嗤う名医 の商品レビュー

久坂部羊(著者)

2017/05/18

6編ともよくできていて面白かった。
特に「寝たきりの殺意」と「愛ドクロ」は結末でえぇっ!?と息を飲むような軽いショックを受けた。
全て、もしかしたらあり得る話かもしれない。
人間の持つ嫌な部分も見たくなくても見えてきてしまう。
そのリアルさにゾッとした。
この著者の作品は初めてだったのだが他の著書も読んでみようと思った。

2016/10/20

嫁に虐待されていると感じる老人、薄い胸がコンプレックスでシリコンを入れた女、自分にも他人にも厳しい至高の名医……医療現場を舞台にしたブラックコメディの短編集。

なかなかに黒くて良かった。『至高の名医』が好きかな。人間のドクロ大好き『愛ドクロ』とある風俗でストレス発散する『名医の微笑』は変態度が高すぎてちょっとしんどいけど。

2016/09/29

短編集。6編。
介護、美容整形、医療ミスなどをテーマに、医師・患者を主人公とし医療/心情の裏側を描く。
少々グロテスクな作品もあったが、総じて笑ってしまう。しかしながら、本当にあるのかもしれないと思うと笑えないなと。
医療系ではあるが、専門的な話ではなく、短編なゆえ読みやすい一冊。

2016/01/04

生死へ対峙するストレスの瞑さに、こちらまでどんよりと淀んでしまう。寝たきりとなり現実から乖離していく老人の介護者への殺意も、解剖学講座技術員の頭蓋骨への異様な執着も、救い難い。世の中にはこんな暗部もあるのだ、と読むにはいいが、ちょっとしんどい。

2015/09/07

著者が医者だったこともあり、リアルな医者の物語。
短編で読みやすい。
この著者の作品では、どちらかというと長編の物語のほうが好きかな〜という感じでした。

2015/03/05

図書館で借りました。

短編集の病院関係のお話。
『名医の嘲笑』がなーんかリアルで、薄ら寒かった。

あと『シリコン』は女性ならではの苦悩と決断なのに、本当に許せない！
病人にとって、先生を信じるしかないのに…。

『寝たきりの殺意』は在宅介護が増える今、隣近所の出来事ですと言われてもおかしくなんてない。

2015/01/10

6話の短編集。痴呆になった86歳の元医師、豊胸手術失敗の女、検査データを見落とし癌患者を死なせた名医の恐怖、頭蓋骨を愛する男、SMで鬱憤発散する医師、嘘が見える医師の話でサラッと読めて面白かった図書館で借りた本。

2015/01/02

医者も人間と分ってはいても、こんな医者にはかかりたくない、そんな短編集。
医者の世界は独特で、歪んだ人格を生み出しやいのかもしれない。
同情、反発、嫌悪そんな話の数々。

2014/12/13

医師のミステリー6編。「寝たきりの殺意」「シリコン」が面白かったが、他は良くなかった。2014.12.13

2014/11/15

これはミステリーではないような気がしますが（笑）
嗤えそうで嗤えない感じがよく出てる。。。
一話目はなんだかめちゃくちゃリアル。。。