生存者ゼロ の商品レビュー

安生正(著者)

2014/07/05

新種の疫病を追う、パンデミック小説と思いきや、途中から話が激変。まさか白蟻が犯人とは思いませんでした。
しかし、目に見えないウィルスではなく、目に見える害虫が敵となった瞬間、話が急に安っぽくなった気がしました。

2014/06/28

ある日、突然、一夜にして、
大量の人間が無残な死を
とげる。一体、その正体は、
何なのか？
ウィルスなのか、未知の宇宙
生命体なのか？
会議の中で、自分の保身しか
考えない政府に愛想を尽かし
勇敢な数名のチームが、
日本、地球の運命を握る。
最後の結末は、本当にこれで
終わりなのか。その先にある
ものは。

2014/06/25

（ネタバレあり）
北海道根室沖の石油採掘基地が突如として連絡を絶ち、時化の中近くを通りかかった護衛艦が送り込まれる。そこには致死性のウィルスや細菌の影響を受けたとしか思えない職員達の無惨な遺体と血溜まりが残されていた。
送り込まれた自衛官とその上官、無為無策な政府閣僚、感染症学者。様々な人を巻き込み、その人生をねじ曲げ、人間の高潔さと狂気を描きながら物語は進んで行く。
当初はその余りの致死性の高さと劇症から新種のウィルス被害とか某国による生物兵器テロというストーリーかとも思ったが、まさか○○○○の攻撃だったとは。
ま、種明かしがされた後冒頭まで振り返るとややご都合主義的なストーリー展開はあるもののその辺りはご愛嬌。寝る間を惜しんで読み進められる強さのある展開だった。
有事に際して機能しない政府・官僚組織と現場サイドとの軋轢、とことん無能に描かれる政治家、機能しない文民統制、自らの使命に愚直なまでに忠実な自衛隊員。自衛官が主人公のこの手の小説ではありがちなエッセンスがそこここに散りばめられながら、発症の因子と打つべき手だてがすべて明らかにされてなお、やはりヒトの一番の敵はヒトなのだ、と改めて思った。でも、これってミステリーなのかなぁｗ

2014/06/19

日本を見えない脅威が襲うSFチックなミステリー

結末はやや雑な感じもするが、スピード感や引き込み感が強く一息に読めてしまう。

2014/06/18

いわゆるパンデミックもの。
洋上の掘削リグで起きた大量感染死は、北海道のある地点に伝播。
その二つの地点を結びつけるポイントは？そして、感染死の原因は？
かなりスピード感のある小説。そして、異常事態が起きた時の官邸の無策さ、判断力のなさは、そのまま福島原発事故が起こったときの政府の対応を想像させる。
そのまま、ストレートに映画化できそうな作品。ただ、感染者の死に様があまりにむごたらしく描かれているので、Ｒ指定はついてしまうだろうけど。

2014/07/22

ジェノサイドに似ているからという理由で読みましたが、つじつまが合わないところが多くて、そこがいつまでも気になって、最後まで入り込めませんでした。科学者が科学者らしくないし、自衛官が自衛官らしくないし、心理描写がわけわかりませんでした。。

2014/06/12

以前、本屋で見かけてからずっと読みたいと思っていました。
Kindle版が出るのを待っていたのですが、なかなか出ないので待ち切れずに購入。（笑）
『このミステリーがすごい』大賞に選ばれているようですが、ミステリーというよりホラーの要素も強いかも。
いや、こういうのをSFというのかしら？？？

予想外で、でもちょっとありそうにリアルで読み始めたら止まりませんでした。
これは面白い！そして怖いです。（ブルブル）

2014/06/09

2012このミス大賞。パンデミックもの好きなので読んでみたが、残念ながらあまり好みではなかった。
黙示録出してくる妙なオカルト臭や、民主党政権大嫌いっぷりがうっとおしい。
パンデミック小説の魅力は原因を追求していく過程にあると思うんだけど、この小説はその辺がイマイチ好みじゃない。意外性はあるけど、被害が拡大していく中、徐々に真相に迫っていくカタルシスがちょっと違うんだよねえ。
あと、話の迫力を優先した結果、リアリティにかなり欠けてる感じがする。誰もこの原因に気づかないとか、一晩で街が全滅とかないでしょう。

2014/06/08

北海道根室沖の石油採掘基地の職員が感染症（？）で全員死亡。バイオサスペンスかと思いきや・・・

スラスラ読めたけど、アホな政治家、マッドサイエンティスト、黙示録、とか云われてもなぁ、今ひとつリアル感に欠けた。

(2014/5/18)

2014/06/04

バイオハザート的なものかと思いきやの展開は意外性については評価。ミステリーかと言われると微妙なライン。想像力豊かな人には全くおすすめできない。
ラストはタイトルが伏線になりよかったのでは