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エウレカの確率 経済学捜査員 伏見真守 の商品レビュー

3.2

32件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

    2

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2015/04/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯人や犯行動機、その周辺の人間・・・事件の中身が今ひとつだったけど、プロファイリングは私の好きな分野。行動経済学も「経済学」なんていうから堅苦しいのかと思いきや、わかりやすかったし案外興味深かった。 麻耶が仕事に後ろ向きで熱意がない様子だし子供っぽくて魅力なかった。なんでこの人、刑事に???と人事の目をちょっと疑ってしまった。 刑事の仕事を惰性でやってるんなら、悪いけど麻耶はもういらない。今後は伏見さんはプロファイラーの盛崎さんと組めばいいんじゃない?お互い激しくぶつかるかもしれないから、周りはハラハラだろうけど。

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2015/04/13

★★★★★ 経済学者が捜査するという新しい観点の警察もの 【内容】 連続殺人事件が発生したが警察はその糸口もつかめないでいた。そんな捜査に「経済学者」の伏見真守が参画することとなった。 【感想】 超面白いです。 「プロファイリング」ってもう警察ものでは一般化しており目新しさが...

★★★★★ 経済学者が捜査するという新しい観点の警察もの 【内容】 連続殺人事件が発生したが警察はその糸口もつかめないでいた。そんな捜査に「経済学者」の伏見真守が参画することとなった。 【感想】 超面白いです。 「プロファイリング」ってもう警察ものでは一般化しており目新しさがありません。この作品は「プロファイリング」が見落とす3割を救う「行動経済学」が主役です。 この「行動経済学」って感じで書くと難しいんだけど、誰もが無意識のうちに考えていることを具現化しているだけなので、納得感がありなんども頷いてしまいます。 新しいジャンルを作ったという点も大いに評価できます! 物語としてもうまくできており、二転三転が巧みであり完全に術中にハマりました。随所に見られた伏線もキッチリ回収しており文句なしです。 続編も楽しみ! 映像化もイケルと思いますので、主演は松潤。精神科医は藤木直人でおねがいします。 なお「エウレカ」とは、古代ギリシャ語の「見つける」って意味です。

Posted byブクログ

2015/03/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日々それはもうたくさんの「○○探偵」的な、探偵役に某か付随させたミステリ作品が掃いて捨てるほど刊行されている訳ですが、経済学はちょっとだけ異質かなと思い、表紙がまきえびさんだったので、気が向いた時に読もうなんて思っていたらあれよあれよと重版かかって、先日遂に第二弾まで刊行されていたのでようやく読みました。 この手のものは比較的キャラクターありきで、短編集(もしくは連作)で読みやすくというのが多い気がしますが、こちらはしっかり長編。そして思ったよりキャラクター主張が激しくなく、なかなか硬派な印象だったのが良かった。いや個人的にはキャラクター小説もそれはそれで喜んで楽しむタイプですが、最近多すぎて、なかなか読後まで良い意味のひっかかりが残るものには出会えなかった昨今。これはなかなか良いのじゃなかろうか。 猟奇めいた連続殺人事件とはいえ、そこまで猟奇的すぎず、それを経済学とプロファイリングの組み合わせなど見せながら進む、ありそうでなかった捜査展開の斬新さ。 そんな一見カッチリした現代的舞台にもかかわらず、意味ありげなカウンセラーだとか双子の少年だとか、実は王道ゴシックミステリ的要素が盛り込まれていたり。そういうところはそれなりにキャラクター色を濃いめなのも好み。結末がまた王道ゴシックミステリ寄りで終わるという意外性。それにもれなく付いてくる「悲哀」の空気感が味わえるとは、この本を読み始めた段階では想像だにせず、嬉しい誤算。 そんなわけで、途中からちょっと先が見える展開にはなりつつあったけれど、ここでこの王道展開を見られるとは思わなかったので個人的にはアリ。むしろ次作にも桐生が絡んできたら面白いのにーなんて。 初回がそれなりに当たって、次作の刊行が早いものは、2作目で読み続けられるかが決まりやすいので、次を読むのがなかなか怖いですが、初回の印象は高かったので期待したい…!

Posted byブクログ

2015/02/21

行動経済学という聞きなれない方法で 普通では解決できない謎を解いていってしまう すごいお話でした。 机上で組み立てられて解かれていく 事件の真相はいかに!? と思いながらも、伏線はちょっぴり判りやすくて おそらくこれがキーになる事象、などと 考えながら楽しめる1冊。 きっと、行動...

