ITビジネスの原理 の商品レビュー
・ 仕入れ値(商品の価値をそれほど感じない)⇔消費地(商品に価値を最も感じる) ・ 「点在する情報を一カ所に集める」という作業は、インターネットが非常に得意とするところ ・ ユーザーが求めている物は何かを明確にする、ユーザーのインテンション(意図)を先鋭化する ・ 情報そのものの...
・ 仕入れ値(商品の価値をそれほど感じない)⇔消費地(商品に価値を最も感じる) ・ 「点在する情報を一カ所に集める」という作業は、インターネットが非常に得意とするところ ・ ユーザーが求めている物は何かを明確にする、ユーザーのインテンション(意図)を先鋭化する ・ 情報そのもののコスト、その情報を探すための探索コスト、情報を手に入れるためにひつなコスト。その3つをあわせた物が、価格に見合うかどうかでユーザーはお金を払うかどうかを決める ・ サンクコスト(sunk cost)とは回収できない費用のことで、この場合はゲームを進めるためにこれまで使ってきた時間、取り返しのつかない時間 ・ これまでは商品としての単位に足りないために売れなかった物が、仕事を細切れにすることで、売れるもの、価値ある物にできる ・ SNSではまとめて話すことができるから、みんな何となくその人のことを知る。知られることがいいのは、リセンしー効果があるため、ほんとうは会ったことはないんだけど、毎日ポストを見ているからライクしておこうか、ということになる。 ・ 情報は「ディレクトリ型」「サーチ型」にわかれ、前者は上位階層からしか検索できないのに対し、後者は下位の粒度から関連情報を拾い上げることができる ・ 電話というメディアは相手の時間を奪う物です。発信する側にするととても心理的な発信コストの高いコミュニケーション手段です。 ・ 役に立つかどうかは知らないけれど、とりあえず情報を垂れ流していても怒られない、迷惑じゃないとなると、発信者も心置きなく垂れ流せるわけです。まあ出しちゃえとなると、発進力が強まるわけです。情報が情報としてあるために、リアクティブな受信技術は不可欠なのです。 ・ メールのようなメディアを、非同期的なメディアといいます。共時性はない、参加者は自分に都合がいい時だけ参加すればいいから、発信者、受信者ともにコストが低い。 ・ 情報を発信するときには自分の持っている情報や志向を整理しなければなりませんが、その作業自体が自分を成長させてくれます。 ・ 他人から尊敬され、名誉欲を充足させることができる。だから人はせっせとFacebookやTwitterに書き込むことになるのです。 ・ 日本人にとってはハイコンテクストな機微こそが重要で、その機微を文章以上に表現できるから絵文字を使いたいのです。 ・ ダイソーという会社は100円の商品を売っているのではなくて、このお客さんが店に滞在している30分という時間を売っているのだ。店内に並んでいる100円の商品を見て、これを買ったら生活にどんな彩りが増えるだろうとか、100円でもこんな物が買えるんだとか、色々考えを巡らせながら過ごす時間を売っている ・ ほんとうにいけてるグローバル企業は英語よりも非言語化を重視しているのではないか ・ グーグルグラスは、情報取得のコストや不安を取り除くことで、人がより人間的な生活を送れるようにしてくれます。(よけいなことを考えるコストが減り、代わりにほかのことに気がつける。)
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2015年田中文庫。 ”インターネットの商売とは何か、何で儲かって何がいいのか、良くまとめられててわかりやすい。” 20年間のITビジネスが、何で儲かっていて、どんな仕組みかがわかりやすく理解できました。 気になったキーワード ①ユーザのインテンションを先鋭化させて、正しく把握...
