二歩前を歩く の商品レビュー
ホラーとミステリがうまく融合されていて、すごく好みな感じでした。 両方の要素がある場合、京極堂シリーズのように、怪奇現象のように見えて実はちゃんとカラクリがありました、という作品が結構多い。でも、この作品では、怪奇現象が起こる「原因」についてはミステリ的手法で解き明かすけ...
ホラーとミステリがうまく融合されていて、すごく好みな感じでした。 両方の要素がある場合、京極堂シリーズのように、怪奇現象のように見えて実はちゃんとカラクリがありました、という作品が結構多い。でも、この作品では、怪奇現象が起こる「原因」についてはミステリ的手法で解き明かすけど、怪奇現象そのものは依然としてそこにある。 例えば、トイレに花子さんが出たとして、花子さんが死んでしまってトイレに出るようになった経緯は科学的、理論的に証明されるけど、花子さん自身は幽霊として確かに存在している的な。 怪奇現象については、スリッパが勝手に進むとか、ガソリンが減るといつの間にか給油されているとか、派手じゃないけど「何それ!?」と興味をそそられるものが多いです。ラストはホラーとしてのオチもついていて、なかなか怖い。最後の話だけはちょっとほっこりする内容でした。 連作短編になっていて、どの話でも「小泉」が登場人物から相談を受けて謎を解き明かします。各話の主人公たちは何らかの罪を犯している人が多く、それが怪奇現象の引き金になっているのですが、小泉に相談する前に自分の胸に聞いてみたらどうなんだ。心当たりありすぎでしょ! 中には展開が読めてしまった話もありましたが、全体的にはミステリとしても、ホラーとしても楽しめると思います。
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石持浅海らしかった。上手く数字が組み込まれててどの短編も楽しめたけど、テーマの都合上か似てしまっているので若干単調に感じる。 一歩ずつ進む、がいちばん好き。ナナカマドはラストが納得いかない…。 三階に止まるは何故これに収録されなかったんだろう?
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石持浅海の、怪奇系ロジカルミステリ。連作短編集。 非科学的な現象に対し、その発生理由をロジカルに解き明かしていく、という作品集。 結構面白かった。 フーダニットやハウダニットが丸ごと削がれているのはさすがに少し寂しく、ミステリとしては評価しがたい。 しかし、人外のなにかが、人間味...
石持浅海の、怪奇系ロジカルミステリ。連作短編集。 非科学的な現象に対し、その発生理由をロジカルに解き明かしていく、という作品集。 結構面白かった。 フーダニットやハウダニットが丸ごと削がれているのはさすがに少し寂しく、ミステリとしては評価しがたい。 しかし、人外のなにかが、人間味溢れる理由でささやかに生活に入り込んでいく感じは、温かいエンターテイメントとして読み応えがある。 作品が、1-2-4-5-7-9と進んでいくのも、遊び心があって好き。 「ナナカマド」はどこの雑誌で既読だった。一番好きなのは「五ヶ月前から」だろうか。 3-
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幽霊的なものが存在する世界における安楽椅子探偵もの。 ホラーテイストだが、連絡短編でパターンがわかってしまうと、あまり怖くなくなってしまう。ネタはホラーなのだが。 なので最初の「一歩ずつ進む」が、もしやそう来るのか?しかし? という感じで、一番怖さはあったかも。あと、こういう人がそういうことしてるって話なんだろーか、というのもまだわからなかったので。 しかし、この小泉の同僚たち、ヤバすぎでしょう。いわゆるDQNじゃないのにDQNなことしすぎ。そこが石持ワールドではある。 現実に考えると一番怖いのは表題作。見えないものにいつ後ろから突き飛ばされるかわからないなんて怖いわー。 下種さ爆発なのが「四方八方」。もお石持っぽいなあ、と思ったが、そういえばこれによく似た実話があった…。というかそれだけじゃなくよくある話かも。現実の方がもっと下種で怖いかも。ごめんなさい石持さん。 「ナナカマド」は、ミイラ化した水子の足が脇腹に刺さるってそんなことありえんのかよと笑った。ミイラのほうが損壊しそうなものだが。 「九尾の狐」でなんかほっこり締めにしているのが石持っぽくなかった。 ほかに「五カ月前から」を収録。
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ミステリーに超常現象。。。 超常現象を解明するのではなくて、超常現象を前提にして、その超常現象を起こす原因となる人の気持ちに焦点を当てるミステリー。。。 面白い。
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超常現象を扱ったミステリ、超日常の謎って感じ。 どんな原理で起こるかではなく、どういう理由で起こるかを 解き明かします。 文系よりも理系の人の方が超常現象に理解があるらしいけどホントだろうか?
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「How]ではなく、「Why」の解のみを求めたミステリ。石持さんらしく、ほぼ後味の悪く仕上がってました。すらすら読めたけど、ちょっと物足りないかな。
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軽い調子で書いてあるのに 急にホラー展開になるのが 意表を突いていて面白い。 単純に楽しく読めた。 小泉本人のお話もほしかったかな。
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2014.6.29読了ホラーなのに…といってはおかしいですが、私は基本的にホラーは嫌いなのです。嘘は怖くないから。でも、すごく怖かった!面白かったです。☆五つ!
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ロジカル×ホラー。 石持さんには、アイデア創出本を、書いて欲しい。 なぜ こういう不思議でロジカルな話を思いついて形にできるのか。
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