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ルーズヴェルト・ゲーム の商品レビュー

4.1

370件のお客様レビュー

  1. 5つ

    114

  2. 4つ

    153

  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/10/10

『オレたちのプライドを見せてやれ!』 〜要約〜 かつてルーズヴェルト大統領が言った。野球で一番おもしろいスコアは八対七だと。本書は不況に苦しむ中小企業の社会人野球部が舞台。不景気によるリストラ・競合先との吸収合併・物言う株主など次々と襲いかかる会社の危機に廃部寸前の野球部が真っ...

『オレたちのプライドを見せてやれ!』 〜要約〜 かつてルーズヴェルト大統領が言った。野球で一番おもしろいスコアは八対七だと。本書は不況に苦しむ中小企業の社会人野球部が舞台。不景気によるリストラ・競合先との吸収合併・物言う株主など次々と襲いかかる会社の危機に廃部寸前の野球部が真っ向から立ち向かっていく物語。 〜感想〜 やはり池井戸作品は面白い。本書は社会人野球を舞台としていながら、野球に詳しくなくてもその情景がしっかり浮かび上がってくる。登場人物それぞれの境遇がしっかり描かれており、逆境に立ち向かう際の焦りや苦悩はこちらもハラハラしてしまうほど。バラバラだった会社が野球を通じてやがて一つになっていくストーリーは痛快そのもので、程良い青臭さが個人的にはいいなと思いました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 発売日 ‎2014/3/14 ページ数 ‎512ページ 読了時間 約240分 寸法(縦・横・高さ) ‎14.8cm x 10.8cm x 1.9cm

Posted byブクログ

2024/10/08

社風ってどうやって醸成されるのか。やはり会社を率いる社長の存在なのか。それを理解した役職者たちの存在なのか。それともすべての社員か。 テーマの企業野球。野球が会社に何をもたらすのか。選手は何を求めて戦うのか。 などなど考えつつ、この物語を楽しんだ。 私にとって3作目の池井戸潤...

社風ってどうやって醸成されるのか。やはり会社を率いる社長の存在なのか。それを理解した役職者たちの存在なのか。それともすべての社員か。 テーマの企業野球。野球が会社に何をもたらすのか。選手は何を求めて戦うのか。 などなど考えつつ、この物語を楽しんだ。 私にとって3作目の池井戸潤のスポーツもの。戦う選手の心情にまで思いが飛ぶので、、、苦しくて苦しくてたまらず、大声で青島の社歌を拳をふり歌い、応援したつもりになった。 落としどころとしては、これ以上はないんだろうな。読後感は良い。

Posted byブクログ

2024/09/29

会社経営と野球部の運営の様子並行して重なりながらの展開。池井戸潤さんのテンポの良い展開でどんどん読み進められました。野球の描写も少なくしたと池井戸さんが言っていましたが、十分に情景が浮かんできました。気持ちの良い展開で満足です。

Posted byブクログ

2024/07/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

あっという間に読み終わりました。 企業間の対立、魅力的なキャラクター、野球というスポーツ性がうまく絡み合って、ワクワク、時にハラハラしながら読むことができました。個人的に笹井さんが大好きで、なんだかんだ試合を見にきてくれたり、意外と熱い人だったりということが分かってニヤニヤしながら読みました。 陸王の方がもう少し波乱があって楽しかったなと思ったので星四つにしていますが、内容はとても面白かったです。

Posted byブクログ

2024/06/17

池井戸潤の小説は、どうにもならないようなどん底から這い上がる設定が好き! 最後まで諦めない姿勢が、自分の生き方の目標になっている。小説のようにはうまくいかないけど、気持ちが良い。もっと彼の小説を読みたくなる。

Posted byブクログ

2024/05/21

序盤からかなり重苦しい展開。さらに希望が見えたと思ったらそれが閉ざされ、暗雲が立ち込める。それはもう読んでてイライラしてくるし、読みたくなくなってしまう程に、精密に、緻密に表現しています。 だからこそ、終盤、一気に逆転していく様は気持ちいい。 作中で青島会長が8対7、いわゆるルー...

