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カササギたちの四季 の商品レビュー

3.3

103件のお客様レビュー

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2014/03/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

探偵役かと思った人物が迷探偵だったり、最初はドタバタコメディかな、苦手系かも、と思ったけれど、そんな事はなかった。 この方の小説は、なんだかいつも少し泣きそうになる。今回もそうだった。‘僕の心のやらかい場所を今でもまだしめつける’って歌があったけど、そんな感覚。 小説を読んでいると、作家は無意識だろうけれど人を嗤ったり貶めたりする文章が出て来て、小説世界から覚めてしまう事って時々あるんだけど、この方にはそれがない。きっとすごく意識的に言葉を紡いでるんじゃないかと思う。 いわゆる「泣ける!」を目指している訳でもなさそうだけれど、私にとってはメンタルを揺さぶってくる作家さん。この本は特に、ドタバタっぽいと油断して読んでいたのでハマってしまった。

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2014/04/15

リサイクルショップ経営者のカササギの人物像がいまいちピンと来ず、最後までよく分からない人で終わってしまった。 だからかあまりテンポよく読めず。 和尚さんが一番面白かった。

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2014/03/15

リサイクルショップの店員が小さな事件を考える話。 嘘も人のためならば。 優しい心があるなら嘘も許されるんだ。 2人の関係性がいい。 これでは暮らしていけないと思うけど。

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2014/03/13

四季を舞台に話が進む連作短編集。 登場人物はマーフィーの法則を片手にリサイクル屋を営むカササギという男。事件の匂いがあるとすぐ首を突っ込んでしまうようなこの男だが、推理の腕はいまいち。 そして、そのリサイクル屋の共同経営者である日暮。 またかつてカササギ達に救ってもらった女子中...

四季を舞台に話が進む連作短編集。 登場人物はマーフィーの法則を片手にリサイクル屋を営むカササギという男。事件の匂いがあるとすぐ首を突っ込んでしまうようなこの男だが、推理の腕はいまいち。 そして、そのリサイクル屋の共同経営者である日暮。 またかつてカササギ達に救ってもらった女子中学生の菜美。 この三人がいろいろな事件に首を突っ込んでいく。 事件解決のスッキリとした感じは爽やかで心地よいのだけれど、道尾さんの作品はどことなく暗い、重いものをテーマにしているような作品が好きだったのでこの爽やかさはどことなく拍子抜けした感じ。 ちょうど前読んだ「ラットマン」とのつながりがあったのがよかった。

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2014/03/10

連作ミステリ。「迷」探偵の勘違いに満ちた推理を影ながらフォローする有能なワトソンという、お約束を逆手にとった構図。読みながらついニヤニヤしてしまう。読み口は飄々として軽やかで、いわばベタな、フィクションらしいフィクションなのだけれど、だからといってけして浅くはない。軽さを武器にす...

連作ミステリ。「迷」探偵の勘違いに満ちた推理を影ながらフォローする有能なワトソンという、お約束を逆手にとった構図。読みながらついニヤニヤしてしまう。読み口は飄々として軽やかで、いわばベタな、フィクションらしいフィクションなのだけれど、だからといってけして浅くはない。軽さを武器にするというのはこういうことかと思う。

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2014/03/10

四季を織りまぜた短編集。毎回登場人物とタイトルをかけた感じが作者らしくていい。四季が進むにつれ面白味が増し、読後はほんわかな気分に。誰にも気づかれずに色々考えてフォローしている日暮だが、実は菜美はきづいているのでは…。個人的には『南の絆』が良かった。所々出てくる哲学的な言葉も最高...

四季を織りまぜた短編集。毎回登場人物とタイトルをかけた感じが作者らしくていい。四季が進むにつれ面白味が増し、読後はほんわかな気分に。誰にも気づかれずに色々考えてフォローしている日暮だが、実は菜美はきづいているのでは…。個人的には『南の絆』が良かった。所々出てくる哲学的な言葉も最高! ボールドリッジの法則『何に巻き込まれるか事前に知っていたら、我々は何も始められないだろう』、人生に必要なのはまず行動力なんだよ。これにはシビレました。

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2014/03/06

脳天気で間違いだらけの迷探偵と、憧れる女の子と、こっそりフォローする気苦労多いワトソン君。 推理の二重構造と、三人の楽しいのに刹那さ感じる雰囲気が秀逸。 シリーズ化キボンヌ。

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2014/03/05

柔らかく優しい推理小説。誰かのための嘘の中に優しさがある。たぶん、道尾さん自身が優し人なんだと思う。

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2014/02/26

道尾秀介文庫最新刊。 あわよくば事件に巻き込まれようとする自称名探偵のリサイクルショップ店長・華沙々木と普通とはちょっと違った理由で真実を求め謎を解き続ける副店長・日暮と愛ある嘘を隠す少女・菜美たちが出会う四季の事件の物語。 個人的には冬の『橘の寺』が1番好きでした。 この感...

道尾秀介文庫最新刊。 あわよくば事件に巻き込まれようとする自称名探偵のリサイクルショップ店長・華沙々木と普通とはちょっと違った理由で真実を求め謎を解き続ける副店長・日暮と愛ある嘘を隠す少女・菜美たちが出会う四季の事件の物語。 個人的には冬の『橘の寺』が1番好きでした。 この感じだとシリーズ化するのかな?

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2014/02/25

なんか例の多田便利屋さん?のドラマしか頭に浮かばなくなってしまったー。 キャラクターの発言の裏にある真意が 優しく伝わる感じが すごくうまいなあって。

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