五覚堂の殺人 の商品レビュー
数学的要素の館系ミステリ。 2作目飛ばして読んでしまったので、宮司さんとのつながり気になるところだけど。 数学難しいのはさておき、見取り図が多用されるミステリは大好きです。伏線もきちんと回収されてるし。
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今回のテーマとなるフラクタルの薀蓄は綺麗なだけで読みやすいですが数学としての必然性は薄いですね。トリックは凄く分かり易かったり、想像の範疇を超えて、可能なの?って感じだったり。伏線が分かり易いので犯人も同じく。なんだか勿体ないです。今回はどうしてもリスペクトされている某シリーズの...
今回のテーマとなるフラクタルの薀蓄は綺麗なだけで読みやすいですが数学としての必然性は薄いですね。トリックは凄く分かり易かったり、想像の範疇を超えて、可能なの?って感じだったり。伏線が分かり易いので犯人も同じく。なんだか勿体ないです。今回はどうしてもリスペクトされている某シリーズのトリックと某シリーズのキャラクターを思い浮かべずにはいられなくなりました。綾辻さんと森さんの凄さをあらためて感じます。シリーズとしての話は進んできているので今後どのように展開していくか作者の成長も期待して続きを待ちたいと思います。
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シリーズ第三弾。 人里離れた五角形の館でおこる連続密室殺人。 相変わらず数学が難しいし善知鳥神が謎すぎるが、変な館と変なトリックは面白かった。 十和田と宮司家、神の関係が気になる終わり方。
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メフィスト賞受賞シリーズ第三弾! 雪が残る山間に佇む、五角形の建物に潜む狂気! 天才・善知鳥神(うとうかみ)に呼び出された十和田只人(とわだただひと)がたどり着いたのは、『五覚堂』と呼ばれる五角形の建物だった。そこでは、つい先ほどまで、凄惨な殺人事件が起きていたという。それに...
メフィスト賞受賞シリーズ第三弾! 雪が残る山間に佇む、五角形の建物に潜む狂気! 天才・善知鳥神(うとうかみ)に呼び出された十和田只人(とわだただひと)がたどり着いたのは、『五覚堂』と呼ばれる五角形の建物だった。そこでは、つい先ほどまで、凄惨な殺人事件が起きていたという。それに巻き込まれたのは、『双孔堂』の事件を十和田とともに解決した、警視庁キャリア・宮司司(ぐうじつかさ)の妹、百合子だった。連続殺人事件の謎を解き、十和田は百合子を助け出せるのか。そして、十和田と宮司家、天才数学者たちを繋ぐ、ミッシングリンクとは!? シリーズに隠された謎が、次々と明らかになる、衝撃の第三弾!
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前2作よりも読みやすいです。 設定としては、ありがちです。 通常のまま使用して問題ないのでは? もう一つは、明るくなってから見れば、ばればれなのでは? もしかして、あの人があんな設定だったというのは、叙述トリック?
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二作目より好きで、一気読みしました。色々な謎が絡みあって、続きが気になります。登場人物の魅力が増した一冊でした。
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5人も殺しておいて、トリックがあれだけじゃあね… やりたかったのは館の構図なんだろうけどさ… これからも読むけどね… 先が気になっちゃうし… 嫌いじゃないしね!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「それでは……講義を始めよう」 探偵が推理を披露するときの決め台詞は推理小説の重要要素だと、個人的にはそう思う。 天才数学者十和田が謎を解き明かす、眼球堂、双孔堂、そしてシリーズ三冊目の五覚堂もまた、建物をトリックに使った密室殺人だ。 シリーズ通して、読者諸君、それでは謎を解き明かしてください、という姿勢は相も変わらず。 推理に至る鍵は、何気ない行動にも、たわいもないセリフの中にもすべて読者に提供されている。 建物の見取り図から、どのようにして密室は破られたのか、そのすべては建物の構造それ自体にある。 宮司警視の妹、百合子が大学院の研究室仲間から小旅行と称して一族の相続の話し合いに、とある別荘に誘われるところ、 そして十和田が善知鳥神からその別荘をカメラでおさめた映像を見せられ、そこで起きる殺人事件を解き明かす。 この両方のシーンが同時並行して話は進む。 ある有力一族の当主が死に、その遺産相続の話し合いに集まった一族。 当主の顧問弁護士から告げられたのは、長男8割に対し次男1割、三男1割の相続分配だった。 そして起きる殺人事件。 ここまではよくある推理物のテンプレートだ。 しかし、このシリーズのキモは、純粋に推理そのものにある。 手の内はすべて開示されている。 存分にその謎を「証明」してくれたまえ。
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シリーズ三作目。今回も登場する奇妙な館と、不可解な事件と、数学的論理。数学的部分は……うーん、やっぱりついていけない。 密室トリックにはやられました。まさしく盲点! 思い込みの敗北です。
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『フラクタル。それは、ある形の中にその形の相似形が、無限にはめ込まれた構造だ。 それは漏斗のように、どこまでも人間を吸い込んでいくおそろしい形だ。だがそれは、裏を返せば、どこまでも逃げ場を生む形であるとも言える。 あるいはそれは、心にも似ている。人の心は常に葛藤を繰り返す。葛藤が...
『フラクタル。それは、ある形の中にその形の相似形が、無限にはめ込まれた構造だ。 それは漏斗のように、どこまでも人間を吸い込んでいくおそろしい形だ。だがそれは、裏を返せば、どこまでも逃げ場を生む形であるとも言える。 あるいはそれは、心にも似ている。人の心は常に葛藤を繰り返す。葛藤が葛藤を生み、無限に繰り返されていくのだ。その繰り返しは、感性に沿えば懊悩であり、知性に沿えば思索となり、体系化されれば哲学となるだろう。』 綾辻行人とはまた一味違った館シリーズ、これはこれでかなり面白い!
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