2015年田中文庫。 ”インターネットの商売とは何か、何で儲かって何がいいのか、良くまとめられててわかりやすい。” 20年間のITビジネスが、何で儲かっていて、どんな仕組みかがわかりやすく理解できました。 気になったキーワード ①ユーザのインテンションを先鋭化させて、正しく把握する。 ②そのインテンションに基づいて最適なものを提示する。 ③隠すデメリット ④ハイコンテクスト・ローコンテクスト ITビジネスの今後として、ハイコンテクストなサービス、という考えが面白かったです。 今のツアーで置き換えると、今の旅行商品はローコンテクストです。同じ商品を色んな旅行社が見た目もほぼ変わらず販売しているので、価格競争になります。 交通手段と宿泊がまとめて取れてしかも安い、というのがツアーの本質的な価値ならば、そこにハイコンテクストな価値をつける役目はプラットフォームを作る側がするものかもと思いました。 それから、私もよく注文するヨナヨナビールが楽天で売れ筋ですが、メルマガが親近感の湧く内容で、ついつい開封してしまいます。(そのあとコンバージョンしたこともある)きっと開封理由は、会話をしているような内容だから。最近の時事ネタを挟みつつ、商品の良さを作り手が伝えるからいいのかも。 そういうことができたら、尖ったサイトになるかなと思いました。 ということで、今の仕事をずっと思い浮かべながら読んだ本でした。
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「はじめに」で記載されている内容からすると、転職10回以上の著者がgoogle -> 楽天への職を変更してきて見えてきたITビジネスのノウハウ集?なのかなと思ったが、いつになってもその辺の詳しい事には触れられることなく読了。 30年余りIT業界に身を置いている著者の棚卸し...
「はじめに」で記載されている内容からすると、転職10回以上の著者がgoogle -> 楽天への職を変更してきて見えてきたITビジネスのノウハウ集?なのかなと思ったが、いつになってもその辺の詳しい事には触れられることなく読了。 30年余りIT業界に身を置いている著者の棚卸し的なコンセプトであるので、昔と今のWEB業界とそしてこれからの業界について、別界隈の人が読んでも解るように解りやすく読みやすくまとめられている。 非常に読みやすい文章なので、大学生やIT以外の業界の人にもおすすめである一方、IT業界の人にはすでにわかりきっている内容も多く復習的な意味合いで読むことができました。 個人的に面白かったのが、終盤の「ハイコンテクストなインターネット」。 昔から移民の少ない日本は言語も文化もハイコンテクストなコミュニケーションが可能な国。良くも悪くも阿吽の呼吸で意思疎通できることに誇りを感じました。 空気を読めずディテールまで事細かく説明してくる外国人がうっとおしく感じるのは相対的に相手がローコンテクストな人だからだったのか(笑)
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一気読み。わかりやすくかつ、とても良い内容の本だった。と書くこのレビューは非目的型情報発信ですね。ハイコンテクストなインターネット文化がより実現されてきているのは、この本が出てからInstagramがユーザー数を爆発的に伸ばしていることからも実感できますね。 と、難しいことを書い...
一気読み。わかりやすくかつ、とても良い内容の本だった。と書くこのレビューは非目的型情報発信ですね。ハイコンテクストなインターネット文化がより実現されてきているのは、この本が出てからInstagramがユーザー数を爆発的に伸ばしていることからも実感できますね。 と、難しいことを書いてるようにみえるけど、読めばすんなり分かります。同世代のコトを起こしたい人たちにオススメしたい本。 ぼくは、ハイコンテクストな文化と、これからの日本の地方がどこかで紐付けてビジネスができるような、そんな感覚になりました。
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面白かった。インターネットが出た事によって、ビジネスやコミュニケーションがどう変わったのか。また日本独自のコミュニケーションの変遷を元に、未来のインターネットの形を考察している。
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これからの時代にあったビジネスモデルのヒントになりそうなことを書いてある。 1、ユーザのインテンションを先鋭化させて正しく把握する。 2、そしてそのインテンションに基づいて最適なものを提示する。 という二つの仕組みがきちんと回ることが、インターネットビジネスでは重要。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
これがバイブルなほどネットの世界とは薄っぺらい物なのか?ネットではなくて「ネットでの金儲け」なら理解できるが。 iモードはインターネットではなくて,パソコン通信でしかないはず。 ゼロx無限大はどう考えてもゼロにしかならない。
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この本を読んで初めてITビジネスの潮流をなんとなくではあるも、捉えることができたように思う。 なぜプラットフォーム型のビジネスが注目されるようになったのか?そもそもプラットフォームとはなにか?ハイコンテクスト、ローコンテクストなプラットフォームとは?
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ITと日本、世界との流れこれ一冊でざっくりと知れました。 個人的には”今はもうできないけれど、昔はできたこと。 昔は出来なかったが、今しかできないこと。”そんなビジネスの流れをインプット出来たと思います。 ITの知識がなくても楽しめる一冊だと思います。
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「ハイコンテクスト」と「コミュニケーション消費」のキーワードが印象的。世界はインターネットで繋がりフラット化されていっているが、何が「ヒットする」かは、国ごとのバックボーンで違うのだなと感じた。
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