ワンナイト の商品レビュー
ステーキハウスを経営している夫婦の妹の歩は、35歳にもなってひとり気ままなオタク生活を満喫。その干物っぷりを心配して、夫婦は歩の為に合コンを計画する。 本気で結婚したい人が集まった合コンのはずが、結婚に興味ない人や実は既婚者などもいてその場はなんとなく食事して終わり。そんな簡単...
ステーキハウスを経営している夫婦の妹の歩は、35歳にもなってひとり気ままなオタク生活を満喫。その干物っぷりを心配して、夫婦は歩の為に合コンを計画する。 本気で結婚したい人が集まった合コンのはずが、結婚に興味ない人や実は既婚者などもいてその場はなんとなく食事して終わり。そんな簡単にうまくいくもんじゃないよね~と傍観していた夫婦。 しかし、思わぬ進展が6人それぞれに起こっていく。 同世代の話なので、共感できるものも多く楽しく読めました。特に男と女の駆け引きする姿がおもしろくて^m^ あ~あ、男ってバカだね~なんて思ってしまいました。 大人になってからの恋愛ってやっぱり若い時とは違うし、好きだ!愛してる!というだけじゃない何かを求めてるんでしょうね。 人の繋がりや縁ってほんと不思議、私も大切にしたいなと思いました。
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一晩の合コンに集まってくる人たちの、出会い、別れ、そしてそれぞれの幸せがみえてくる。 他の人にはともかく、自分にとっての幸せは何かと考えさせられる。 きっかけが何であれ得れた人生がいとおしく思えればそれで良し、と思えて楽しめた。
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+++ ステーキハウスのオーナー夫妻が、独身でオタクの妹を心配するあまり開いた合コン。そこに集まった、奇妙な縁の男女6名。結婚したかったり、したくなかったり、隠していたり、バツイチだったり…。彼らのさざ波のような思惑はやがて大きなうねりとなり、それぞれの人生をかき回していく―。ま...
+++ ステーキハウスのオーナー夫妻が、独身でオタクの妹を心配するあまり開いた合コン。そこに集まった、奇妙な縁の男女6名。結婚したかったり、したくなかったり、隠していたり、バツイチだったり…。彼らのさざ波のような思惑はやがて大きなうねりとなり、それぞれの人生をかき回していく―。ままならないけれども愉しい人生を、合コンをモチーフに軽妙な筆致で描く、かつてない読後感を約束する傑作長編! +++ 題材は合コンなので、ずしっと重いわけではないのだが、ただただ出会いに浮かれている男女の姿が描かれているわけではないので、それぞれの境遇や生き方を思うと、なにやら胸に迫るものも多いのである。そもそも結婚や離婚に対する考え方や、夫婦の在りようがひと昔前とはかなり変わってきている昨今、合コン前後の彼らを見ていると、望む望まないにかかわらず、何かに縛られているように見えてしまうのはわたしだけだろうか。知識や自由が幸福に結びつくとは限らないかもしれないとふと思わされた一冊でもある。
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合コンに参加した6人の話。人生どこで何があるかわからないなあ!上手くいく人がいたりダメな人もいたり。人それぞれ幸せの形って違うよね。
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一夜の合コンに参加した男女6人と、その周りの人達の結婚にまつわる短編連作集。 なかなか面白くてて、ニヤニヤしながら一気に読みました。
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「真面目な合コン」で同じテーブルの席に着いた6人。気合が入っていたり義理だったりしぶしぶだったり、彼ら彼女らの思惑は様々。けれど6人ともが、この合コンが人生のターニングポイントのひとつとなったのだった…、 という男女6人の人生模様が軽妙に描かれた連作短編集ですが、いや楽しく読めま...
