これはペンです の商品レビュー
難解で、たぶん1/3も理解できてないのだけど、けっこうすき。かも。 解説読んで、読み直したい一冊。
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とても優しい言葉で書いてあるが、難解… 素因数分解とか、量子力学とかそんな感じ 磁石を炒めるところが おもしろかった。
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めっちゃ面白かった。 いや、正直言うと、収録された二編のうち最初の表題作『これはペンです』は読み始めてもさっぱり訳がわからなかった。読み終えた時点でなんとなく面白いような面白くないような…ただ、文章は好みで読んでいて心地よさを感じたので読み進められたのかな。 んで、二編目の『良い...
めっちゃ面白かった。 いや、正直言うと、収録された二編のうち最初の表題作『これはペンです』は読み始めてもさっぱり訳がわからなかった。読み終えた時点でなんとなく面白いような面白くないような…ただ、文章は好みで読んでいて心地よさを感じたので読み進められたのかな。 んで、二編目の『良い夜を持っている』で一気にこの世界に引き込まれた。最後まで読み終えて一編目の理解も進んでじんわり面白さが感じられる! これは本当にすごい作品だった!
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自分は、モノを読みたいという欲求がわりと強い方だと思う。 反面、モノを、何かを書きたい、という気持ちにはてんでならない。 なぜかなぁ、そのふたつはたぶん近しいのになぁ、と感じていたけれど、この本を読んで、なんとなーく納得。 ものを書くとはなんと不思議な営みなのだろう。それはあま...
自分は、モノを読みたいという欲求がわりと強い方だと思う。 反面、モノを、何かを書きたい、という気持ちにはてんでならない。 なぜかなぁ、そのふたつはたぶん近しいのになぁ、と感じていたけれど、この本を読んで、なんとなーく納得。 ものを書くとはなんと不思議な営みなのだろう。それはあまりにも謎めいた行為。だって、「書く」ということは、こんなにも複雑で、曖昧で、困難で、破壊的。 とてもじゃないけどそんなこと、自分にはできませんやね。
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表紙と題名がすてきで購入しました。最初は理解できなくとも、この本がもつ匂いや雰囲気、醸し出す空気を感じることができれば良いんじゃないかと思います。
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初円城作品。 ということで、ん?これは小説なの??というところがよく分からなかった。 併設の良い夜をの方が気に入ったかも。父親が死んでいく時のことを想像するのに、うわあ~><ていう切なさが押し寄せる。てなわけで、こっちのが切ないー><みたいな、私が慣れ親しんできた小説的読み方しや...
初円城作品。 ということで、ん?これは小説なの??というところがよく分からなかった。 併設の良い夜をの方が気に入ったかも。父親が死んでいく時のことを想像するのに、うわあ~><ていう切なさが押し寄せる。てなわけで、こっちのが切ないー><みたいな、私が慣れ親しんできた小説的読み方しやすいなぁ、と。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
良いタイトルというのは、自らハードルを上げるものだけど、これはジャケ買いを裏切らない良書。まぁ円城塔じゃなきゃ読まないと思うけど。 表題『これはペンです』は書くことについて書くことについて書かれた小説。お膳立てを外して、純粋に内容だけ見れば、これは私小説の範疇じゃなかろうか。 『良い夜を持っている』は、円城節の読みにくい文章で始まるけど、途中で唐突に普通の小説みたいになったのでびっくりした。 解説に奥泉光がクレジットされているのも最適。
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これはペンです / 初出 新潮 2011年1月号 良い夜を持っている / 初出 新潮 2011年9月号 解説 (奥泉光) 『これはペンです』 2011.9 新潮社刊 文庫化 カバー装画 北澤平祐 カバー印刷 錦明印刷 デザイン 新潮社装幀室 印刷 大日本印刷 製本 憲専堂製本
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小説の小説であり、機械と人間の小説でもある。筆者が何度も試みているテーマだけれど、そのたび違う視点で、違う混乱を連れてきて、違う興奮を呼び覚まして、つまりすごく面白い。真面目なのかふざけているのか判らないところと、あとすこしで理解できそうなところで突き放すところが大好きです。SF...
小説の小説であり、機械と人間の小説でもある。筆者が何度も試みているテーマだけれど、そのたび違う視点で、違う混乱を連れてきて、違う興奮を呼び覚まして、つまりすごく面白い。真面目なのかふざけているのか判らないところと、あとすこしで理解できそうなところで突き放すところが大好きです。SFマガジンで新作連載するそうで大層楽しみです。
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中編程度の作品が2本の薄い本だが、読み終わるまでにかなりの時間がかかった。瀬名英明の『デカルトの密室』を思い出したが、円城の方が余計なストーリーが織り込まれていない分、密度が濃い。 人の心理や慕情や老いへの哀しみやコミュニケーションを扱った文学とは見えない。いや、コミュニケーショ...
中編程度の作品が2本の薄い本だが、読み終わるまでにかなりの時間がかかった。瀬名英明の『デカルトの密室』を思い出したが、円城の方が余計なストーリーが織り込まれていない分、密度が濃い。 人の心理や慕情や老いへの哀しみやコミュニケーションを扱った文学とは見えない。いや、コミュニケーションの理論を扱ってはいるのだが、それは工学の分野の「情報理論」の定理、法則、仮説などなどを思考実験で小説の体をとって射影したようなものだ。機械学習の分野が急激な発展を遂げている昨今では、情報空間をどのように描写するかが文学のテーマにもなりうるということを円城は示したかったのか。
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