1,800円以上の注文で送料無料

高学歴女子の貧困 の商品レビュー

2.6

26件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    3

  3. 3つ

    9

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    2

レビューを投稿

2022/05/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

高学歴女子の多くが、高学歴でありながら、高学歴であるが故に貧困に陥っている状況に関する、複数の当事者らによるエッセイ。 「もしかすると、研究の場で起こるセクハラの少なからぬ部分は、異性愛関係以外のあり方で男たちと満足な関係を築こうと奮闘する女性研究者の挫折感の、極端な表れと捉えることもできるのかもしれない。」 女性は学歴と実績だけではなく、 人脈に関しては若さを武器に媚び諂わなければならない。 院生、講師、非正規職員の労働環境は理不尽だが、女性はより不遇に使われている。一般的な企業においても女性の役員数は少ないが、それは一般企業に限ったことではなく、大学や研究者のの世界でも同じである。 正規の研究者になりにくい人文系の研究者は「博士」という肩書きが邪魔をして企業でも正規雇用されにくい。研究者として生きていく難しさを感じる。

Posted byブクログ

2021/12/22

高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? (光文社新書) 新書 – 2014/2/18 君の実家が自営業なら、院に進んでより深い知識を学んでもいい。でもそうでなければ、諦めて就職しなさい 2015年12月27日記述 大理 奈穂子氏、栗田 隆子氏、大野 左紀子氏 水月...

高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? (光文社新書) 新書 – 2014/2/18 君の実家が自営業なら、院に進んでより深い知識を学んでもいい。でもそうでなければ、諦めて就職しなさい 2015年12月27日記述 大理 奈穂子氏、栗田 隆子氏、大野 左紀子氏 水月昭道氏監修の本である。 大学院生、非常勤講師、大学非正規職員の理不尽さは 昔に比べれば多少は世の中に浸透したように思う。 ただ大理氏の指摘するようにその中でも女性はより不遇に使われている。 企業内においても女性の役員数は日本は世界に比べ圧倒的に低い。 企業だけでなくやはりアカデミックの世界でもそうだったのだ。 本書の記述が稚拙という感想があるようだ。 しかし本書は学術論文ではない。 一般社会に向けて少しでも分かりやすく伝えるのが第一なのだ。 少々ラフな表現が入るのは問題ないのである。 本書では男子や理系との比較もある。 グラフやデータを用いて説明しているので実感と合う印象。 ただこれは女子だけの問題ではなく若手の男性非常勤講師も同様に非常に厳しい事に変わりはない。 それにしても正規雇用されている大学教授との格差は本当に酷い。 論文をまともにかかない人間も年功序列で昇格していく。 実に馬鹿馬鹿しい。 今どきの海外勢との厳しい国際競争に晒されている民間では決してあり得ない制度が維持されているとしか言えない。 日本のアカデミズムに私学助成金を投入するのはやめた方が良い。 こういった非正規講師や学生にバウチャーを直接支給するやり方に方向性を変えるべきであろう。

Posted byブクログ

2021/11/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

タイトルと中身が違うかな. 高学歴女子の中で貧困を経験している人が自身のキャリアとその原因を書いたり,社会的背景を書いてくれている.知らない話もあってためになる. ただ,学歴で幸せになれるか?という質問に関しては性別関係なくほぼ答えがでているようなもんだし,そんなことは書いていない.学歴が人生の役に立つかとか武器にできるかみたいなタイトルの方が向いてそうだし,中身を反映させるなら女子にとって高学歴は呪いぐらいのほうがいいんじゃないかなとも思う. 根本にある高学歴ワーキングプアという問題は,単に高学歴をこじらせた人間たちの惨状という印象で,純粋な貧困とか望んでも高校に進学できないみたいな問題に比べるとあんまり...と思ってしまった.

