだけど この作家は内容もさることながらタイトルが秀逸。 今回も新刊案内を見た瞬間に読まずにいられないと思った。 これも石持マジックか。
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オカルト的に理論的な解決をつける、なかなか洒落た演出。 しかし、残念なのはせっかく短編で、登場人物が被るのに、石持的な連作の作りではなかった事かな。。。
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+++ 不可解な謎と論理のアクロバット。 石持ミステリーの真骨頂!! スリッパが勝手に歩く? 留守の間に風呂場の照明が点く? 現代科学では説明のつかない不思議な出来事。 幽霊のしわざか、はたまた超常現象か? そこに隠れた法則を見つけ出したとき、意外な真相が浮かび上がる! ++...
+++ 不可解な謎と論理のアクロバット。 石持ミステリーの真骨頂!! スリッパが勝手に歩く? 留守の間に風呂場の照明が点く? 現代科学では説明のつかない不思議な出来事。 幽霊のしわざか、はたまた超常現象か? そこに隠れた法則を見つけ出したとき、意外な真相が浮かび上がる! +++ 表題作のほか、「一歩ずつ進む」 「四方八方」 「五か月前から」 「ナナカマド」 「九尾の狐」 +++ 企業の研究所に勤める小泉が同僚や後輩、先輩たちのいささか尋常ではない悩みを聞くうち、論理的に謎を解き明かす連作である。特に変わったところもない小泉が、超常現象かと思われるような謎を、些細な引っ掛かりから少しずつ解き明かしていくのが、なるほどと思わされて興味深い。そしてそれだけでは終わらず、解き明かされた先に見えてくるものの禍々しさと、それまでの日常の謎的流れとの落差に愕然とさせられるのである。なんと恐ろしいことだろう。ぞくぞくする一冊である。
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この作者らしいが…「超常現象」で片付けていくのがな~ホラーぽいしな~最後の話しはいいな~ 201...
この作者らしいが…「超常現象」で片付けていくのがな~ホラーぽいしな~最後の話しはいいな~ 2014.4.17
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前作『三階に止まる』を読んでいる石持ファンは、こう思っただろう。嗚呼、そっちに行っちゃったのね…。あの1編がターニングポイントになったのか? うーむ、大変内容を説明しにくい作品集である。あらすじすら書けない。探偵役はある会社の研究職の男、小泉。一応理系の僕が思うに、彼は柔軟...
前作『三階に止まる』を読んでいる石持ファンは、こう思っただろう。嗚呼、そっちに行っちゃったのね…。あの1編がターニングポイントになったのか? うーむ、大変内容を説明しにくい作品集である。あらすじすら書けない。探偵役はある会社の研究職の男、小泉。一応理系の僕が思うに、彼は柔軟性が高く、むしろ理系としては珍しいタイプだろう。研究者としても優秀に違いない。 全6編とも、小泉は社内の知り合いからの相談に乗る。「一歩ずつ進む」。おい、そこまでわかっていてそれでいいのか…。「二歩前を歩く」。おい、さっぱり解決していないがそれでいいのか…。「四方八方」。最初からドン引きだが、結末もドン引き…。 「五ヵ月前から」。最後まで言わないのは小泉の優しさなのか。「ナナカマド」。このご時世にこんなことが起きたら万々歳だが、意図を知ったばかりに…。それにしても、読み解く小泉も小泉だが、この会社はこんな社員ばかりでいいのかよ。 最後の「九尾の狐」だけ毛色が違う。意外といえば意外だが、そもそも石持さんはこの手のネタは得意だったはず。このような作品集をこのようにまとめられるのは、石持浅海だけ。新機軸のようで、やることは同じ。ファンなら苦笑しつつも許せるだろう。 石持マニアの満足度はそれなりに高いと思うが、一般読者には薦めにくい。石持作品の傾向を熟知していてこそ、こういうネタも感慨深いが、普通のミステリファンが受け入れられるかどうか。最初に読む石持作品にしてはいけない。 『三階に止まる』に収録のあの1編は、本作に含めた方がよかったかもしれない。あの1編で心構えができていたとも言えるし、意外性を削いでしまったとも言える。今後このシリーズを継続するのか、注目したい。
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以前は苦手だった石持浅海だが、再挑戦したらあっさりと読めた。背筋がブルッと震えるような作品の連続。ミステリーというよりはホラーのようなテイストなのだろうか。気持ち悪い作品だなと思ったりもした。
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オカルトは苦手なのだけど、ロジカルに話が進むので 読みやすかった。 もっとも、最終話以外は、かなりヘビーな話では あったのだけど。 それにしても、「小泉」の正体が気になる(笑)
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「理系だからこそ、現代科学ではわかっていないことは山ほどある」という小泉の言葉にはっとした。 鵜呑みにして信じこむか、頭から否定してかかるか。それが文系のとりがちな行動である、とも言える。 確かに、科学的な証拠を揃えて否定するまでは、あるともないとも言えないのが「超常現象」という...
「理系だからこそ、現代科学ではわかっていないことは山ほどある」という小泉の言葉にはっとした。 鵜呑みにして信じこむか、頭から否定してかかるか。それが文系のとりがちな行動である、とも言える。 確かに、科学的な証拠を揃えて否定するまでは、あるともないとも言えないのが「超常現象」というものだろう。 そうやって、小泉は論理的に解明していこうとするわけだ。仮説、実験、検証の手順を踏んで、なおかつ残るもの。それがこの作品に描かれている物語というわけだ。 結びつけ方がとても面白かった。 押さえつけていた蓋が外れて、隠していたものが溢れてくる様子が、時にホラーっぽく、時にしんみりと描かれている。 「ナナカマド」という増えるガソリンの話がどうにもやりきれなかった。
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