夜とコンクリート の商品レビュー
町田洋さんの2冊目。初期作品とあって、全体的にはやはり惑星9のほうが好きだ。中編2こと短編2こ。シマさんの話がよかった。むしろシマさんの話だけで一冊の薄い本とかになってたらそれが欲しかった。と思った。
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パラパラめくって、昔弟のやっていたファミコンでみたような絵が目に飛び込んできたとき、正直、これはあわないかもな、って思った 最初の数ページをみてさらに、その不安は強まった。頼まれて買った本で、そのまま渡すつもりだった。読む気なんてさらさらなかった。初期作品集って安定していないか...
パラパラめくって、昔弟のやっていたファミコンでみたような絵が目に飛び込んできたとき、正直、これはあわないかもな、って思った 最初の数ページをみてさらに、その不安は強まった。頼まれて買った本で、そのまま渡すつもりだった。読む気なんてさらさらなかった。初期作品集って安定していないからキライ。コロコロ変わるエスキースに、頭が痛くなる。そう思ってた。 たまたま頼まれたから、渡し忘れたから、ちょっと遅くなって各停しかなかったから、読んでた単行本を会社に忘れてきたから。 どの要素が足りなくても読むことはなかったはず。 でも、そうじゃなかった。 で、読み終わって、ちょっと泣いてた。 しかも、いっちばんノーケアだった作品で。 オススメは、文化庁なんたらを受賞した夏休みの町のわかりやすくも美しい「ねじれ」なんだけど(これ読んで、道尾秀介さんの向日葵の咲かない夏を思い出したんだけど、ネタバレになってないですかね、どちらかを読んでいる人に?)実は、時間軸すべてが夏なのでした。 作者のかたが一気に夏にかいたのか、あるいはモチーフとして思い入れがあったのかわからないけれど、こう、夏休みのカタルシスをたっぷり含んだ風に、ぶわっと通り抜けられちゃったような、軽い喪失感です。 あああ、またまたやられちゃいましたねこれは。いっぽんとられた、素敵すぎの作品でした。ごちそうさまさま、ご褒美読書。
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タイトルと帯文に惹かれて。でも絶対好きだろうなと想って読んだら、やっぱり好みだった。表題作、「夏休みの町」「青いサイダー」「発泡酒」。光源の少ないノスタルジックで牧歌的な風景にセンチメントとSFの交錯。『惑星9..』を読んだ際市川春子とどこか似てる気がしたのだが、より静かなかんじ...
タイトルと帯文に惹かれて。でも絶対好きだろうなと想って読んだら、やっぱり好みだった。表題作、「夏休みの町」「青いサイダー」「発泡酒」。光源の少ないノスタルジックで牧歌的な風景にセンチメントとSFの交錯。『惑星9..』を読んだ際市川春子とどこか似てる気がしたのだが、より静かなかんじ。発泡酒は、よくある話だからこそ、書き手のセンスやこだわりを感じる。
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