Posted byブクログ

2021/10/30

https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB14958022

Posted byブクログ

2021/02/02

人文系学部は博士課程を取得したとしても、なかなか正規の研究者になれず、企業でも正規雇用されにくいというのがよくわかった。 大人になってわかったことだが、手に職系を持った人(医療系とか専門の資格を持った人)以外、研究職は辞めた方がいいと思った。

Posted byブクログ

2017/08/25

一言では言えないけど、他責な表現が多くて、だからどうする?の解決策が見えない。きっと、解決を求めてはおらず、「実態」だけを見て欲しい〜!という主張なのだろうが、特に面白い点はなかった。

Posted byブクログ

2017/05/14

なんかついていけない。 あと監修の人の、「大学職員は大学教授よりもレベルの低い仕事」という差別意識がむちゃくちゃ前面に出てて、不愉快。

Posted byブクログ

2016/05/27

2016/05/20読了。 結婚が男性の非常勤講師、研究者にとって+に働くことが多いのに対して、女性にとってはキャリア・ダウンと一重と大理は述べる。既婚男性>独身男性>独身女性>既婚女性研究者の採用はこの順に決まる「言い伝え」の真偽やいかに。

Posted byブクログ

2016/05/07

男性より専任職の比率が低く、不安定・低所得の非常勤が多く、文系・語学系が多く、結婚すると研究者としては下位とみなされる。高学歴であっても、チカラと発言力を持たない。 社会的・金銭的評価の伴わない高学歴。高学歴そのものが幸せをもたらせばよいのだけれど。

Posted byブクログ

2015/10/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

●読んだ動機 本来高学歴と貧困はイコールで結ばれることがない単語同士です。しかしながら、高学歴ワーキングプアなどという語彙に代表されるように高学歴であるにもかかわらず貧困であることもイメージし易い不本意な時代になっています。 世の中は女性活用やウーマノミクスと言われている一方で、逆に女性の不利な立場・環境・制度・システムも浮き彫りになっています。 ●国の政策の失敗と言えるわけだが・・・ 博士号を持っているのにもかかわらず、希望の職に就くことが出来ていない。あるいは就職そのものが出来ていない博士が13万人います。 せっかく13万人もいる博士たちを世の中で有効活用出来ていないのが現状です。 労働市場においてはヒューマンリソースの適正配分がもっとも重要です。 適正な分野に適正な博士が割り振られれば、もっと生産性が向上したり、大きなイノベーションが生まれたり、世の中が便利に、もっと快適になるやもしれないだけに残念です。 しかしながら、どのような分野においても(例えば、労働市場だけでなく、結婚市場などにおいても)マッチングがもっとも難しいため、個人的には博士を大量に送り出した政策そのものの失敗というよりも、マッチングをさせる仕組みをうまく作れなかった、後回しにしてしまったことが失敗だったのではいか、と私は見ます。 ●高学歴女子の貧困の問題 その人の意思や努力に問題があるわけでなく、社会制度やシステムなどの構造的な問題であるならば、制度やシステムを作り変えていく、あるいはより良い方向へと更新させねばなりません。 一通り本を読んだ中でその解決方法を読み取ることは私には出来ませんでした。 また、私にもそのアイディアはありません。厳しい問題だと感じています。 最近の経済を俯瞰してみると・・・人口が減少していき、ある程度世の中が豊かに、便利になり、また、それが当然と認識され、需要そのものが食い尽くされている時代。 需要がないのにもかかわらず、いらないモノやサービスを押し付けられても消費者は迷惑なだけです。つまり経済が発展する余地がないのです。 先日若い友人と話をしていた時に、私(40代)の時代はもっと良い生活をするために一生懸命に勉強したり働いたりということが大きな動機でした。ところが、友人(20代)の場合は、いかに現状の生活を維持するかがその動機という話を聞かせてくれました。 イノベーションの余地が残されている時代であれば、博士達の活躍の場もたくさんあったことでしょう。しかし、友人の印象が物語るように、もう、イノベーションが生まれる余地すらない程に世の中が成熟している時代です。 その中で”何”が求められるのかも博士の研究課題といえるのかもしれません。 高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? | デジたろう http://digitaropiano.luna.ddns.vc/digitaropiano/?p=518

Posted byブクログ