坐禅ガール の商品レビュー
「なんとなくタイトルに惹かれた本ほど、自分の知りたい内容が書いてある」と私は信じていますが、この本はまさにそうでした! 読めば読むほど続きが知りたくなる一方、正直なところ、登場人物である”りん子”の語りが薄ら寒く、ぬるっと気持ち悪く、読み飛ばしたくなることも。 ”よう子”はどこと...
「なんとなくタイトルに惹かれた本ほど、自分の知りたい内容が書いてある」と私は信じていますが、この本はまさにそうでした! 読めば読むほど続きが知りたくなる一方、正直なところ、登場人物である”りん子”の語りが薄ら寒く、ぬるっと気持ち悪く、読み飛ばしたくなることも。 ”よう子”はどことなく「~べきだ」の強く、射るような鋭さがあり、読むのが疲れるとも感じましたが…。 しかしそれらの要素が不思議なことに、中毒的に好奇心を刺激します。坐禅によって2人が苦しみながらも変わる様子が描かれており、「読んでよかった」と思えます。 「よし坐禅しに行こう」と重い腰を軽々上げた辺り、本のおかげで私も多少は変われたようです。
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二人の女性が座禅に出会う。座禅を通して変わっていったり変わらなかったり。座禅のことも知れて面白かったです。
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主人公のよう子さんとりん子。 どちらも真逆の性格だけど、鬱々と悶々と一人でいろんなことを考えてしまうところは似てるなあと思った。 私自身もふとしたとき考えなくていいことまでぐるぐると考えてしまうから、この2人と同じで煩悩の塊だなあと思った。 答えがなくていい、わからなくてもいい...
主人公のよう子さんとりん子。 どちらも真逆の性格だけど、鬱々と悶々と一人でいろんなことを考えてしまうところは似てるなあと思った。 私自身もふとしたとき考えなくていいことまでぐるぐると考えてしまうから、この2人と同じで煩悩の塊だなあと思った。 答えがなくていい、わからなくてもいい坐禅の世界。 奥が深いなあ。 『いったい私の中で分裂して、いろんなことを考えている私は、どの私がほんとうの私なのだろうか。それともどれも私であってわたしではないんだろうか』 『昔は悩み事がいっぱいで私は四六時中、くよくよといろんなことを考えていたものだわ。それは、ストレスなのよ。考えても仕方がないことを考えても終わりがないでしょう』
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終盤まで坐禅のこともあまりよく分からないまま、 鬱屈とした気分が続いたけれど終盤で一気に持っていかれた。 集中して雑念を振り払うことばかりが重要なのではなく、何も考えなくても良いし考えても良い。 意外と寛容で懐の深い行為なのだと知れてなんだか感動してしまった。
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生気のない綺麗な女りん子を家に招き、世話をする作家。 少しずつりん子の生気のなさについて書かれる。好きだった人を3.11で失う。失う前から疎遠で浮気をしていた。幼少期は醜い顔が原因でいじめ。テレビ番組で整形して今は美人。自殺した妹。 坐禅をすることで自分と向き合い、考えずに浮かん...
生気のない綺麗な女りん子を家に招き、世話をする作家。 少しずつりん子の生気のなさについて書かれる。好きだった人を3.11で失う。失う前から疎遠で浮気をしていた。幼少期は醜い顔が原因でいじめ。テレビ番組で整形して今は美人。自殺した妹。 坐禅をすることで自分と向き合い、考えずに浮かんできたことをやりすごす。 アイリーンが初めて話を聞いてくれた。ただ聞いて、受け入れてくれた。そのことでりん子は変わってくる。 施設にいる母に会い、NYのアイリーンのところへ旅立つ。 2020.01.12 読了。
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なんで、こんな面倒くさい人の面倒をみるきになるんだろうか? あたしなら、さっさと離れて知らん顔するな。 他人にかまってあげられる余裕がないのだろうか? いやいや面倒に巻き込まれるのが嫌なだけ。
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ただ、坐ること。 それによって、救われる人もいれば、 より迷っていく人もいる。 煩悩と向き合う、二人の女性を描いた作品。
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久々のランディさん。 自意識の塊で窒息寸前の女性。 自家中毒一歩手前。 座禅を通して、変化していく。 自分自身を自分で受け入れること。 内側にむかうエネルギーを外側に向けて一体となること。 そんなふうに感じた。 座禅マスター アイリーンの言葉 ー考えを深めない 考えを発展さ...
久々のランディさん。 自意識の塊で窒息寸前の女性。 自家中毒一歩手前。 座禅を通して、変化していく。 自分自身を自分で受け入れること。 内側にむかうエネルギーを外側に向けて一体となること。 そんなふうに感じた。 座禅マスター アイリーンの言葉 ー考えを深めない 考えを発展させない 考えを追わないようにします 常に何かを考えている。 考えないというのは難しい。 なにはともあれ、 「素直さ」というのは本当に大切なことだと 女性の変化を通して感じた。 素直に何かを受け取れる 素直に感じ取れる 歳を重ねれば重ねる程難しくなってくる。 素直さ大事にしないといけないなぁ。 平成26年 3月 祥伝社 装幀:bookwall 装画:スカイエマ
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読みやすく比較的短時間で読み終えることができる。 読後感はとてもスッキリとした気分になれるのと、座禅をやってみたくなる。
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「お辞儀というのは、自分の我を下げて本当の自分を相手に見せること」、なるほどと感じ入りました。私はこれまで心を込めたお辞儀、相手に敬意を払うお辞儀に努めてきましたが、これからは自分の我を捨てることにも気を配りたいと思います(^-^)田口ランディさんの「座禅ガール」、2014.3発...
「お辞儀というのは、自分の我を下げて本当の自分を相手に見せること」、なるほどと感じ入りました。私はこれまで心を込めたお辞儀、相手に敬意を払うお辞儀に努めてきましたが、これからは自分の我を捨てることにも気を配りたいと思います(^-^)田口ランディさんの「座禅ガール」、2014.3発行、読後感がとても爽やかです!松下りん子、33歳、子供の頃は「出っ歯!」といじめられ、23歳の時醜い人を整形で変身させるTV番組に採用されすごい美人に。整形前も整形後も満たされない日々の彼女が「座禅」との出会いで素直な心に戻ります
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