夢かさね の商品レビュー
着物始末歴シリーズ第3巻。 主要人物を順々に取り上げるという連ドラ的手法もほぼ一巡し、いよいよ大きな事件が発生します。しかも主役二人以外のところから火の手が上がるという非常に上手い展開。しかもその火種は遠く京都でくすぶっていた! 出てくる関西人が皆悪い奴ってのが引っ掛かりますが、...
着物始末歴シリーズ第3巻。 主要人物を順々に取り上げるという連ドラ的手法もほぼ一巡し、いよいよ大きな事件が発生します。しかも主役二人以外のところから火の手が上がるという非常に上手い展開。しかもその火種は遠く京都でくすぶっていた! 出てくる関西人が皆悪い奴ってのが引っ掛かりますが、これから先、目が離せません。
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着物始末屋シリーズ第三弾。 余一やお糸、他の登場人物のその後が気になって、楽しく読んだ。余一の真っ直ぐな、真っ当な、濁りのない言葉がまた聴けて嬉しい。 手を動かし、ものを活かし、丁寧に大切に生きていきたいな、と思えるのがありがたい。 次も楽しみ。
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着物始末暦 シリーズ3 お玉と実母お燿との確執がようやく氷解し、祝言の日を迎える。 血のしがらみや宿命は生まれる前から決まっている。けれども、それに押しつぶされない力を与えられている筈。 神様は全てを見通して采配をふるっているのだから。 その神様は、どんな采配を振るおうとし...
着物始末暦 シリーズ3 お玉と実母お燿との確執がようやく氷解し、祝言の日を迎える。 血のしがらみや宿命は生まれる前から決まっている。けれども、それに押しつぶされない力を与えられている筈。 神様は全てを見通して采配をふるっているのだから。 その神様は、どんな采配を振るおうとしているのか。 お糸の亡き母の過去の想い人の、修三が、江戸店を出す事になった京呉服屋井筒屋の番頭として現れる。 しかも、その井筒屋は、お玉の祖母の実家だった。 なんか、絡れそうな予感。 井筒屋は、余一とも関わりがあるのかな? それにしても、余一って、影がうすい。 巻末に毎回、着物柄のページがあるが、見たことのない柄があったり、楽しめる。
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202104~5/全10巻まとめて。着物始末職人と彼をとりまく人々との物語。良く言えば人間らしいんだけど、性格の嫌な部分が目につきすぎて登場人物達があまり好きになれなかったのと、恋愛話ターンにあまり魅力を感じずハマるまではいかなかった。奉公人おみつが一番苦手。六助の特殊能力設定も...
202104~5/全10巻まとめて。着物始末職人と彼をとりまく人々との物語。良く言えば人間らしいんだけど、性格の嫌な部分が目につきすぎて登場人物達があまり好きになれなかったのと、恋愛話ターンにあまり魅力を感じずハマるまではいかなかった。奉公人おみつが一番苦手。六助の特殊能力設定も必要に思えなかった。話によってメインになる登場人物が変わるタイプの短編なので、別話・別視点だけど同じエピソードが再三出てきたり、時系列でみるとわかりにくい時も。とはいえ、巻を重ねるごとにキャラ達への多少の愛着もわき笑、若旦那綾太郎達の成長もみてとれ、全巻面白く読めた。巻末に着物柄説明が入っている趣向も良い。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
着物の始末を通じて人間関係の汚れや コワバリを整える職人余一 お糸の父親とも分かり合える糸口が見えた 桐屋のお玉と母親との確執も癒えた お糸の幼馴染のおみつは、仕えるお玉との 生涯の誓いをより強固にした 少しだけ好きな余一との思いでもできた お玉の思い込みがただの人間関係のもつれ と思いきや、それぞれの身の上に係る深刻 で口外し辛い内容であり、それを奉公人の おみつが承知するという構成が上手い 登場人物の無駄遣いが無いのは、職人余一 同様に始末が上手な作者さんだな(´・ω・`)
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古手屋六助のところに、いくらでもいいからと、可愛い柄の合わせを持ち込んだ男。盗難品じゃ困ると品物を返そうと試みると、そこには悲劇的な事件があった。 登場人物たちの関係者が絡むと同じ事件の続きが。。。 着物の扱われ方、持ち主との関わり、それぞれの人生観。 絡み合う幸、不幸の綾。
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着物始末歴三 菊とうさぎ 星花火 面影のいろ 夢かさね 付録 主な着物柄 どうも余一って人に感情移入できないんだけど まわりの人のおかげで楽しく読むことができる。 今回は呉服太物問屋の若旦那綾太郎さんの話と 桐屋の話がよかった。
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巻を重ねる毎に面白くなってきたシリーズです。 余一は今回も勿論良く、今回は綾太郎も良いと思いました。 そうか、頑なというより皆さん意地っ張りなのかもと思うと、登場人物たちが以前より好きになれそうな気がします。 「星花火」「夢かさね」が良かったです。 お玉とお母さんの気持ちが通いあ...
巻を重ねる毎に面白くなってきたシリーズです。 余一は今回も勿論良く、今回は綾太郎も良いと思いました。 そうか、頑なというより皆さん意地っ張りなのかもと思うと、登場人物たちが以前より好きになれそうな気がします。 「星花火」「夢かさね」が良かったです。 お玉とお母さんの気持ちが通いあってほっとしました。お玉は幸せになれるといいです。 最後に出てきた井筒屋、これから最大の敵役になりそう…続きも楽しみです。
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嫁いだ後の白無垢がどんな色に染まって行くのかは誰にも分からない。やってみなくちゃ分からない。好きな人の温かい色に染まれば最高に幸せだろうな。その人がかもし出す温かい色に。
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「菊とうさぎ」「星花火」「面影のいろ」「夢かさね」、連作短編4話。中島要さん「夢かさね」、2014.2発行、着物始末暦シリーズ№3。短編でありながら、巻を重ねるごとに以前の話が肉付けされていく。素晴らしい進行状況に拍手喝さいを送ります!「星花火」「面影のいろ」、ぐいぐいひきこまれ...
「菊とうさぎ」「星花火」「面影のいろ」「夢かさね」、連作短編4話。中島要さん「夢かさね」、2014.2発行、着物始末暦シリーズ№3。短編でありながら、巻を重ねるごとに以前の話が肉付けされていく。素晴らしい進行状況に拍手喝さいを送ります!「星花火」「面影のいろ」、ぐいぐいひきこまれました(^-^) 余一とお糸の仲も少しずつですが、重なり合ってまいりました。
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