「真面目な合コン」で同じテーブルの席に着いた6人。気合が入っていたり義理だったりしぶしぶだったり、彼ら彼女らの思惑は様々。けれど6人ともが、この合コンが人生のターニングポイントのひとつとなったのだった…、 という男女6人の人生模様が軽妙に描かれた連作短編集ですが、いや楽しく読めました! こういう合コンがきっかけで云々…となると男女のドロっとした関係とか駆け引きとかそういう話っぽいですが、そしてそれもなくはないのですが、あまりにもあっけらかんとしたふわふわな文体で描かれているので、さっぱりと彼らの人生模様を楽しめるのです。もともと作者さんの文章はどことなくふわりとしたとらえどころないところがあると感じてるのですが、「ピエタ」ではかなり抑えていたそのふんわりさがこの作品では全開になっていて、幅広いベクトルの物語を紡げる人だなと思えたのでした。 オタク女子のキテレツな展開もかなり「ありえん…」というレベルで面白くはありましたが、個人的は「結婚願望バリバリ」な彼女の鮮やかなオチのついたエピソードが素敵です。その後の彼女の人生のどっしりさ加減もあいまって、いいキャラしてるなあとへらりと思いました。男の人には、まあ、気の毒に、という言葉しか出ませんが。 合コンというだけで軽薄な男女の物語ぽいイメージがあるのかもしれませんが、ぜんぜん違い、斬新な切り口の物語だと思うので、個人的にはとてもオススメしたい本です。
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大島真寿美さんの本はたくさん読んでいますが、私の場合は好き嫌いが分かれます。今回は好き。とても面白く一気に読みました。タイトルに惹かれてつい手に取ってしまうのだと思います。何気ない日常で事件も起こらないのですが読みやすい文章で物語に引き込まれます。 「ワンナイト」というタイトルで...
大島真寿美さんの本はたくさん読んでいますが、私の場合は好き嫌いが分かれます。今回は好き。とても面白く一気に読みました。タイトルに惹かれてつい手に取ってしまうのだと思います。何気ない日常で事件も起こらないのですが読みやすい文章で物語に引き込まれます。 「ワンナイト」というタイトルですが、とても真面目に結婚を前提とした合コンに参加した男女の連作短編集です。
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合コン、はるか昔にやった記憶があるぐらいで、身近な話題ではないせいか?新鮮だった。連作短編集、ユーモアもあって楽しく読了。
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定義自体が間違っているかもしれないけど、ライトノベルという感覚で終わってしまった。ある夜の出来事(=合コン)をきっかけに変わった何人かの人生。なんというか、もっと"小説"になり得る題材なのでは?と、惜しいような気がした。
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冒頭─── 「うまくいかないものだわねえ」 鏡子が言うと、義弘は、しようがあるまい、といくぶん投げやりに応え、翌日の仕込みをするために奥の厨房へと消えていった。 後片付けの済んだテーブルを拭きながら、鏡子は少しがっかりする。 合コンって難しいのね。 義弘の妹の歩に良いお相...
冒頭─── 「うまくいかないものだわねえ」 鏡子が言うと、義弘は、しようがあるまい、といくぶん投げやりに応え、翌日の仕込みをするために奥の厨房へと消えていった。 後片付けの済んだテーブルを拭きながら、鏡子は少しがっかりする。 合コンって難しいのね。 義弘の妹の歩に良いお相手でも見つかれば、と鏡子がしゃしゃり出て、常連客の主催する合コンに無理矢理、歩を参加させてみたものの、遠目で観察していたかぎりでは、歩はほとんど蚊帳の外だった。 恥ずかしながら、これまで一度も合コンをしたことがない。 そもそも、僕が若かった時代にはそんなものは存在しなかった。 先輩が後輩の女の子を連れてきての一緒の飲み会とか、そういう出会いはあったけれど、参加者全員が異性の相手探しという同じ目的で開かれる飲み会なんて、いったい誰が最初に考えついたのだろう。 見合いという古いしきたりに綻びが見え始め、その代わりに生まれた新しい相手探しシステム“合コン”。 まさに時代に応じて作り出されたものなのかもしれない。 まあ、今の合コン自体は、結婚に切羽詰った人たちだけが参加しているわけではないけれど。 三十代半ばになりながら、なかなか結婚の気配が見えない義理の妹を何とかその気にさせようとセッティングしたステーキハウスでの合コン。 目論見は無駄に思ったように見えたが、その一夜限りの合コンが、参加した六人の男女たちのその後の人生を微妙に狂わせていく。 一度だけの他愛もない出会いが、これほど人間の将来に影響を及ぼすなんて、誰も想像できなかったろう。 六人の個性が際立っていて、合コンに参加した理由も人それぞれ。 だからこそ、彼らのその後は思わぬ展開を見せていく。 たかが合コン、されど合コン。 一度の出会いで不思議な未来が生まれるかも知れない。 微かな希望を胸膨らませ、今日も人々は合コンに出かけていく。 大島真寿美さんの小説を初めて読んだが、文學界新人賞でデビューした割には、それほど文学ブンガクしていない軽い筆致である。 ユーモアのセンスも高く、随所で笑わせてもらった。 その他の作品も人気があるようなので、ちょっと追いかけてみたい作家だ。
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