行動経済学という聞きなれない方法で 普通では解決できない謎を解いていってしまう すごいお話でした。 机上で組み立てられて解かれていく 事件の真相はいかに!? と思いながらも、伏線はちょっぴり判りやすくて おそらくこれがキーになる事象、などと 考えながら楽しめる1冊。 きっと、行動経済学の説明が専門的だから 推理のほうはあえてわかりやすくして エンタテイメント性をより高めてくれているのかな? などと余計なことを考えながら読み終えました(笑)。 そして2冊目が出る頃になって登録忘れてた ことに気づいた! 「本の収穫祭」でPOPを書いたので 特別に愛着のあるお話になりました。

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2015/01/27

読みやすいし、行動的分析を用いて、犯人を推理するというのが面白かった。 なるべく、理論的にいたいと考えているけど、バイヤスはしっかりかかってるかも。 犯人の犯行動機は、とってつけた感も。

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2015/01/27

なんかなぁ 経済学で事件を解決するってのは面白いと思うんだけど、キャラクターにあまり魅力が感じられなかった...。伏線も伏線だろうなとすぐわかっちゃったし...。

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2015/09/04

昔ながらの警察官と、経済学捜査員(行動経済学者)と、プロファイラ―が事件解決に挑む物語。行動経済学者の伏見真守が数式を書いたり理論について話したりすると、行動をともにする若い女性刑事が必ず説明を求め、そのおかげでかなり理解が深まっていくと思います。プロファイリングで解決するのが七...

昔ながらの警察官と、経済学捜査員(行動経済学者)と、プロファイラ―が事件解決に挑む物語。行動経済学者の伏見真守が数式を書いたり理論について話したりすると、行動をともにする若い女性刑事が必ず説明を求め、そのおかげでかなり理解が深まっていくと思います。プロファイリングで解決するのが七割、残りの三割で行動経済学が役に立つ、伏見はそう言いますが、プロファイリングや従来の捜査手法を敵視しているわけでも、軽視しているわけでもありません。一刻も早く事件を解決したい、ただその一心なのです。伏線も丁寧に張ってあって、回収もうまくいっていたように思います。前半で犯人の見当がついた(もしかして、と思った)のですが、そこから上手くはぐらかされ、でも最終的に当たってました。ただ、女性刑事が刑事らしくなさすぎるのがちょっと…。自分が刑事に向いていないと悩む設定ですし、読者代表としてはいいのかもしれませんが、普通すぎるのを通り越して間抜けすぎる気がしました。続編が2015年2月に出るそうなので楽しみです!

Posted byブクログ

2014/11/02

 新しいミステリー!?  説明されている行動経済学の知識だけでなく、主人公の思考の随所に経済学的な考え方が散りばめられていて、面白かったです。もちろん経済学を知らない人にとっても面白いと思いますが、背景知識があるとまた少し面白いです。  経済学の知識が大活躍した!!という意味では...

 新しいミステリー!?  説明されている行動経済学の知識だけでなく、主人公の思考の随所に経済学的な考え方が散りばめられていて、面白かったです。もちろん経済学を知らない人にとっても面白いと思いますが、背景知識があるとまた少し面白いです。  経済学の知識が大活躍した!!という意味では、インパクトは弱かったと思いました。しかし、そもそも経済学自体がそんなにインパクトが強い学問では無いだけかもしれないです。細かなところが大切なのです。

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2014/10/25

行動経済学という観点から犯人を捜すというテーマは新鮮なのだが、折角の個性的そうな登場人物も生かされず残念。 本書を読んで感じたことは、ただただ経済学者・伏見とコンビを組む刑事・麻耶のネガティブさ。 作中で苦手とする阿久津から麻耶の弱腰で事件に対して真正面から立ち向かわない姿勢に対...

行動経済学という観点から犯人を捜すというテーマは新鮮なのだが、折角の個性的そうな登場人物も生かされず残念。 本書を読んで感じたことは、ただただ経済学者・伏見とコンビを組む刑事・麻耶のネガティブさ。 作中で苦手とする阿久津から麻耶の弱腰で事件に対して真正面から立ち向かわない姿勢に対し、そんな人間に捜査されて浮かばれないのは被害者だと言い渡されるシーンがあるが、まさにその通りとしか思えない。 話の展開よりも麻耶に対してのイライラが募って読了。

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2014/09/29

 人と人との関係が、あっさりしている。登場人物の個性とか、相互の関係の人間くささは、あまり伝わらない。  けれど、そういう「図式」的なところが、経済学的な場合分けの考え方につながるのだろう。  それしても、こういう「図式」的な場合分けが、そんなに有効なのだろうか?補完的ということ...

 人と人との関係が、あっさりしている。登場人物の個性とか、相互の関係の人間くささは、あまり伝わらない。  けれど、そういう「図式」的なところが、経済学的な場合分けの考え方につながるのだろう。  それしても、こういう「図式」的な場合分けが、そんなに有効なのだろうか?補完的ということは分かる。視点を変えるということも分かる。ただ、そういうことも実際の場合には考えないというのは?   30%のバランス、この小説は、ギリギリせーふか。    

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