フラニーとズーイ の商品レビュー
また読みたい
読んだあとにまた読みたいと思える本でした。ズーイが妹のフラニーに伝える言葉のひとつひとつは他愛な家族の会話でありますが大切な人を思って考えぬいた言葉でもあることを感じます。
はな
学生時代の気まずい空気感、彷徨う嫌な感情、会話を切り取ったみたいな生々しさ、サリンジャー怖い ほとんど会話劇
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人間全て欲に塗れている汚れた世界と感じて、私はそんな人にはならないと、全てをシャットアウトした時、自分もその世間から逃げたい欲に塗れた人間であるということを知らない。 自分も他者と変わらない人間であることを認めて、誰かのために行動できた時に救いは現れると思う
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当時の詩人や文壇や芸能人を知ってたらもっと笑いながら読めただろうなぁ! ズーイと母ベッシーのやりとりが面白かった。 太ったおばさんはイエスであり、鑑賞する人の中に太ったおばさんでない人はいない。物質的な財宝と知的な財宝に違いはない、なるほど、、。比喩が多く遠回しで難しかった。訳が...
当時の詩人や文壇や芸能人を知ってたらもっと笑いながら読めただろうなぁ! ズーイと母ベッシーのやりとりが面白かった。 太ったおばさんはイエスであり、鑑賞する人の中に太ったおばさんでない人はいない。物質的な財宝と知的な財宝に違いはない、なるほど、、。比喩が多く遠回しで難しかった。訳が違えばもっと読みやすいのかしら? 妹にこんな手の込んだ励ましをしてやる兄、現実には存在しないのでは笑 世の中の全てが愚かで空虚に見えて絶望した思春期に読むといいかも。
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これも三宅香帆ウォッチしていると目に留まった本。 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は未読、もちろん名前は聞いたことがあるが勝手な妄想でジュブナイルキラキラハートウォーミング物語であろうと思っていた。 が、間違いだったかもしれない。本作の禅問答のようなズーイの独白は、決して爽やか...
これも三宅香帆ウォッチしていると目に留まった本。 「キャッチャー・イン・ザ・ライ」は未読、もちろん名前は聞いたことがあるが勝手な妄想でジュブナイルキラキラハートウォーミング物語であろうと思っていた。 が、間違いだったかもしれない。本作の禅問答のようなズーイの独白は、決して爽やかな雰囲気を纏っていない。生への渇望が、正反対の絶望が、一人の青年の中に同居しあばれ狂う激しさ。文字を追う目を離すことを許さない鬼気迫る迫力である。 場面展開がほとんど描かれない。ズーイに至っては登場からラストまで一歩も家から出ない。村上春樹訳による味付けもあるのだろうが、言葉の言い回しが随所で光る。そもそ村上春樹がその名文にほれ込み翻訳を手掛けている。 個人的ハイライトは、母親ベッシーとズーイのふろ場での場面におけるベッシーのズーイの核心を突く一言。手ひどくバカにされ続けているけど、一矢報いるこの瞬間は少しすがすがしい。 物語構成にではなく、登場人物たちの会話劇にここまで魅了された作品は久しい。読む人、読む年代を選ぶとは思う。しかし、まずは手に取ってみることをお勧めする。そこで感じるのが共感か、もしくは退屈か。その気持ちを刻んでおくことはなにも無駄ではないと思う。再び出会うときの新たな驚嘆へと布石にあるかもしれません。
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※このレビューにはネタバレを含みます
1. 脳裏にこびりつく「異常なまでの人間描写」 • とにかく登場人物が「そこにいる」感覚が強すぎる。主人公の繊細さや潔癖さに自分を重ねて震える一方で、自分が生理的に受け付けないタイプの人物まで、吐き気がするほどリアルに描かれている。 • 「性格が悪い」とかそういう次元じゃなく、その人物の仕草や空気感そのものが、読者の神経を直接逆撫でしてくる。 2. 「呼吸を忘れる」ほどの緊迫した文体 • 活字を読んでいるはずなのに、まるで目の前で魂を削り合うような「格闘」を見せられている感覚になる。 • 独特なダッシュ(──)や言葉の応酬のリズムが凄まじくて、読んでいて物理的に呼吸が浅くなる。この「ライブ感」と「緊迫感」は、他の小説では絶対に味わえない。 3. 知的な若者の苦悩に「喝」を入れる攻撃力 • 村上春樹の小説が「世界を静かに受け入れる」スタンスだとしたら、サリンジャーは真逆。 • 世の中が「偽物(phony)」に見えて仕方ない、知性があるゆえに生きづらさを抱える若者に対して、これでもかというほどズバズバと切り込んでくる。その言葉の「攻撃力」と「熱量」に、完膚なきまでに叩きのめされる。 4. 「どう生きるか」という切実な問い • 「他人を批判してしまう自分」や「自分に甘えてしまう自分」と、どう向き合えばいいのか。 • 20歳という節目で、これから本気で何かに取り組もうとしている奴、自分の理想と現実のギャップに苦しんでいる奴には、絶対に刺さる「劇薬」のような一冊。 「本を読んでいるというより、剥き出しの神経に誰かの叫びを直接流し込まれるような体験だった。騙されたと思って読んでみてほしい。」
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多分一回読んだだけじゃ掴めてないです、結構な割合で。信仰とか祈りについて、そして兄弟のこと。「フラニー」はまだ読めた。「ズーイ」では憎たらしい皮肉を得意とする彼の語りが長く、引き込まれる場面もあるけど疲れる場面もあったり(特別賢いから仕方ないのかも!)。ズーイが少女と犬の光景を見...
