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二歩前を歩く の商品レビュー

3.5

40件のお客様レビュー

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2014/06/28

連作短編集。 オカルトミステリーというのか、不可思議な出来事に対し、不可思議を肯定して謎解きしていくというもの。 ラストの「九尾の狐」が清々しくてよかった。 (図書館)

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2014/06/21

帰宅すると、脱ぎ散らかしたはずのスリッパが必ず揃えられている。どころか、スリッパは一歩ずつどこかに向かっているような気がする……。(「一歩ずつ進む」) 最近、道ゆく人になぜか避けられるようになった。僕の顔になにかついているのだろうか。(「二歩前を歩く」) 亡き妻の髪の毛を壁一面に...

帰宅すると、脱ぎ散らかしたはずのスリッパが必ず揃えられている。どころか、スリッパは一歩ずつどこかに向かっているような気がする……。(「一歩ずつ進む」) 最近、道ゆく人になぜか避けられるようになった。僕の顔になにかついているのだろうか。(「二歩前を歩く」) 亡き妻の髪の毛を壁一面に塗り込めたあげく死んでしまった男。(「四方八方」) 五ヶ月ほどまえから、朝消したはずの風呂場の照明が、帰宅すると必ずついている。(「五ヶ月前から」) 車のガソリンが、三割ほどに減ると必ず、勝手に七割ほどに増えている。(「ナナカマド」) 僕に仕事を頼むとき、先輩の後ろで揺れるポニーテールが、意思をもっているかのように二つに割れることに気付いてしまった。(「九尾の狐」) ホラー寄りの嫌ミス?さまざまな超常現象がなぜ起こるのかが主体の謎。謎をといてくれる小泉くんがほどよくキャラが立ってていい感じ。お手軽にぞくっと感を楽しめる短編集だった。

Posted byブクログ

2014/06/19

科学で説明できないことはたくさんあるから あり得ないなんて言下に否定することは研究者はしない かもしれないけれど 説明できない現象ばかり、良く思いつくものだ

Posted byブクログ

2014/05/30

一見スピリチュアルな現象を論理的に解き明かしてオチを付けるという手法はミステリでは珍しくありませんが、本作はスピリチュアルな現象を論理的にスピリチュアルであると証明していくという珍しい短編6編。非論理的推理過程が気になる著者ゆえ、逆にこちらの方が説得力を増すようです(笑。特に最終...

一見スピリチュアルな現象を論理的に解き明かしてオチを付けるという手法はミステリでは珍しくありませんが、本作はスピリチュアルな現象を論理的にスピリチュアルであると証明していくという珍しい短編6編。非論理的推理過程が気になる著者ゆえ、逆にこちらの方が説得力を増すようです(笑。特に最終話は秀逸◎。

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2014/05/29

いつもの石持節だが、 ちょっとオカルトな展開の短編集。 「四方八方」が結構良い感じ。 映像にしても良さそう。

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2014/05/28

ミステリとホラー?の融合。結構怖い話が多い中、最後の話だけはほっこりできた。この人はもうちょい軽快なテイストの短編集の方が好きだけど、最近そういう作品少なくて残念。

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2014/05/26

なかなか面白かった。 何故という部分にこだわった短編集ミステリ。 家に帰るとスリッパが勝手に動いてるだの、道を歩いてると向かってくる人が必ず二歩前で避けるだの、起こる現象については超常現象だがそれについては追求せず何故それが起こるか、動機に着目してる。 結論は超常現象らしくホラー...

なかなか面白かった。 何故という部分にこだわった短編集ミステリ。 家に帰るとスリッパが勝手に動いてるだの、道を歩いてると向かってくる人が必ず二歩前で避けるだの、起こる現象については超常現象だがそれについては追求せず何故それが起こるか、動機に着目してる。 結論は超常現象らしくホラー仕立てのものが多い。 変わった切り口だけど、ロジカル性があり面白かった。

Posted byブクログ

2014/05/26

外出してる間に移動するスリッパ…ガソリンが勝手に増えてる車…壁紙に亡き妻の髪を塗り込む男…など霊的な超常現象にまつわる短編集。 「ないと実証できないことを否定はできない」と、同僚たちの身に起こることをごく普通のことのように検証してる研究職の男がいい味だしてる。

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2014/05/18

「オカルト」なんだ。 と思って読んでいたけど、単なるオカルトじゃなくて、感動オカルト(?)だった。 最後の「九尾の狐」は最高に良かった!この女性を主人公に、違った物語が創れそう!

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2014/05/11

石持浅海新刊♫ 今回は、ビールに目のない小泉くんが、社内で起こる小さな不思議を解いてゆく短編連作。ミステリの形式だけど、起きる現象はことごとく超常現象なのが、石持作品らしいなー。世にも奇妙な物語の雰囲気に似てる。 背筋がぞっとするものもあれば、ハッピーエンドもあり。いろんな味が...

石持浅海新刊♫ 今回は、ビールに目のない小泉くんが、社内で起こる小さな不思議を解いてゆく短編連作。ミステリの形式だけど、起きる現象はことごとく超常現象なのが、石持作品らしいなー。世にも奇妙な物語の雰囲気に似てる。 背筋がぞっとするものもあれば、ハッピーエンドもあり。いろんな味が楽しめて、面白かった。個人的には、ラストの九尾の狐が好きかな。 居酒屋の描写がこれでもかと出てくるところと、社内業務のディテールが妙にリアルなのも、相変わらず(笑)。仕事してる気分になってみたり、いるいるこんな上司!と思ってみたり。うちの会社にも小泉くんがいたら面白いのになー。

Posted byブクログ