暗い越流 の商品レビュー
若竹七海の新作読んだの久しぶり。出してたことに気づいたのもつい最近だけど… 同じ主人公の短編集かと思いきや、これまでのシリーズで出てきた葉山晶もあればそれ以外の全然違うやつもあって、あれこれ混ざった短編集だった。まあまあ、かな?連作の方がよかったなーというのが個人的な好み。
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始めは少し物足りないと思っていましたが、どんでん返しが決まると楽しいです。ただ少し展開が読みやすい(突然モブキャラの本名しっかり提示したりよくあるパターンの料理)ので話によっては犯人やその後の流れがわかってしまうかもしれません。それも含めておもしろいと思えればいいのですが、雰囲気が似ている話が多いので驚きたいひとには不向きかも?ただ、読めたと思ってももう一ひねりあるので凝ってて好きです。 視点の人物の悪意の見えるラストにはぞくぞくしました。
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若干ブラックなミステリ短編集。 最後の数行でヒヤリとしました。 案外家族がテーマとしてあるのかも。 葉村晶のシリーズは以前読んだ海外の女探偵物が思い起こされて好きです。
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若竹の久し振りに巡り会えた。とにかく若竹の作品は涙物で面白いから、年に一冊は欲しい。文庫も出たとこだから若竹にすれば仕事をした方かも! 葉村にも出会え、相変わらずトラブルに巻き込まれて悪運で乗り切る活躍に又も涙物。年齢もアラフォーに成ったそうな。カノジョの幾末に心配は無いが、段々...
若竹の久し振りに巡り会えた。とにかく若竹の作品は涙物で面白いから、年に一冊は欲しい。文庫も出たとこだから若竹にすれば仕事をした方かも! 葉村にも出会え、相変わらずトラブルに巻き込まれて悪運で乗り切る活躍に又も涙物。年齢もアラフォーに成ったそうな。カノジョの幾末に心配は無いが、段々ユーモアが増してきている。 短篇集で、他の作品は家族絡みのブラックユーモアが効いている。勿論謎解きはピカイチで梅雨時の読み物には最適かも!
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若竹七海さんって、何を読んだことがあるか、そもそも何か読んだかさえ思い出せない。これは評判がいいので手に取ってみたが、なるほど、楽しんで読める短篇集だ。 タイトルからもわかるが、どれも明るい話ではなく、ブラックなところも結構ある。でも、イヤーな感じはなくて品がある。それぞれの最...
若竹七海さんって、何を読んだことがあるか、そもそも何か読んだかさえ思い出せない。これは評判がいいので手に取ってみたが、なるほど、楽しんで読める短篇集だ。 タイトルからもわかるが、どれも明るい話ではなく、ブラックなところも結構ある。でも、イヤーな感じはなくて品がある。それぞれの最終盤にちょっとしたツイストがあって、これがうまい。作者は寡作らしいが、確かにこれは量産できないだろうなあと思った。
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何かの雑誌で書評を見て面白そうだったから借りてみたが、 すぐに推測できたり、どこかで読んだことがあるオチばっかだなぁ。
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人間の「悪意」は、底がしれないということ。 このところ平和なはなしばかり読んでいたのでずどんと来た。 やっぱうまいわぁ。 葉村が出てきたのでひさびさ連作!?と思ったけど微妙に違った。しかし面白い。 探偵やめちゃうのかなー。さみしいなー。
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短編集。表題作「暗い越流」は日本推理作家賞受賞。 冷めた視点、一筋縄でいかないラストは結構衝撃的でどの話も面白かった。外れ無しの短編集。 (図書館)
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読破しようと途中で止まってた若竹さんの新刊! 有難いことに寡作なので追いつけるか。流石に内容が濃い。 表題作は日本推理作家賞受賞。 五十円玉二十枚ってなんやっけ。読み直さなきゃ。
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+++ 5年前、通りかかった犬に吠えられ飼い主と口論になった末に逆上し車で暴走、死者5名、重軽傷者23名という事件を引き起こした最低の死刑囚・磯崎保にファンレターが届いた。その差出人・山本優子の素性を調べるよう依頼された「私」は、彼女が5年前の嵐の晩に失踪し、行方が知れないことを...
+++ 5年前、通りかかった犬に吠えられ飼い主と口論になった末に逆上し車で暴走、死者5名、重軽傷者23名という事件を引き起こした最低の死刑囚・磯崎保にファンレターが届いた。その差出人・山本優子の素性を調べるよう依頼された「私」は、彼女が5年前の嵐の晩に失踪し、行方が知れないことをつきとめる。優子の家を訪ねた「私」は、山本家と磯崎家が目と鼻の先であることに気づいた。折しも超大型台風の上陸が迫っていた…(「暗い越流」)。第66回日本推理作家協会賞“短編部門”受賞作「暗い越流」を収録。短編ミステリーの醍醐味と、著者らしいビターな読み味を堪能できる傑作集!! +++ 表題作のほか、「蠅男」 「幸せの家」 「狂酔」 「道楽者の金庫」 +++ どの物語も、初めから屈折していて一筋縄ではいかない。どれも気を抜けない面白さである。だが、事件も解決、スッキリした、と安心しそうになる最後の最後に、黒い企みがちらっと顔をのぞかせるのである。その後の展開が――あるとすれば――恐ろしい。それとは別に、お馴染みの葉崎市や葉村晶が登場するものもあって、思わず懐かしい知人と再会したような心持ちにもなる。最後の最後まで気を抜いてはいけない一冊である。
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