多分一回読んだだけじゃ掴めてないです、結構な割合で。信仰とか祈りについて、そして兄弟のこと。「フラニー」はまだ読めた。「ズーイ」では憎たらしい皮肉を得意とする彼の語りが長く、引き込まれる場面もあるけど疲れる場面もあったり(特別賢いから仕方ないのかも!)。ズーイが少女と犬の光景を見て感じたこと、母ベッシーがフラニーのために作るチキンスープをとても尊いとものとしてフラニーに諭す場面、そして最後に太ったおばさんの話でフラニーが恢復していくところは良かった。目で見えないものに対して常に自分の靴紐を結ぶようにきちんと生きていかなくちゃいけないと言われたかのように。 余談になりますが、ChatGPTって便利だなと思いました(今更かもしれませんが)。やっぱり海外小説を読んでいるとどうしてもその国の背景とか文化とか分かりづらい部分があります。その中でも今回の小説であわわとなったのはアメリカの日常生活で使われるような日用品の固有名詞が結構出てきたこと。普通に検索しても全然ヒットしなくて(これは自分の検索の仕方が悪いかもしれない)、AIに聞いたらすぐ答えをくれました。とても助かりました。
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隠喩の宝庫、美しい文体の海、ニューヨーカー(勝手なイメージ)のお洒落で知的な雰囲気爆発! エンタメ性は極めて低く、だらだらと続く美しいお芝居(めちゃくちゃ褒めてる)を見ているのかな、 って感じの本でした。 今まで読んだ春樹訳の本、『ロング・グッドバイ』、『グレート・ギャッツビー』、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』の中で一番私が個人的に好みの本でした。 こちらの作品「名刺代わりの10冊」をやる時が来たら含めたい!絶対含めたい!!アメリカ文学の中で今のところ一番好き!(そんなに沢山読んだ訳ではない) サリンジャーさんはもちろんだけど、春樹さん。天才。翻訳の天才。 訳が、かっこいい、おしゃれ。でも凝りすぎずにシンプル。わかりやすくて、読みやすい。アメリカ(ニューヨーク)の雰囲気を壊さず、本当に英語で自分が読めてるような気持ちになる日本語訳ってあるのだろうか?!吹き替え版映画のような不自然さは全くなく!! 隠喩で好きなところは、もう溢れるくらいあったのだけど、一つ書き留めるならこれ。 「しかし彼女はこれまでの長い歳月、言うなれば『子供たちの栄養』という運河を監視船で上り下りしてきたわけで、・・・」 7人子供をもつ母について語られるところなんですが、「子どもたちの栄養」という責任がのしかかりながら何年も生きる親の偉大さよ。 自分が子育て真っ最中だから一番ここがしんみりと刺さってたけど、他にも、どのフェーズで生きてるかによって全く違う隠喩や言葉にグサグサと刺されると思います!! でもこれは大きくまとめると、家族愛の話なんです。 7人兄弟の末息子ズーイが、末娘の妹フラニーを何とか助けようとする話し。フラニーは20歳なのですが、大学のことなどなどで、精神的にかなり弱っているので。 私は、兄&妹の関係にずっと憧れていて…!本当にそういう兄弟構成の方には「なんで?」って思われるのかも知れないけど、お兄ちゃんがずっと欲しかった!笑 普段は意地悪なんだけど、大事な時には優しくて守ってくれるお兄ちゃん♡笑 この物語はまさにそれで、胸が躍っておりました!!笑 キリスト教の宗教観、東洋哲学、ファーストワールドプロブレム(先進国であるがゆえの贅沢な悩み)、資本主義と反資本主義などなど、考えさせられることが沢山で、でもとっ散らかっておらず、一つのコンパクトなストーリーにまとまっている。はぁ。大好き。大満足。 中に出てくる著名人の名前や、新約聖書の聖人の名前などなど、知らない人も多く、分からないこともあったのですが、飛ばして読んでも十分にこの物語を堪能できるし、とにかくフローに乗って読むと、この物語の泉にたゆたえます。気持ちいい。 春樹の投げ込みエッセイ『こんなに面白い話しだったんだ!』も大好きでした!! 最後に私の大好きなフレーズでしめたいです! 「テレビジョン関係のやつってみんな同じだ。まぁハリウッドも同じだし、そしてまたブロードウェイだって似たようなものなんだけどね。あいつらはこう思い込んでいるんだ。感傷的なものはすべて心優しく、野蛮なものは全てリアリズムの血肉となり、暴力行為を呼ぶものはすべて正しいクライマックスになり得ると。」
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村上春樹さん訳 サリンジャーが自分の本の中に訳者のまえがきやあとがきを入れるのを固く禁じられているので、『こんなに面白い話だったんだ!』が付いてます。 村上春樹さんらしいメッセージが好きで、再読 自分が10代の頃感じた印象と違い、楽しめました
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今のところの人生史上一番好きな物語。 何年も読み返してる。 バイブル。自分の生き方を肯定してくれる本。
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