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カササギたちの四季 の商品レビュー

3.3

103件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

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2014/05/06

なんとなく『まほろ駅前多田便利軒』を思い出してしまいました。 ちょっととぼけた華沙々木さんと、それに振り回されているような日暮さんの関係が楽しくて、 読みながら、フフフとほほ笑んでしまいます。 タイトルに四季とあるとおり、春夏秋冬の4つのエピソードからなっていて、 その中でも...

なんとなく『まほろ駅前多田便利軒』を思い出してしまいました。 ちょっととぼけた華沙々木さんと、それに振り回されているような日暮さんの関係が楽しくて、 読みながら、フフフとほほ笑んでしまいます。 タイトルに四季とあるとおり、春夏秋冬の4つのエピソードからなっていて、 その中でも、冬のエピソードが一番好きです。 とても読みやすくて、心があったかくなるような作品でした。

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2014/04/29

連作短編。あっさり読める。 できればこの奇妙な迷コンビ、華沙々木と日暮の活躍をもっと読みたかった。 人に優しいちょっと迷惑な連作短編集でした。

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2014/04/19

迷探偵・カササギの四季の物語。 四季の連作。日暮くんの奮闘は微笑ましいが、カササギにはちょっといらっともする。笑。 ラストのちょっとした、示唆する言い回しが見事だった。 ちなみに文庫版、解説は米澤先生。(なので買った)

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2014/04/19

さすが道尾作品。 とても読みやすい。名探偵?ならぬ迷探偵の面目を保つ為に、こっそり真相を看破し、探偵の解決を壊さないという発想が面白い。

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2014/04/15

軽い文体にしては、内容は深い気がする。 一読しただけでは気づかない「仕掛け」が 実はあちこちにちりばめられているような(- - 主人公たちに絡む女子中学生も、 どこまで分かっているのか、いないのか、 分かってる振りか、はたまた気づかない振りか... 短編それぞれのエピソードと...

軽い文体にしては、内容は深い気がする。 一読しただけでは気づかない「仕掛け」が 実はあちこちにちりばめられているような(- - 主人公たちに絡む女子中学生も、 どこまで分かっているのか、いないのか、 分かってる振りか、はたまた気づかない振りか... 短編それぞれのエピソードと、謎解きと、 今作はさらに主人公の「裏工作と」の三重構造。 さらに「犯人」との「そのまた裏」があったり... ちょっと修行してから再読したいと思います(^ ^

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2014/04/13

「君を笑わせるために僕は謎を解こう。」という帯のコピーと米澤さん解説ということで衝動買い。道尾さんらしいドロドロとした展開は殆ど無く、万年赤字続きのリサイクルショップを経営する、名探偵気取りの華沙々木と実は影で支える日暮、そこに入り浸っている中学生のナミの3人+住職が織りなす四季...

「君を笑わせるために僕は謎を解こう。」という帯のコピーと米澤さん解説ということで衝動買い。道尾さんらしいドロドロとした展開は殆ど無く、万年赤字続きのリサイクルショップを経営する、名探偵気取りの華沙々木と実は影で支える日暮、そこに入り浸っている中学生のナミの3人+住職が織りなす四季折々の季節感が印象的な謎解きもの。第二章の-夏-蜩の川で、日暮さんが平凡を嘆く早知子さんに人生を曲がりくねった川に擬えて言った「曲がりくねることは大事なことです」との言葉の優しさが印象に残った。あと、実はナミは全部お見通し?

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2014/04/13

珍探偵カササギさんが送る迷走ミステリ。コミカルで読みやすく、傷つくひとが少ない。うーん、でもスピーディで目が離せない長編ミステリを読みたかったなぁ。

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2014/04/12

201404/文章もライトで謎も複雑ではないけど、嘘に秘められた人が人を思う気持ちが切ない作品。ミステリという形式でこういう作品を作り上げるとはさすが道尾秀介。シリーズ化しそうな余韻を残してるのも楽しみ。

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2014/04/09

傷つく人がなく読後感が良い作品。 脇役の和尚が、最終話ではメインに。予定調和のようにすっと落ちる流れ。 ナミさんが、カササギの推理の真実を知っているのか…謎が少し残された感じが続編への布石なのでしょうか。

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2014/05/03

「向日葵の〜」などが“重”道尾なら、本作は「ソロモンの犬」系の“軽”道尾ってところですかね。 リサイクルショップを舞台にしたミステリで、四季になぞらえて全四章のお話。毎回和尚にロクでもない品を高く買わされ、トラブルに巻き込まれて華沙々木の勘違い推理が始まり、最終的に主人公が修正...

「向日葵の〜」などが“重”道尾なら、本作は「ソロモンの犬」系の“軽”道尾ってところですかね。 リサイクルショップを舞台にしたミステリで、四季になぞらえて全四章のお話。毎回和尚にロクでもない品を高く買わされ、トラブルに巻き込まれて華沙々木の勘違い推理が始まり、最終的に主人公が修正する、というパターン。 その毎度おなじみ展開は「またかよ」というガッカリ感じゃなくて、今回は前回とどう違うんだろうという興味に繋がり、どちらかというと良い方向に作用していたように思います。 個人的には道尾作品では「ソロモンの犬」が好みだということもあり、本作はなかなか楽しめました。大団円的なものはなかったので、続けようと思えば続けられる内容のように思います。いずれ続編が刊行されることを期待したいところ。

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