序盤からかなり重苦しい展開。さらに希望が見えたと思ったらそれが閉ざされ、暗雲が立ち込める。それはもう読んでてイライラしてくるし、読みたくなくなってしまう程に、精密に、緻密に表現しています。 だからこそ、終盤、一気に逆転していく様は気持ちいい。 作中で青島会長が8対7、いわゆるルーズヴェルト・ゲームの中でも7対0からの逆転ってのが一番面白いというところがありますが、この本の展開はまさしくそれに準じていると感じました。だからこそ、終盤のひっくり返すのがいい 社会人野球が衰退している今、この本にある不景気時に「社会人野球」というものはコストでしかないと捉えられてしまうのはフィクションとは思えない生々しさも感じました。至る所でこのような議論が行われているかもしれないと思うと寂しくも思いますね。

Posted byブクログ

2024/03/24

青島製作所とその野球部の再生のストーリー。 ライバル会社の姑息な裏工作に負けるかと思いきや逆転のストーリーが描かれるのは単純であるが最もすっきりする展開である。 以前、ドラマ化された作品を観ていたので大まかなストーリーは覚えていたが改めて原作を読むと池井戸作品の世界にどっぷりと浸...

青島製作所とその野球部の再生のストーリー。 ライバル会社の姑息な裏工作に負けるかと思いきや逆転のストーリーが描かれるのは単純であるが最もすっきりする展開である。 以前、ドラマ化された作品を観ていたので大まかなストーリーは覚えていたが改めて原作を読むと池井戸作品の世界にどっぷりと浸かれる。原作から読んでいたらもう少し感じ方も違っていたのであろうと思う。

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2024/03/19

ストーリーがめっちゃ面白い。 野球部のプライドと会社の存続を賭けた戦い。戦う場所は違うけど、重なる共通点がある。野球は8対7の試合が面白い。お互いが一点を追いかけ合う試合展開も面白いが、一発逆転のどんでん返しはもっと面白い。会社も同じだ。会社の経営不信で存続を賭けた大一番、会社が...

ストーリーがめっちゃ面白い。 野球部のプライドと会社の存続を賭けた戦い。戦う場所は違うけど、重なる共通点がある。野球は8対7の試合が面白い。お互いが一点を追いかけ合う試合展開も面白いが、一発逆転のどんでん返しはもっと面白い。会社も同じだ。会社の経営不信で存続を賭けた大一番、会社が一つになり、普段見えてこなかった物が見えてくる。めっちゃかっこよかった。 いざ自分が同じ立場だったら、コツコツやっていきたいが、見てる分にはやっぱ一発だよな。 また会社内の運動部の存在意義についても書かれていた。野球部は毎年三億円のコストがかかる。しかし三億円の経済効果は見込めない。創立当初は社員の娯楽であったが、経済成長が終わり、バブル崩壊し、娯楽が多様化してきた。その中で経営不信に陥ってしまう。本作は社内野球部の存続を訴えかけてるようにも感じた。 登場人物が泥水を啜り耐えながら努力し、最後に大逆転劇のストーリーが好きな僕にとっては、最高だった。

Posted byブクログ

2024/02/25

大変面白かった。 企業と企業の関係だけでなくそこにスポーツを取り込んだ池井戸潤作品はどれも面白い。 主人公が誰と明言することができない物語で、多くの登場人物が出てきたが、一人ひとりに感情移入ができる。読み終わった時に続きがあればと思うような物語だった。

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2024/04/07

大きな課題が次々と起き、嫌な相手がいて、最後に解決という、下町ロケット、半沢直樹、陸王とほぼ同じ感じなのに、池井戸さんの作品は途中で飽きる事もなく、のめり込んでしまうのはなんでですかね。また、読み終わったら、喪失感というか、もっと続きが欲しくなるような感覚になりました。陸王はTV...

大きな課題が次々と起き、嫌な相手がいて、最後に解決という、下町ロケット、半沢直樹、陸王とほぼ同じ感じなのに、池井戸さんの作品は途中で飽きる事もなく、のめり込んでしまうのはなんでですかね。また、読み終わったら、喪失感というか、もっと続きが欲しくなるような感覚になりました。陸王はTVで観ただけなので、今度、原作を読みたいです。 野球バカの自分は、他の作品より好きかも。

Posted byブクログ